転移先が乙女ゲームの世界！？

７・王都に向かいます。

ユーゴさんたちは先に進んで、私はリュカさんとゼオの３人で王都にゆっくり進みます。このことは王都の総騎士団長に手紙を早馬で出したらしい。
素早い対応です。さすがリュカさん！！！

「王都って、どんな場所なの？」
「そうですね…多くの者や物が集結した賑やかな場所です。そして、貧富の差が分かりやすいですね。と言っても、スラム街や、裏ギルド等は発見次第対処したおかげで昔よりは安全ですが。」
「そうなんだ…とりあえず、ゼオと行動するね。」
「そうですね…私も頼ってくださいね。」
「忙しいでしょ、リュカさん。」

そう、私はリュカさんが副騎士団長と知っちゃったのだ。本人に聞いたんだけど。
だから、私にかまう暇なんてないんだよ。19歳でも心配かけちゃう私、もっとしっかりしてよ！！


「私はヒナが気に入っているんです。だから、出来ることならヒナとずっと居たいんです。仕事があるので無理なんですけどね。」

ちょっとしょんぼりしたリュカさん…儚い…いや、じゃなくて、え～っと…励まそう？何を…？

「ふふふ、そんなに私のことで悩まないでください。私が休みの日に会ってくれるだけでいいんです。」
「そう？」
「はい。」
「そんなことでいいなら、喜んで！絶対会おうね！リュカさん！！！」
「えぇ。」

やった～～～～！！
これでリュカさんとまた会える約束できた！
よし、会えるってことはデートだよね！王都で職場見つけて、稼いで、かわいい服着てデートするんだ！
あ、でも職場…どうしよう？

『どうした、ヒナ。』
「職場、探そうかなって。」
『冒険者をするのではないのか？』

そうか…そうだよね。そのほうが自由聞くし、ゼオと一緒にいられる。

「じゃ、冒険者ってことはギルドか。」
「冒険者登録なら、私も一緒に行っていいですか？」
「リュカさんも？」
「はい。ダメですか？」
「ううん！一緒に行きたい！そこまで面倒かけていいのかな？」
「一緒がいいんです。」

そっか、よく分からないけどいっしょ一緒に来てくれるなら安心だね。
怖いおっさんに絡まれた時の対処法とか考えなくて済みそう？いやいや、いつ絡まれるか分かんないから対処法は考えないと！！そうと決まれば、頑張ろう！お～～～～！！！