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Ⅴ エルフの恋も信心から 編
アドルティスの失敗
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これは良くない、と突然思った。そう、現状に満足できずにあれこれないものねだりばかりしている、こういう感じは良くない。
だってこうやって、一方的に欲しがってばかりでぐじぐじ考えているようなのはラカンは絶対嫌いだし、何より俺だってそんなのは好きじゃない。
これはちょっと頭を冷やした方がいいな。
そう思ったから、必死に肉の塊を飲み込んで口を拭って立ち上がった。
「どうした」
ラカンが聞いてくる。
「もう腹いっぱいだから帰る」
そう言って肉を譲ってくれた髭の重戦士に「ごちそうさま」と、ラカンたちみんなに「お疲れ」って言って帰ろうとしたらいきなり腕を引き戻された。
「!?」
「もうちょっと待ってろ」
え、なんで? 「????」ってなりながらもラカンがそう言うんだから、とそのままボケッと座っていた。でもラカンは俺を引き留めたくせに特に何か話し掛けてくるわけでもなく、ずっと向かいの魔導士と二人で南の方のなんとかという場所の話をしている。
…………なんか腹立ってきたな。それにすごくむなしい。
そんなにそいつと熱心に話すことあるなら、俺は別にいなくてもいいじゃないか。
いつも俺ばっかりラカンが好きで、いつも俺ばっかり苦しくて、悔しくて悲しくてたまらない。
なんで俺はラカンなんて好きになってしまったんだろう。意地悪で自分勝手で、あんなに激しくて気絶するほど気持ちがいいセックスをして溢れるほどの子種を注いでおきながらキス一つしてくれないくせに。
頭にきたのでラカンの貴重な東酒の入った椀をかっさらって飲み干してやる。するとずっと無言で無表情だった僧侶が酒の壺を取ってもう一杯注いでくれた。礼を言ってそれもごくごくと飲んでしまう。
多分、本当はそういう飲み方をする酒じゃないんだろうが、この際どうでもいい。……いや、どうでもよくはないな。多分この酒、作るのにすごく手間暇かかるんじゃないだろうか。
ちょっと反省してもう一杯手酌で、今度はちびちび飲んだ。うーん、ちょっと癖があるな。ものすごく芋! という味がする。やっぱり俺は果実酒の方がいいかな。
そんなこんなでようやく討伐帰りの男たちの腹も満たされたらしく、全員で店を出た。もう結構遅い時間だろう。
なんだかものすごく疲れてしまった。
やれやれ、やっとあの静かで落ち着く自分の部屋に戻って思う存分本日の反省会ができる……と思った矢先、またしても聞き覚えのある声が飛んできた。
「ラカン! ちょっとあの魔石よく見た!? あれは珍しいなんてものじゃ……」
突然聞こえたリナルアの声にプツン、と頭の中で何かが切れた。
リナルアの方を向いたラカンの腕を思いっきり引っ張ってついでに脛のあたりも蹴っとばす。
俺が全力でぶん殴ったって、どうせラカンの身体はビクともしない。なのに一体どうしたことか、ラカンは「どうした、アディ?」なんて言って俺の方に身を屈めた。
俺はその一瞬の隙を逃さずラカンのぶっとい首に腕を回して短い後ろ髪をひっ掴む。そして思いっきり背伸びしてその憎たらしい唇に噛みついてやった。
驚いたように目を見開いたラカンに、思わずスッと胸のすく思いがする。見たか! やったぞ! 俺だっていっつもいっつもラカンの気まぐれや意地悪に右往左往させられてばかりじゃないんだ! 普段はやられ放題のへっぽこエルフだけどな!
そう簡単に振り払われてたまるものかとラカンの口を塞いだままぎゅうぎゅう力を籠めると、息継ぎしようとしたのかラカンが口を開く。その隙を突いて中へ舌を滑り込ませてやった。あ、これ。ラカンの舌。あったかくてザラっとしてて、そう、この間もこの舌であちこち舐めてもら…………と、その時気づいた。
え? 俺、今、ラカンとキスしてる?
思わず仰け反ってラカンから離れた。
え、うそ。
俺、ラカンとの生まれて初めてのキスを、こんな、ただの腹いせ紛れの勢いでやっちゃったのか? しかも俺から一方的に、半ば無理矢理に?
さーっと頭から血の気が引いていくのがわかる。え、うそ、まさかそんな。
ついさっきまで一緒に飲んでたメンバーたちも、通りを行きかう人たちも、そして向こうでビックリまなこで固まってるリナルアも、みんなポカンとしてこっちを見ている。
どうしよう。どうしよう。
さっきまでの、東酒の酔いと初めてラカンの意表を突けた満足感は一瞬で消えてなくなった。
「…………ええと」
そ、そうだ。ただの酔っ払いのくだらない悪ふざけという方向で行こう!
だって万が一にもダナンでたった三人の金級冒険者でルーマ地方唯一の『剣鬼』の名で知られるあのラカンがまさか男とデキてるとか、そんな不名誉な噂を立てられるわけには絶対、絶対にいけないから。
……なのにやっぱり肝心な時に器用に動けない俺は、ただうなだれて「…………ごめん」としか言えなかった。
「ラカ……、アド……えっ、ちょ……っ、ええっ!?」
リナルアが自分でもわけがわかっていないような声を上げる。なぜかまだいたらしいレンのファンクラブの女の子たちの「キャーーッ!!」という奇声が響き渡った。
何か言おうと口を開く髭の重戦士の顔が見えて思わず縮こまった時、突然ラカンにひょい、と肩に担がれた。
「え、な……っ、えっ!?」
リナルアに負けず劣らず俺までパニックになる。
「お、降ろせラカン!」
訳が分からないままでっかい背中をボカスカと殴って叫ぶと、蚊に刺されたほどの反応も見せずにラカンが歩き出した。
「ラカン、すぐに降ろせ!」
「いいや、駄目だ」
「駄目ってなんだ」
「駄目なもんは駄目だ」
ラカンはさっきの魔導士たちに手を上げると、のしのしとどこかに向かって歩いていく。周りの人たちがみんな黙って道を明け渡して俺たちを見送っているのがあまりに恥ずかしくて、俺はラカンに担がれたまま必死に背中を丸めてぎゅっと目を瞑った。
騒々しい通りをずんずん進んで、やがてどこかの建物に入る。一言二言誰かと話したかと思ったら階段を登ってドアを開ける音がした。
匂いが違うから俺の家じゃないし、ラカンが普段寝泊りしてる宿はもっと狭い。え、じゃあ一体ここは……?
と思った瞬間、軽々と身体を放り投げられて、ぽすん、と柔らかいところに落っこちた。
「………………え?」
そこは見たことない、随分と広くて高そうな宿の部屋だった。
「………………ここどこ」
「ここはキンケイド通りの一番デカい宿だ」
えーと、知ってるぞ。確かダナンでも結構高いところだ。羽振りのいい商人が泊るような。でもなんで?
「予定より二日も早く帰ってきたから、いつもの宿が空いてなくてな。この辺りじゃちょっと見たことないレベルの魔獣だったし、ギルドからボーナス代わりに今夜この部屋を貰ったんだ」
「そ、そうなのか……」
ラカンはそう言うとベッドにひっくり返ってた俺の隣にどっかりと腰を下ろして深々と息を吐きだした。
やっぱり疲れてるのかな。ラカンが疲れるくらいすごい魔獣だったんだ。やっぱり俺もついて行けばよかったな。そうしたら俺も何か手助けできたかもしれないのに。と思った途端、ラカンがギロリ、と鬼の目で俺を見下ろした。途端に今さっき自分がしでかしたことを思い出して青褪めそうになる。
いやでも待てよ。元はと言えば悪いのはラカンじゃないか。いつも勝手に俺を振り回して、俺のことこんなに好きにならせといて気まぐれに引き留めたり、そのくせ目も向けずに他のやつとしゃべってたり。
またあの時の怒りとか苛立ちとかが蘇ってきて思わず飛び起きる。
「あ、謝らないからな!」
ラカンの機先を制してそう叫ぶと、ラカンが眉を顰めて「何が」という。ますます頭に来て俺はラカンに飛びつくと、またラカンの唇に食らいついてやった。
だってこうやって、一方的に欲しがってばかりでぐじぐじ考えているようなのはラカンは絶対嫌いだし、何より俺だってそんなのは好きじゃない。
これはちょっと頭を冷やした方がいいな。
そう思ったから、必死に肉の塊を飲み込んで口を拭って立ち上がった。
「どうした」
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「!?」
「もうちょっと待ってろ」
え、なんで? 「????」ってなりながらもラカンがそう言うんだから、とそのままボケッと座っていた。でもラカンは俺を引き留めたくせに特に何か話し掛けてくるわけでもなく、ずっと向かいの魔導士と二人で南の方のなんとかという場所の話をしている。
…………なんか腹立ってきたな。それにすごくむなしい。
そんなにそいつと熱心に話すことあるなら、俺は別にいなくてもいいじゃないか。
いつも俺ばっかりラカンが好きで、いつも俺ばっかり苦しくて、悔しくて悲しくてたまらない。
なんで俺はラカンなんて好きになってしまったんだろう。意地悪で自分勝手で、あんなに激しくて気絶するほど気持ちがいいセックスをして溢れるほどの子種を注いでおきながらキス一つしてくれないくせに。
頭にきたのでラカンの貴重な東酒の入った椀をかっさらって飲み干してやる。するとずっと無言で無表情だった僧侶が酒の壺を取ってもう一杯注いでくれた。礼を言ってそれもごくごくと飲んでしまう。
多分、本当はそういう飲み方をする酒じゃないんだろうが、この際どうでもいい。……いや、どうでもよくはないな。多分この酒、作るのにすごく手間暇かかるんじゃないだろうか。
ちょっと反省してもう一杯手酌で、今度はちびちび飲んだ。うーん、ちょっと癖があるな。ものすごく芋! という味がする。やっぱり俺は果実酒の方がいいかな。
そんなこんなでようやく討伐帰りの男たちの腹も満たされたらしく、全員で店を出た。もう結構遅い時間だろう。
なんだかものすごく疲れてしまった。
やれやれ、やっとあの静かで落ち着く自分の部屋に戻って思う存分本日の反省会ができる……と思った矢先、またしても聞き覚えのある声が飛んできた。
「ラカン! ちょっとあの魔石よく見た!? あれは珍しいなんてものじゃ……」
突然聞こえたリナルアの声にプツン、と頭の中で何かが切れた。
リナルアの方を向いたラカンの腕を思いっきり引っ張ってついでに脛のあたりも蹴っとばす。
俺が全力でぶん殴ったって、どうせラカンの身体はビクともしない。なのに一体どうしたことか、ラカンは「どうした、アディ?」なんて言って俺の方に身を屈めた。
俺はその一瞬の隙を逃さずラカンのぶっとい首に腕を回して短い後ろ髪をひっ掴む。そして思いっきり背伸びしてその憎たらしい唇に噛みついてやった。
驚いたように目を見開いたラカンに、思わずスッと胸のすく思いがする。見たか! やったぞ! 俺だっていっつもいっつもラカンの気まぐれや意地悪に右往左往させられてばかりじゃないんだ! 普段はやられ放題のへっぽこエルフだけどな!
そう簡単に振り払われてたまるものかとラカンの口を塞いだままぎゅうぎゅう力を籠めると、息継ぎしようとしたのかラカンが口を開く。その隙を突いて中へ舌を滑り込ませてやった。あ、これ。ラカンの舌。あったかくてザラっとしてて、そう、この間もこの舌であちこち舐めてもら…………と、その時気づいた。
え? 俺、今、ラカンとキスしてる?
思わず仰け反ってラカンから離れた。
え、うそ。
俺、ラカンとの生まれて初めてのキスを、こんな、ただの腹いせ紛れの勢いでやっちゃったのか? しかも俺から一方的に、半ば無理矢理に?
さーっと頭から血の気が引いていくのがわかる。え、うそ、まさかそんな。
ついさっきまで一緒に飲んでたメンバーたちも、通りを行きかう人たちも、そして向こうでビックリまなこで固まってるリナルアも、みんなポカンとしてこっちを見ている。
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「…………ええと」
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……なのにやっぱり肝心な時に器用に動けない俺は、ただうなだれて「…………ごめん」としか言えなかった。
「ラカ……、アド……えっ、ちょ……っ、ええっ!?」
リナルアが自分でもわけがわかっていないような声を上げる。なぜかまだいたらしいレンのファンクラブの女の子たちの「キャーーッ!!」という奇声が響き渡った。
何か言おうと口を開く髭の重戦士の顔が見えて思わず縮こまった時、突然ラカンにひょい、と肩に担がれた。
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リナルアに負けず劣らず俺までパニックになる。
「お、降ろせラカン!」
訳が分からないままでっかい背中をボカスカと殴って叫ぶと、蚊に刺されたほどの反応も見せずにラカンが歩き出した。
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「いいや、駄目だ」
「駄目ってなんだ」
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ラカンはさっきの魔導士たちに手を上げると、のしのしとどこかに向かって歩いていく。周りの人たちがみんな黙って道を明け渡して俺たちを見送っているのがあまりに恥ずかしくて、俺はラカンに担がれたまま必死に背中を丸めてぎゅっと目を瞑った。
騒々しい通りをずんずん進んで、やがてどこかの建物に入る。一言二言誰かと話したかと思ったら階段を登ってドアを開ける音がした。
匂いが違うから俺の家じゃないし、ラカンが普段寝泊りしてる宿はもっと狭い。え、じゃあ一体ここは……?
と思った瞬間、軽々と身体を放り投げられて、ぽすん、と柔らかいところに落っこちた。
「………………え?」
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「………………ここどこ」
「ここはキンケイド通りの一番デカい宿だ」
えーと、知ってるぞ。確かダナンでも結構高いところだ。羽振りのいい商人が泊るような。でもなんで?
「予定より二日も早く帰ってきたから、いつもの宿が空いてなくてな。この辺りじゃちょっと見たことないレベルの魔獣だったし、ギルドからボーナス代わりに今夜この部屋を貰ったんだ」
「そ、そうなのか……」
ラカンはそう言うとベッドにひっくり返ってた俺の隣にどっかりと腰を下ろして深々と息を吐きだした。
やっぱり疲れてるのかな。ラカンが疲れるくらいすごい魔獣だったんだ。やっぱり俺もついて行けばよかったな。そうしたら俺も何か手助けできたかもしれないのに。と思った途端、ラカンがギロリ、と鬼の目で俺を見下ろした。途端に今さっき自分がしでかしたことを思い出して青褪めそうになる。
いやでも待てよ。元はと言えば悪いのはラカンじゃないか。いつも勝手に俺を振り回して、俺のことこんなに好きにならせといて気まぐれに引き留めたり、そのくせ目も向けずに他のやつとしゃべってたり。
またあの時の怒りとか苛立ちとかが蘇ってきて思わず飛び起きる。
「あ、謝らないからな!」
ラカンの機先を制してそう叫ぶと、ラカンが眉を顰めて「何が」という。ますます頭に来て俺はラカンに飛びつくと、またラカンの唇に食らいついてやった。
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