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1.異能犯罪取締課です!

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「え、私もしかして似合ってませんか....?」
私はおずおず課長に問う。すると課長は勢い良く、背けていた顔を正面に向けて、私と目を合わせた。
「い、いや!そうじゃないんだ!ただ、その、あっ、あまりにも似合いすぎているから....」
え?ん、え?今なんて!?
似合いすぎているって言いました!?ああ、課長の選んでくれたドレスが似合う女で心から良かった!!お母さん生んでくれてありがとう!!
それにしても、課長に似合ってるって言ってもらえて嬉しすぎる。
「せっかく課長が選んでくれたドレス、似合ってよかったです!!」
そう言って笑いかけた私を見て、顔を真っ赤にする課長。
あれ?私なんかやらかし発言した!?したかな!?え、どうしようめっちゃ赤くなっちゃった。これは熱があるのでは?このまま仕事続けて大丈夫かなぁ。もう冷えピタないし....
「か、課長!?大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫だ。問題ない。さあ、パーティー会場へ潜入するぞ!」
「はいっ!」
そう言って私たちは、豪邸の中へと足を踏み入れた。
入ってすぐ、目の前に沢山の美味しそうなケーキや、ステーキなどが並んでいる。
「か、課長!!食べてもいいですか!?」
私は、その美味しそうな者たちにつられて勢いよくそう聞いてしまった。
一応仕事で来ているとはいえ、この美味しそうな見た目と香りは反則だよ!!食べたくなっちゃうじゃんか!!
「....少しなら食べても問題ないぞ。」
「わああ~!ありがとうございます!!!」
許可を得たため、バイキング用のお皿に、一口サイズのいろんな種類のケーキたちを10個ほどとる。すごく甘い、いいにおいがする!!これは絶対美味しい!とりあえず、取ったケーキの中から一つを口に運ぶ。
「!!!!」
口の中で、甘すぎない生クリームと、イチゴの甘酸っぱさがいい感じに混ざり合う。
すっごくおいしい!!美味しすぎる!これは絶対課長も食べるべき!
「課長!このケーキめっちゃ美味しいですよ!!一つ食べてみてください!!」
そう言って私は自身の皿からケーキを一つフォークにさして、課長の口元に差し出す。
「!?!?いっ、いいのか....?」
ええ!?なんでだめって言うと思ったんですか!?
というかこれは食べないと損する案件ですよ課長!?
「当り前じゃないですか!!」
私がそう言うと、課長は私が差し出したケーキをパクっと食べた。
「んん!うまいな!」
そう言ってぱあっと花が咲いたような笑顔になる課長。え?こんな子供っぽい顔をすることがあるなんてっ!課長可愛い!!
私ももう一個たーべよっと!そう思って今度は自分の口に一つケーキを運ぶ。
その様を見て、課長の顔がみるみる赤く染まっていった。
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