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10・お母さんとの思い出

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「では、私の家に行きましょうか。」
「あ、うん!」

掃除がお仕事…そういえば私そんなに掃除が得意なわけじゃない。
昔、お風呂の前の雑談をお母さんとしてるとき…


「お母さん、クリーンって魔法使えたらいいと思わない?そうすれば、お風呂入って体洗ったり、服の選択したり、部屋の掃除も全部しないで済むのに…。」
「何馬鹿なこと言ってんの。早くお風呂に行きなさい。」
「え~!!酷い!娘の妄想を聞こうとは思わないの!?」
「そんな妄想聞いてどうするのよ…。ただでさえ、部屋の掃除をめんどくさがっているのに。そんな妄想してどうするのよ。」
「えぇ~…。」

とか言いながらお風呂に行ったんだっけ。



クスッ
「どうかしましたか、ヒナ。」
「あ、ううん、思い出し笑い。」
「そうですか…私といるときにどんなことを思い出していたのでしょうか?」
「お母さんとの思い出だよ。」
「あ…すみません。不躾なことを聞いてしまいましたね。」
「そんなことないよ?」
「ありがとうございます。」

懐かしいなぁ~…それにしても、この世界の格好がザ・異世界ですごい…。圧巻だわ。画面を通り越してきたみたい!!!
全くお金の価値観を理解してないから、リュカさんに後で聞こう。

「ここからは馬車で行きますよ。」
「馬車!!!」

ちなみにここまでは徒歩だったり、ゼオに乗って馬に乗るリュカさんと一緒に駆けたりしてきた。
なんと、馬車…ゼオって小さくなれるかな?

「ゼオって小さくなれる?」
『何故だ?』
「馬車に一緒に乗ろ?」
『あぁ、なるほどな。大きさは変えられるぞ。ほれ。』

おぉ~~~!!!
小型犬サイズ!
この大きさのゼオもかわいい!!!

「ゼオ、かわいい~~~~!!!!!!!」

スリスリしてたら、かわいい肉球をぺちっと顔に押し付けて『やめろ。』って言ってきた…かわいい!!
嫌われちゃいやだからね。スリスリはお預けで、馬車に向かいますよ。ふふふ。

















乙女ゲームってわかるのはまだ先です。
気長にお待ちください。
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