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第二章『王都招聘と婚約』
43話 需要と供給と塩不足
しおりを挟む「8歳で赤熊と渡り合う、か」
ナーグ監査官が遠い目で呟いている。
このままだとやばい。あの後、興奮した野次馬たちに胴上げされたのは、赤熊を倒したシーピュさんではなく、なぜか僕だった。
倒したのはシーピュさんだろうと訴えたが、シーピュさんも嬉しそうに僕の胴上げに加わっていて、誰も聞く耳を持ってくれない。
公平な視点で監査を行うはずのナーグ監査官までこの調子で、もしかしてみんなの目は節穴じゃなかろうかと疑ってしまう。
このままだと、噂が広まって、赤熊討伐の手柄は僕のものとして認識されるだろう。
こういう誤解が広がると、際限なく誇張されそうだ。
そうなったら、危ない場所に連れていかれる機会が増えてしまうかもしれない。
「えっと。僕は渡り合っていないですよ? 倒したのもシーピュさんですし、僕は逃げ回ってただけで」
そう。すごかったのはシーピュさんであって、僕ではない。僕は必死に食い下がる。
「もーね。どっちだって良いと思うの。今はそれよりもマヨネーズなの」
ようやくありついた昼食。オーニィ監査官は嬉しそうに肉を切り分けて、マヨネーズを乗せてかぶりついている。肉を食べているのかマヨネーズを食べているかわからない比率だ。
「だいじょーぶだよ。君は跡継ぎなんだから、箔があって困る事はないよ。領地を運営するのに、舐められたらめんどくさいんだから」
口に物を含んだままそんなことを言う。貴族の世界の事はわからん。少なくとも前世の偉い人には腕っぷしが強い人なんて、あんまりいなかった気がする。
「いや、何十年先ですか。それ」
父上が引退して僕が跡を継ぐ。それはいつになるだろうか。
「ん~。陛下にきちんと覚えられてる男爵家って少ないから、意外にすぐかも?」
オーニィ監査官は、夢中になって食べている。話はどこか上の空で、どこまで本気かはわからない。
僕がすぐに領地の運営をする事になるって、一連の問題で父上が処分されるとか、そういう意味だろうか? 貴族社会怖い。
「おい。今そこで赤熊が解体されていたが、イント殿が倒したというのは本当か!?」
僕たちが食事している広めのテントに、アモン監査官が青い顔をして入って来た。熱中症からはだいぶ回復したらしい。しかし、『イント殿』ときたか。
「回復したんですね。良かった」
僕が声をかけると、アモン監査官がうなずく。
「うむ。あの飲み物は良く効くようだ。美味かったので土産に……。いや、今はその話ではない。あの赤熊、見たところかなりの大物。王都近郊なら中隊規模の部隊を当てなければならないはず」
「その通りだ。私も門の中から見ていたが、イント殿が囮役となって、もう一人が仕留めていたよ」
ナーグ監査官が説明してくれる。アモン監査官は、目を目いっぱい見開いてこちらを見てくる。目玉がこぼれそうだ。
「いや、すごいのは狩人のシーピュさんであって、僕じゃないですからね? それに、あの通りミスリルの槍を一本ダメにしちゃいましたから、大赤字です。父上には多分叱られると思いますが……」
テントの柱に視線を向けると、ぐにゃりと曲がったミスリルの槍が立てかけられている。父上も義母さんも、毛皮に無駄な傷がついていても怒るし、剣の刃筋を立てずに斬って刃こぼれしても怒る。
まして、超高級品のミスリルの槍を曲げて使えなくしたと知られたら、多分激怒されるだろう。
かといってシーピュさんの責任にすると、今度は部下のせいにするのかとか言われそうだ。どんな言い訳でも何か言われそうで、とにかく要求が高い家族である。
「いやいや。ミスリルの槍を曲げる赤熊相手に、接近戦でかわし続けるというのは、なかなかできる事じゃないですよ。2人で対処というのも異常です」
ナーグ監査官がいらぬ補足をしてくる。だがまぁ、異常なのは僕もびっくりしたぐらいだし、かわす事にかけては自信を持っても良いかもしれないとは思う。
「僕はまだ体が小さいですからね。相性が良かったんでしょう」
アモン監査官は、答える僕と曲がった槍を交互に見ている。
「やはり聞いていた話とは違うようだ。先程は治療を拒否してすまなかった」
さっきからどういう心境の変化だろうか。普段偉そうな小太りのおっさんが急に頭を下げてきても、違和感しかない。
「その謝罪は父上にお願いします。父上も昔、騙された事があったそうなので、アモン様をきちんと監査官として扱うようにと言っていました。あ、回復されたのであれば、食事もできていますよ?」
空いている席を勧めると、アモン監査官はどかっと席についた。顔色はまだ青いままだが、怯えている様子はない。
「頂こう。騙される経験をしてみてわかったが、コンストラクタ卿が騙されたという話もありうる話だな」
白けた空気が流れる。あれ? いまさら?
「ようやく気づかれましたか。おそらく、あなたに偏った情報を流した人間は、あなたがコンストラクタ卿に斬られる事を期待していたんでしょう」
確かにあの時父上がアモン監査官を斬っていたら、我が家の命脈は絶たれていただろう。敵対派閥は明らかにそれを狙っていた。それは、僕にもわかる。
「チッ。俺は捨て駒か。舐めた真似を」
だからと言って、味方派閥の人間の命を天秤にかけるとは。アモン監査官が不服そうなのもうなずける。
アモン監査官は、何も言わずに食事にがっつくオーニィ監査官をチラリと一睨みする。
「アモン様、パン粥をお持ちしました」
従者が皿を持ってテントに入ってきた。馬車の中で主人のゲロまみれにされたというのに、なかなか忠実な従者だ。
「ああ、ありがとう。少し席を外してもらえるか?」
自分の前にアモン監査官は従者にそう指示を出す。
「しかし、私は本家からの護衛です。離れるわけには」
「お前がいたところで、イント殿が本気を出せば歯が立たなかろう。無駄だ」
ちょっと待て。8歳の子どもにその過大評価はない。ないよな?
「はっ」
食い下がっていた従者は納得したのか、しぶしぶテントを出ていく。まぁテントなので、耳をすませば、外からでも会話を聞くことはできる。
何で外に出したんだろうか。
「さて。おそらくそこの2人はもう聞いたんだろうが、私にもこの砦について聞かせてもらおうか」
アモン監査官は皿をさりげなく横にずらした。食べるつもりがないらしい。
「じゃあ、まずは……」
僕は求められるまま話をした。
『死の谷』から定期的に魔物が溢れ、村に被害が出ていた事。そしてあの晩、僕らの馬車は襲われ怪我人が出た事。そこから魔物の掃討戦が始まり、ターナ先生の温泉調査に合わせて、最深部までの魔物の掃討に成功した。
そうやって『死の谷』が落ち着いている隙に、魔物から村を守る砦を建設したのだ。
病気の治療法や石鹸の製造法はその過程で、たまたま発見された、という事にしてある。叡智の天使を自称する黒い山羊執事や前世の教科書の存在については、マイナ先生との約束なので話していない。
「この砦を報告し忘れていたのは、そういう義務が存在する事を知らなかったためです。父は戦時に叙爵された元冒険者で、領地に同伴した部下たちにも法律に詳しい者はいなかったのです」
一通り説明を終えたところで、給仕役の村人がスープやパン、新しく焼けた肉を持って入ってくる。
「マヨネーズはなくなっちゃったかぁ。じゃああとはアモンに全部あげるね~。あ、ごめん。粥こぼしちゃった」
話を聞いていなさそうなオーニィ監査官が、アモン監査官に残り物を押し付けようとして、横によけていた皿をひっくり返していた。
オーニィ監査官は天然ドジっ子……かと思ったが、ちょっとわざとらしい。
「かまわん。こちらを頂こう」
アモン監査官は怒る事もなく、ようやく食事を始める。村人の用意した食事は胃に優しくないが、大丈夫だろうか。
「ふむ。という事はこの村に官吏はいないのか。なかなか斬新な統治スタイルだな」
食べながら確認してくる。ちょっと監査官っぽい。
「このあたりは魔物が多くて、元々かなり武器代が嵩んでいたようですね。だから専門の人を雇えるほど財力はなかったと思います」
「昨日見たかぎりでは、肉が良く売れていたようだが?」
「塩を産出するようになったから、腐らせずにすむようになりましたが、元々は薄切りにして干すという作業が必要で、売り物にするには手間暇かかってたんです。その割に雨が降れば腐りますし、うまくいっても安いですから」
魔物が多いせいで村には充分な畑はなく、村人はずっと干し肉を作るために働いていたが、貧乏なままだった。その点、塩漬けなら塊肉のまま漬け込めて作業が楽だし、干し肉に比べて圧倒的高値で売れる。
本当に塩を見つかって良かった。この1ヵ月で村に馬車が増え、ミスリルの槍など高価な武具を用意できるようになったのは、すべて塩のおかげだ。
最近は村の子どもたちに勉強を教えられる余裕も出て来た。
「ふむ。これは、敵対陣営のワシが話すような事でもないかもしれんがな。コンストラクタ卿が本当に王都に行っていないのなら、おそらく叙爵以降、一度も国境領支援の俸禄も受け取っておらんだろう。ならば苦しいのも当然であろうな」
そんな。まさか父上、給料ももらわずに領地運営をしていたというのか。
我が親ながら、馬鹿じゃなかろうか。脳筋がすぎる。
「その様子では、それも知らなかったか。やはり、王都で一度教えて貰っておいた方が良かろうな。今ならばフォートラン伯爵家の協力も得られるだろう?」
アモン監査官がナーグ監査官の方を見る。ナーグ監査官はマイナ先生と同じフォートラン家の人で、味方派閥だから助けてもらえるって事か。
しかし、アモン監査官はどうしてしまったんだろう? 積極的にアドバイスをくれるなんて。
「今回の監査結果次第ですが、おそらく可能ですね。我が家におけるコンストラクタ家の評価はかなり高いですから」
前世の教科書のうち、国語系と社会系の知識は、こちらとあまりにも違いすぎて役に立たない。
今の話だけで、うちの村の領地運営にかなりの無理があった事が明らかになった。貴族のルールや恩恵について、誰も知らないのはやっぱりまずいと思う。
だからナーグ監査官が全力で肯定してくれるのはありがたい。
「それは本当にありがたいです。見ての通りのうちは田舎者ばかりで、そのあたりを知っている人間がいませんので」
僕は頭を下げる。
「ふむ。しかし塩不足で熱中症とやらが起きるなら、今我が国で起きている塩不足は深刻だな。ここの塩が販売されたとしても、王国全体の不足分を補うには足りん」
アモン監査官は、顎をなでながら肉を食べた。隣では給仕に来てくれた村人が、こぼれたパン粥を土ごと袋に放り込んで掃除している。
ログラム王国がどれくらい広いかはわからないが、確かにうちの村が産出する塩だけでは足りないだろう。
「どうして、塩が不足し始めたんですか?」
僕が質問すると、アモン監査官とナーグ監査官が苦々しい顔をした。
「元々塩は、我が国の西にあるアンタム都市連邦という国から輸入していたんだけどね。1年前に製塩所で火事が起きて、輸出を止められてしまったんだ」
なるほど。だから塩不足か。でも1年も経っているなら、もう解消してもおかしくない。
「製塩所は再建されてないんですか?」
「されたさ。我が国からも見舞金を出したからね。でも、塩の値段が上がってしまって、輸入できない状態になってしまっているんだ」
ん? 物が足りなくなったら値段高くなるというのは、中学校の公民と高校の政治経済で習った。需要と供給だったか。
「どうして値段が上がったら輸入できないんですか?」
だが、それで輸入できない理由にはならない。
「そりゃ、『救民規制法』で塩の上限価格が決まってるからさ。だからアンタム都市連邦は『救民規制法』の撤廃を求めて来てるんだ。おそらく塩をもっと高値で売りさばきたいんだろう」
ここで『救民規制法』につながるのか。
需要と供給で考えた場合、塩の供給が止まった事で供給がなくなり、塩が消費されて足りなくなる事で需要が増えた。値段は急騰しようとするだろう。しかし、『救民規制法』の上限価格がそれにストップをかけた。
「なるほど。規制を解除したら、アンタム都市連邦が塩の価格を操作できるようになってしまうから、それを警戒しているということですね?」
これくらいなら僕にも理解できる。僕がそう言うと、3人の監査官の動きが止まった。
「確か寡占とか独占とかって言うんでしたっけ?」
それも政治経済の授業で習った。
「ちなみに解決方法はあると思うかい?」
ナーグ監査官が問いかけてくる。何かのテストだろうか?
確か、日本史で習った太平洋戦争後のGHQの政策でそういうのがあった気がする。財閥解体だったか。
考えるだけで、歴史と政治経済の教科書の該当ページが浮かんできた。概要をざっと読んで、少し考える。
「塩の入手ルートを複数にすれば良いと思いますよ。国内で塩泉や岩塩を探して自力生産したり、輸入相手を複数国にしたりすれば、相手より高いと買い手がつかなくなるので、競争が起きて値段は自然に下がります。そうすれば、法律で規制しなくても価格を下げれるんじゃないでしょうか?」
需要曲線や供給曲線といったものも、突き詰めれば競争の結果だ。だから複数の供給元を用意して、相互に競争させれば良い。
「なるほど……」
3人の監査官は、ポカンとしたまま視線を交わしあった。
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