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Ⅲ 有為転変はエルフの習い 編
みんなで朝ごはん
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ラカンが頷いたのを見て、俺は先に浴室から出た。適当に頭と身体を拭いて、急いで服を着てから台所に行った
。
今日は週に一度の聖日で、家主のエリザさんは神殿に礼拝祈祷へ行っている。けどそろそろ帰って来る頃だろう。
俺は台所に立つと三人分の朝食を用意し始めた。
エリザさんの家は街の表通りから少し内側に入ったところにある二階建ての石造りの家だ。路地に面した玄関の奥に台所とテーブルがあって、階段を挟んでさらに奥にエリザさんの部屋がある。元は二階が寝室だったそうだけど、今は足腰が弱ってるから下に移ったんだそうだ。
俺は階段を上がった二階の北側の部屋を使わせて貰ってる。以前は物置だったそうだけど、静かで俺は気に入っていた。
灰をかぶせておいた熾火を掻き立てて薪を少し足し、オーブンを温める。そこにじゃがいもを一つ放り込んでから琺瑯の入れ物から昨日エリザさんがまとめて焼いたパンを出した。自分とエリザさんの分は薄目に、ラカンには分厚いのを二枚切って大きく切ったチーズを乗せる。それをオーブンの端に置いてから昨夜のスープの残りを温めた。
あとは果物を一つ二つ用意すれば俺とエリザさんには充分すぎるほどだがラカンはそうはいかない。
後でエリザさんに買って返そう、と思いながらベーコンを分厚く切って玉子と一緒にフライパンで焼く。
じゅうじゅうと脂の溶ける匂いが台所に漂う中、ラカンが服を着てやって来た。まだ濡れている髪を無造作に掻き上げながら俺の手元を覗いてくる。
「旨そうだな」
すぐ後ろに俺よりずっと大きなラカンの身体が覆い被さる気配に、思わず心臓が跳ねた。俺は必死になんでもない口調を装って言葉を返す。
「裏の水桶にミルクのピッチャーが冷やしてあるはずだから持ってきてくれないか」
「わかった」
そしてラカンの皿に肉汁したたるベーコンと玉子と焼きじゃがいもを乗せ、別の皿に切った果物を盛ってテーブルに置く。そして籠に入れたパンとカトラリーを運んだところでラカンが戻ってきた。
「コップは?」
「右の棚だ」
ラカンは片手で器用に木のコップを三つ掴むと、テーブルに運んでミルクを注ぐ。俺が温めたスープを運んでいた時、通りに面したドアが開く音がしてエリザさんが帰ってきた。
「ただいま。あら、ラカンさん。お久しぶりねぇ」
「ばあさんも元気そうで何よりだ。今日は随分とめかし込んでるな」
「今日は聖日ですよ。礼拝ではきちんとした恰好をするのが嗜みですからね」
「なるほど。あんたみたいにいくつになってもそういう綺麗なのが似合うのはいいな」
ラカンが自分の半分ぐらいの背丈しかないエリザさんにニッと笑って言う。
ラカンはいつも、絶対にお世辞やお愛想を言ったりしない。だから彼がそう言うってことは心からそう思ってるってことだ。
多分それをわかってるエリザさんは、ベールのついた帽子と手袋を取りながらにっこり笑った。
「エリザさん、ここは用意しておくから帽子を置いてきたらいい」
「そうね。ありがとう、アドルティス」
そう言ってエリザさんは杖をつきながら奥にある自分の部屋へ向かった。
よかった。普通だ。多分昨日の夜のあれこれはバレていないんだろう。
エリザさんはもうかなりの歳で耳が少々遠い。でも真っ白な髪をいつもきちんと結っているし服もちゃんとアイロンを当てている。ひどく小柄だけどお屋敷仕込みで姿勢がいいので、ニンゲンの割に本当に動きが優雅だ。
相当腹が減っていたのか、一人で勝手に食べ始めているラカンをよそに俺はエリザさんが座る椅子をひいておく。そして戻ってきた彼女が食前の祈りを捧げるのを黙って聞いてからパンに手を伸ばした。
この国で最も人々に信仰されているのは聖女マルガレータだ。何百年も昔、大地に魔物の瘴気が蔓延した時に聖女マルガレータの意志を受けついだ少女が祈りの力でそれを祓ったらしい。
エルフである俺自身は何か一つのものを神と崇めることはしないが、エリザさんのように確固たる自分の規範を持ってより良い生き方をしようとしている人は尊敬する。とても自分にはできないことだと思うからだ。
小柄で年寄りで育ちのいいエリザさんだが、意外なことにラカンに対しては初めから怖がったり怯えたりする様子が全然なかった。気の弱い人なら鬼人ってだけで避ける人もいるのに驚くべきことだ。それに大抵の事にも動じない。
昔、俺が結構な怪我をしてラカンに担がれて帰ってきた時は、家が血や魔獣の匂いで汚れるのを嫌う人だって多いのにエリザさんはただひと言『あらまあ大変』と言っただけだった。
そしてラカンに向かってテキパキと指図して俺を部屋に寝かせて医者を呼び、夜になって熱の出始めた俺に一晩中付き添って何くれとなく世話をやいてくれたことがあった。
エリザさんは実はものすごく度胸があって強い人なんじゃないかと思っていて、俺は密かに彼女を尊敬している。今だって聖日の朝に帰宅したら突然家にラカンがいて朝飯食べてても驚きもしてないしな。
「ラカンさんは当分の間、ダナンにいるの?」
「さあ、どうだろうな。東の境界のあたりに最近、黒目蜘蛛がはびこってるっていうから、明日か明後日あたり見てこようかと思っているが」
エリザさんの問いにラカンが答えた。
東の境界といえばここから歩いて二昼夜ほどかかる場所だ。
黒目蜘蛛はその名の通り大きくて真っ黒な目が特徴的な毒蜘蛛で、森に毒の糸で巨大な巣を張り生き物を捉えて食うだけでなく周りの木々をも枯らしてしまう。大きさは両手を広げたくらいのものから見上げるほど大きなものまで、一匹見つけたら五十匹はいると言われる、やっかいな相手だ。
「それはギルドからの依頼なのか?」
「ああ、昨日報告に行ったらリンドに捕まってな」
冒険者ギルドの受付を統括しているリンドは三十ぐらいの男で、ラカンとは昔からの顔馴染みらしい。お互い持ちつ持たれつだ、とラカンが言っていたから、これまでも色々と面倒を掛けたり掛けられたり、といった仲なんだろう。
「明後日からなら俺も空いてるけど……」
と言いかけてハッと我に返った。
いや、俺昨日とんでもないことを仕出かしたんだよな。なぜかラカンがものすごく普通に接してくるからうっかり忘れてしまいそうになるが、俺はラカンに殴られて唾を吐かれて絶縁されたっておかしくないようなことをしたんだ。一緒に黒目蜘蛛を倒しに行こうかなんて気軽に言える立場じゃない。
今日、久し振りに森に行こうって誘ってもらえただけでもものすごくありがたいことなんだ。これ以上欲張っちゃいけない。
慌ててそう自分に言い聞かせたが、当の本人はあっさりと「ならお前も来い。リンドには俺から言っておく」と言った。え? なに、いいの? 思わずぽかんとしていたら、パンの最後の一切れを口に放り込んだラカンが「なんだ?」って顔をしてこっちを見ていた。
本当ならここでもっとちゃんと、なんでそんなに普通に接してくれるのか、なんで怒ってないのか問い質すべきなんだろう。それに何より、俺はラカンに同意も得ずにあんなことをしてしまったことを謝らなきゃいけない。
でも、俺は答えを聞くのが怖かった。
いや待てよ。さっき浴室で問い質した時は、ラカンはどうやら、男に抱かれるのが好きすぎる俺が酔っぱらってラカンに襲い掛かったのだ、と思っているようだった。
酔った上での過ちだからまあいい、ということなんだろうか。お互い忘れてしまおう、と。
ああ、そういうことか。さっきからラカンの今までとまったく変わらない態度は『俺はもう忘れたからお前も忘れろ』という意味なのか。
思わず手からスプーンが転げ落ちて、エリザさんに「大丈夫?」って心配されてしまった。いかん、油断は禁物だ。
本当なら俺はラカンの出した結論に感謝すべきなんだろう。でも、なぜか、すごくさみしくて悲しかった。俺のラカンへの『好き』って思いまでなかったことにされてしまったみたいに。
俺は冷めてしまったスープを飲みながら、急に顔を見れなくなってしまったラカンの手だけを視線で追い続けた。
。
今日は週に一度の聖日で、家主のエリザさんは神殿に礼拝祈祷へ行っている。けどそろそろ帰って来る頃だろう。
俺は台所に立つと三人分の朝食を用意し始めた。
エリザさんの家は街の表通りから少し内側に入ったところにある二階建ての石造りの家だ。路地に面した玄関の奥に台所とテーブルがあって、階段を挟んでさらに奥にエリザさんの部屋がある。元は二階が寝室だったそうだけど、今は足腰が弱ってるから下に移ったんだそうだ。
俺は階段を上がった二階の北側の部屋を使わせて貰ってる。以前は物置だったそうだけど、静かで俺は気に入っていた。
灰をかぶせておいた熾火を掻き立てて薪を少し足し、オーブンを温める。そこにじゃがいもを一つ放り込んでから琺瑯の入れ物から昨日エリザさんがまとめて焼いたパンを出した。自分とエリザさんの分は薄目に、ラカンには分厚いのを二枚切って大きく切ったチーズを乗せる。それをオーブンの端に置いてから昨夜のスープの残りを温めた。
あとは果物を一つ二つ用意すれば俺とエリザさんには充分すぎるほどだがラカンはそうはいかない。
後でエリザさんに買って返そう、と思いながらベーコンを分厚く切って玉子と一緒にフライパンで焼く。
じゅうじゅうと脂の溶ける匂いが台所に漂う中、ラカンが服を着てやって来た。まだ濡れている髪を無造作に掻き上げながら俺の手元を覗いてくる。
「旨そうだな」
すぐ後ろに俺よりずっと大きなラカンの身体が覆い被さる気配に、思わず心臓が跳ねた。俺は必死になんでもない口調を装って言葉を返す。
「裏の水桶にミルクのピッチャーが冷やしてあるはずだから持ってきてくれないか」
「わかった」
そしてラカンの皿に肉汁したたるベーコンと玉子と焼きじゃがいもを乗せ、別の皿に切った果物を盛ってテーブルに置く。そして籠に入れたパンとカトラリーを運んだところでラカンが戻ってきた。
「コップは?」
「右の棚だ」
ラカンは片手で器用に木のコップを三つ掴むと、テーブルに運んでミルクを注ぐ。俺が温めたスープを運んでいた時、通りに面したドアが開く音がしてエリザさんが帰ってきた。
「ただいま。あら、ラカンさん。お久しぶりねぇ」
「ばあさんも元気そうで何よりだ。今日は随分とめかし込んでるな」
「今日は聖日ですよ。礼拝ではきちんとした恰好をするのが嗜みですからね」
「なるほど。あんたみたいにいくつになってもそういう綺麗なのが似合うのはいいな」
ラカンが自分の半分ぐらいの背丈しかないエリザさんにニッと笑って言う。
ラカンはいつも、絶対にお世辞やお愛想を言ったりしない。だから彼がそう言うってことは心からそう思ってるってことだ。
多分それをわかってるエリザさんは、ベールのついた帽子と手袋を取りながらにっこり笑った。
「エリザさん、ここは用意しておくから帽子を置いてきたらいい」
「そうね。ありがとう、アドルティス」
そう言ってエリザさんは杖をつきながら奥にある自分の部屋へ向かった。
よかった。普通だ。多分昨日の夜のあれこれはバレていないんだろう。
エリザさんはもうかなりの歳で耳が少々遠い。でも真っ白な髪をいつもきちんと結っているし服もちゃんとアイロンを当てている。ひどく小柄だけどお屋敷仕込みで姿勢がいいので、ニンゲンの割に本当に動きが優雅だ。
相当腹が減っていたのか、一人で勝手に食べ始めているラカンをよそに俺はエリザさんが座る椅子をひいておく。そして戻ってきた彼女が食前の祈りを捧げるのを黙って聞いてからパンに手を伸ばした。
この国で最も人々に信仰されているのは聖女マルガレータだ。何百年も昔、大地に魔物の瘴気が蔓延した時に聖女マルガレータの意志を受けついだ少女が祈りの力でそれを祓ったらしい。
エルフである俺自身は何か一つのものを神と崇めることはしないが、エリザさんのように確固たる自分の規範を持ってより良い生き方をしようとしている人は尊敬する。とても自分にはできないことだと思うからだ。
小柄で年寄りで育ちのいいエリザさんだが、意外なことにラカンに対しては初めから怖がったり怯えたりする様子が全然なかった。気の弱い人なら鬼人ってだけで避ける人もいるのに驚くべきことだ。それに大抵の事にも動じない。
昔、俺が結構な怪我をしてラカンに担がれて帰ってきた時は、家が血や魔獣の匂いで汚れるのを嫌う人だって多いのにエリザさんはただひと言『あらまあ大変』と言っただけだった。
そしてラカンに向かってテキパキと指図して俺を部屋に寝かせて医者を呼び、夜になって熱の出始めた俺に一晩中付き添って何くれとなく世話をやいてくれたことがあった。
エリザさんは実はものすごく度胸があって強い人なんじゃないかと思っていて、俺は密かに彼女を尊敬している。今だって聖日の朝に帰宅したら突然家にラカンがいて朝飯食べてても驚きもしてないしな。
「ラカンさんは当分の間、ダナンにいるの?」
「さあ、どうだろうな。東の境界のあたりに最近、黒目蜘蛛がはびこってるっていうから、明日か明後日あたり見てこようかと思っているが」
エリザさんの問いにラカンが答えた。
東の境界といえばここから歩いて二昼夜ほどかかる場所だ。
黒目蜘蛛はその名の通り大きくて真っ黒な目が特徴的な毒蜘蛛で、森に毒の糸で巨大な巣を張り生き物を捉えて食うだけでなく周りの木々をも枯らしてしまう。大きさは両手を広げたくらいのものから見上げるほど大きなものまで、一匹見つけたら五十匹はいると言われる、やっかいな相手だ。
「それはギルドからの依頼なのか?」
「ああ、昨日報告に行ったらリンドに捕まってな」
冒険者ギルドの受付を統括しているリンドは三十ぐらいの男で、ラカンとは昔からの顔馴染みらしい。お互い持ちつ持たれつだ、とラカンが言っていたから、これまでも色々と面倒を掛けたり掛けられたり、といった仲なんだろう。
「明後日からなら俺も空いてるけど……」
と言いかけてハッと我に返った。
いや、俺昨日とんでもないことを仕出かしたんだよな。なぜかラカンがものすごく普通に接してくるからうっかり忘れてしまいそうになるが、俺はラカンに殴られて唾を吐かれて絶縁されたっておかしくないようなことをしたんだ。一緒に黒目蜘蛛を倒しに行こうかなんて気軽に言える立場じゃない。
今日、久し振りに森に行こうって誘ってもらえただけでもものすごくありがたいことなんだ。これ以上欲張っちゃいけない。
慌ててそう自分に言い聞かせたが、当の本人はあっさりと「ならお前も来い。リンドには俺から言っておく」と言った。え? なに、いいの? 思わずぽかんとしていたら、パンの最後の一切れを口に放り込んだラカンが「なんだ?」って顔をしてこっちを見ていた。
本当ならここでもっとちゃんと、なんでそんなに普通に接してくれるのか、なんで怒ってないのか問い質すべきなんだろう。それに何より、俺はラカンに同意も得ずにあんなことをしてしまったことを謝らなきゃいけない。
でも、俺は答えを聞くのが怖かった。
いや待てよ。さっき浴室で問い質した時は、ラカンはどうやら、男に抱かれるのが好きすぎる俺が酔っぱらってラカンに襲い掛かったのだ、と思っているようだった。
酔った上での過ちだからまあいい、ということなんだろうか。お互い忘れてしまおう、と。
ああ、そういうことか。さっきからラカンの今までとまったく変わらない態度は『俺はもう忘れたからお前も忘れろ』という意味なのか。
思わず手からスプーンが転げ落ちて、エリザさんに「大丈夫?」って心配されてしまった。いかん、油断は禁物だ。
本当なら俺はラカンの出した結論に感謝すべきなんだろう。でも、なぜか、すごくさみしくて悲しかった。俺のラカンへの『好き』って思いまでなかったことにされてしまったみたいに。
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