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Ⅲ 有為転変はエルフの習い 編
黒目蜘蛛の討伐依頼
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「ラカン、左手の奥から三匹」
「おう」
俺が言うなり飛び出したラカンに防御バフと攻撃バフを掛ける。そして木々の隙間を縫うように黒目蜘蛛が現れたタイミングで速度バフを重ねて掛けた。
ラカンが大きな倒木を蹴って宙を駆け、現れた黒目蜘蛛を三匹まとめて真っ二つに斬り捨てる。そして脇から現れた蜘蛛が毒の糸を吐き出すのを圧倒的なスピードでなんなく交わすと、振り向きざまにその頭を縦割りにした。
冒険者ギルドのリンドが言っていた通り、東の境界線にある森の木々はあちこち枯れていて、ところどころに黒目蜘蛛のべとべとする糸が張り巡らされていた。
この辺りは中央都市へ続く街道の近くで毎日大勢の旅人や商人が行きかうところだ。
黒目蜘蛛は一匹や二匹なら銅級でも倒せるが、それが今回のように大量発生を起こしてそれを放置していると森は生き物一匹住めない毒の森になり、近づいた人間も瘴気にやられてしまう。
「アドルティス! こっちにもくれ!」
そう言って遅れて飛び出してきた金髪の剣士と弓術師にもバフを掛け、同時に新たな巨大蜘蛛と戦っているラカンの頭上から落ちてきたやつを弓で仕留めた。
「キシャァアアァアッツ!!」
耳をつんざくような声を上げて次々と現れる毒蜘蛛を二つの刀で目にも止まらぬ速さで斬っていくラカンを目で追いながら、速度バフが切れる一拍前に再びバフを重ね掛けした。
俺は普段、速度バフはラカン以外にはあまり掛けないようにしている。体感速度で1.3倍違うというその効果にちゃんとついていけて、なおかつ速くなった自分の動きを完全にコントロールできる者はなかなかいないからだ。
そしてバッファーの鉄則は戦ってる最中に決してバフを切らさないことだ。特に速度バフは一瞬でも途切れたら動く感覚が狂ってたちまち命取りになる。
俺は頭の中でカウントを取りながら、それぞれに掛けたバフが切れる前に呪言を唱えて順にバフを延長していく。
動きを速くするのには風の精霊に加護を願い、攻撃力を上げるのに火の精霊の名を呼ぶと同時にラカンたちの射程距離外の敵を弓で射殺していった。
その時、ずっと前の方から周りの木々をなぎ倒して近づいてくる巨大な魔獣の地響きが聞こえてきた。
「来たぞ、親玉だ」
そう言ってラカンが一層速く走り出す。
森の木々の間に張り巡らされた蜘蛛の巣を掻い潜り、ついに姿を現した見上げるほど巨大な女王蜘蛛に間髪入れずに飛び掛かっていくラカンの後姿に、俺は思わず見蕩れてしまった。そして半分ただの反射でその毒蜘蛛の目を弓で潰す。
鬼人族は元々『戦うために生まれてきた』と言われているくらい戦闘に特化した種族だ。それはラカンを見ていればよくわかる。
口から毒の糸を吐きながら何本もの手足を振り回し飛び掛かって来る巨大蜘蛛の足を二振りの刀で次々に斬り捨て、毒糸をかわしながらその背中に飛び乗ると気合一閃、まるまると太った身体ごと兜割りにしたラカンに、俺はどうしたって目を奪われずにはいられなかった。
「どうだ、こんなもんか」
斬り捨てた蜘蛛の数が一八〇を超えた頃、ラカンが刀を振り絡みつく紫色の体液を飛ばしてそう言った。
「そうだな」
他にもいないか鼻を効かせながら辺りを見回していると、反対側から他の二人が戻ってきた。
「あー、もう! この匂いなんとかなんないかしら」
「この後死骸を燃やしたらもっと臭くなるぞ」
「勘弁して欲しいわね、まったく」
賑やかにこちらへ歩いてくるのは女弓術師のリナルアと剣士のレンだ。前にも何度か魔獣討伐で一緒になったことがあるこの二人は兄妹らしい。
「ラカン! こっちは百は仕留めたわよ。そっちはどう?」
「百五十か二百だな。面倒で途中から数えるのは止めた」
ラカンの答えにリナルアがヒュウ、と口笛を鳴らす。
「後はこいつらをまとめて焼いておしまいか。そっちの方が面倒だな」
乱れた金髪を掻き上げてレンが言った。それとほぼ同時に街道で待機していた男たちが大きなシャベルや長い棒を担いで飛び出してくる。
「おう、そっちは俺らに任せろ!」
「あんたたちは休んでてくれ。向こうに湯を沸かしてある」
彼らは黒目蜘蛛と戦えるスキルはないが大層な力持ちで、魔獣の後始末と素材を集めるためにギルドから派遣されて一緒に来ている。ちなみに本業は荷運びらしい。
男たちは鼻と口を隠すように布を巻くと、担いだシャベルで黒目蜘蛛の死骸を掬っては細い獣道をまたいで完全に木が枯れてしまっている辺りに集めていく。
長い棒を持った男たちは木々に巻きついた糸を巻き取っては、べとべととくっつくそれを苦労して大きな木桶に詰め始めた。
黒目蜘蛛の糸はそのまま触ると毒だが、青色魔石を溶かした水に晒すと綺麗な銀色の糸になって、その糸を織り込んだ布には毒を防ぐ効果がつくのだ。
リナルアとレンは彼らが用意してくれていた休憩場所に腰を下ろし、焚火にかかっている鉄鍋から湯を木の椀に掬ってはふうふうと息を吹きかけて冷ましていた。
「今日はやけに冷えるわね。早く街に戻ってあったかいお茶が飲みたいわ」
「あれを片付けるまでは戻れんな。明日の昼前には出立できればいいが」
そんな声を聞きながら顔を上げると、ラカンが戻ってきて荷運びたちの荷馬車から予備のシャベルを取った。そして黒目蜘蛛の死骸を無造作に掬っては新たな山を作っていく。
「おう、ラカンさん! 俺らがやるからあんたは休憩してくれ!」
「いや、全然疲れてないからいいわ。できたら日暮れまでに集めて燃やしきってしまいたいからな」
「そりゃありがたい」
俺も棒を持ってきて蜘蛛の糸集めを手伝っていると、後ろからレンがやって来た。
「やあ、俺も手伝おう」
と言いつつその手には何も持っていない。いや、手伝うっていうなら自分の分の棒を向こうから持ってこればいいのに。そう思っていたらレンはなぜか俺に向かってバチン、と片眼を瞑ると俺の手から棒を取って糸を集め始めた。
この男、こうしてよく俺を手伝いに来てくれるのはいいが、いつもあと一歩何かが足りない。討伐のついでに貴重な薬草を採ってたら「手伝おう」って来てその薬草を踏んづける、みたいな。
仕方なく俺はもう一度荷馬車の方に戻って棒を持ってくると、レンとは別のところで糸を集める。
その時、向こうの方からやけに甲高い声が聞こえてきて顔を上げた。見るとリナルアがシャベルを振り回しながらラカンに向かってキャアキャアと何かを言っている。
ラカンが何か返事するかと耳を澄ましてみたが、彼のあの心地いい、低くて太い声は耳に入ってこなかった。
「おう」
俺が言うなり飛び出したラカンに防御バフと攻撃バフを掛ける。そして木々の隙間を縫うように黒目蜘蛛が現れたタイミングで速度バフを重ねて掛けた。
ラカンが大きな倒木を蹴って宙を駆け、現れた黒目蜘蛛を三匹まとめて真っ二つに斬り捨てる。そして脇から現れた蜘蛛が毒の糸を吐き出すのを圧倒的なスピードでなんなく交わすと、振り向きざまにその頭を縦割りにした。
冒険者ギルドのリンドが言っていた通り、東の境界線にある森の木々はあちこち枯れていて、ところどころに黒目蜘蛛のべとべとする糸が張り巡らされていた。
この辺りは中央都市へ続く街道の近くで毎日大勢の旅人や商人が行きかうところだ。
黒目蜘蛛は一匹や二匹なら銅級でも倒せるが、それが今回のように大量発生を起こしてそれを放置していると森は生き物一匹住めない毒の森になり、近づいた人間も瘴気にやられてしまう。
「アドルティス! こっちにもくれ!」
そう言って遅れて飛び出してきた金髪の剣士と弓術師にもバフを掛け、同時に新たな巨大蜘蛛と戦っているラカンの頭上から落ちてきたやつを弓で仕留めた。
「キシャァアアァアッツ!!」
耳をつんざくような声を上げて次々と現れる毒蜘蛛を二つの刀で目にも止まらぬ速さで斬っていくラカンを目で追いながら、速度バフが切れる一拍前に再びバフを重ね掛けした。
俺は普段、速度バフはラカン以外にはあまり掛けないようにしている。体感速度で1.3倍違うというその効果にちゃんとついていけて、なおかつ速くなった自分の動きを完全にコントロールできる者はなかなかいないからだ。
そしてバッファーの鉄則は戦ってる最中に決してバフを切らさないことだ。特に速度バフは一瞬でも途切れたら動く感覚が狂ってたちまち命取りになる。
俺は頭の中でカウントを取りながら、それぞれに掛けたバフが切れる前に呪言を唱えて順にバフを延長していく。
動きを速くするのには風の精霊に加護を願い、攻撃力を上げるのに火の精霊の名を呼ぶと同時にラカンたちの射程距離外の敵を弓で射殺していった。
その時、ずっと前の方から周りの木々をなぎ倒して近づいてくる巨大な魔獣の地響きが聞こえてきた。
「来たぞ、親玉だ」
そう言ってラカンが一層速く走り出す。
森の木々の間に張り巡らされた蜘蛛の巣を掻い潜り、ついに姿を現した見上げるほど巨大な女王蜘蛛に間髪入れずに飛び掛かっていくラカンの後姿に、俺は思わず見蕩れてしまった。そして半分ただの反射でその毒蜘蛛の目を弓で潰す。
鬼人族は元々『戦うために生まれてきた』と言われているくらい戦闘に特化した種族だ。それはラカンを見ていればよくわかる。
口から毒の糸を吐きながら何本もの手足を振り回し飛び掛かって来る巨大蜘蛛の足を二振りの刀で次々に斬り捨て、毒糸をかわしながらその背中に飛び乗ると気合一閃、まるまると太った身体ごと兜割りにしたラカンに、俺はどうしたって目を奪われずにはいられなかった。
「どうだ、こんなもんか」
斬り捨てた蜘蛛の数が一八〇を超えた頃、ラカンが刀を振り絡みつく紫色の体液を飛ばしてそう言った。
「そうだな」
他にもいないか鼻を効かせながら辺りを見回していると、反対側から他の二人が戻ってきた。
「あー、もう! この匂いなんとかなんないかしら」
「この後死骸を燃やしたらもっと臭くなるぞ」
「勘弁して欲しいわね、まったく」
賑やかにこちらへ歩いてくるのは女弓術師のリナルアと剣士のレンだ。前にも何度か魔獣討伐で一緒になったことがあるこの二人は兄妹らしい。
「ラカン! こっちは百は仕留めたわよ。そっちはどう?」
「百五十か二百だな。面倒で途中から数えるのは止めた」
ラカンの答えにリナルアがヒュウ、と口笛を鳴らす。
「後はこいつらをまとめて焼いておしまいか。そっちの方が面倒だな」
乱れた金髪を掻き上げてレンが言った。それとほぼ同時に街道で待機していた男たちが大きなシャベルや長い棒を担いで飛び出してくる。
「おう、そっちは俺らに任せろ!」
「あんたたちは休んでてくれ。向こうに湯を沸かしてある」
彼らは黒目蜘蛛と戦えるスキルはないが大層な力持ちで、魔獣の後始末と素材を集めるためにギルドから派遣されて一緒に来ている。ちなみに本業は荷運びらしい。
男たちは鼻と口を隠すように布を巻くと、担いだシャベルで黒目蜘蛛の死骸を掬っては細い獣道をまたいで完全に木が枯れてしまっている辺りに集めていく。
長い棒を持った男たちは木々に巻きついた糸を巻き取っては、べとべととくっつくそれを苦労して大きな木桶に詰め始めた。
黒目蜘蛛の糸はそのまま触ると毒だが、青色魔石を溶かした水に晒すと綺麗な銀色の糸になって、その糸を織り込んだ布には毒を防ぐ効果がつくのだ。
リナルアとレンは彼らが用意してくれていた休憩場所に腰を下ろし、焚火にかかっている鉄鍋から湯を木の椀に掬ってはふうふうと息を吹きかけて冷ましていた。
「今日はやけに冷えるわね。早く街に戻ってあったかいお茶が飲みたいわ」
「あれを片付けるまでは戻れんな。明日の昼前には出立できればいいが」
そんな声を聞きながら顔を上げると、ラカンが戻ってきて荷運びたちの荷馬車から予備のシャベルを取った。そして黒目蜘蛛の死骸を無造作に掬っては新たな山を作っていく。
「おう、ラカンさん! 俺らがやるからあんたは休憩してくれ!」
「いや、全然疲れてないからいいわ。できたら日暮れまでに集めて燃やしきってしまいたいからな」
「そりゃありがたい」
俺も棒を持ってきて蜘蛛の糸集めを手伝っていると、後ろからレンがやって来た。
「やあ、俺も手伝おう」
と言いつつその手には何も持っていない。いや、手伝うっていうなら自分の分の棒を向こうから持ってこればいいのに。そう思っていたらレンはなぜか俺に向かってバチン、と片眼を瞑ると俺の手から棒を取って糸を集め始めた。
この男、こうしてよく俺を手伝いに来てくれるのはいいが、いつもあと一歩何かが足りない。討伐のついでに貴重な薬草を採ってたら「手伝おう」って来てその薬草を踏んづける、みたいな。
仕方なく俺はもう一度荷馬車の方に戻って棒を持ってくると、レンとは別のところで糸を集める。
その時、向こうの方からやけに甲高い声が聞こえてきて顔を上げた。見るとリナルアがシャベルを振り回しながらラカンに向かってキャアキャアと何かを言っている。
ラカンが何か返事するかと耳を澄ましてみたが、彼のあの心地いい、低くて太い声は耳に入ってこなかった。
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