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エピローグ

141 風邪引き姫にできること③

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「うぅ……汗いっぱいかいちゃった」

 月夜は額や首元に汗が見える。熱いおかゆに度重なるキス行動で全体的に月夜の発汗機能が上がっているのだろう。
 汗をそのままにするわけにはいかない。

「どうする? 拭こうか」
「えっ」

 おっと、言い方が悪かったか。別にえっちな目的で言ったわけではないんだが……月夜は目を細めてこちらを見ている。

「まぁ……彼氏ですから、いいですよね」

 おお! これはちょっと興奮してきたぞ!
 月夜はピンクのパジャマのボタンを外していく。そしてハンドタオルを取って、パジャマを脱ぎ去る。
 胸元を隠しながらシャツも脱ぐ。月夜の白い肌がまぶしい。
 月夜は片手でブラのホックを外して……取り去った。そのままベッドの上に置く。

「F65……」
「っ!? な、何でサイズ知ってるんですか」
「あ、そ、その! 妹の彗香が前に……ちらって言ってて」
「ああ、この前太陽さんの家に行った時ですか……。秘密にしててください。恥ずかしいので」

 あれからちょっとネット調べていたんだよな……Fカップ。何というかいい響きだ。
 今はまだそんな関係ではないけど……身も心も結ばれる時には……触れたい。

 僕はバスタオルを手に一度ベッドに上がる。月夜の後ろへと立った。

「な、なんか恥ずかしいです」
「照れたら汗が出てきたね。もっと照れた方がいいんじゃない?」
「男の人にやってもらうもんじゃないなぁ」

 僕はすごく満足です。ただ前を隠してる所はありがたい。見てしまったらマジで襲ってしまいそうだ。
 もう交際している以上、ちゃんと雰囲気を作ってやるべきだからね。性欲にかまけて初めてを終わらせるのはよくない気がする。
 月夜の背中にタオルをあて、汗を拭きとっていく。栗色の髪がはりつかないように手であげて、ゆっくりと拭いていく。

 拭いても吹いても……汗が出てくるな。
 月夜はわりと汗っかきなのかもしれない。

「体は何か楽になってきましたけど……頭が熱くてぼっとしそうです」

 月夜の肩や腕に触れて汗を拭きとる。脇腹に触れると……。

「そこはくすぐったいからダメ!」

 そこは自分で拭いてもっらうことにしよう。
 月夜はおそるおそる後ろを見る。

「あ、あの……私汗っかきで……くさくないですよね?」
「におわないよ。どちらにしろ女の子にそんなの言えないでしょ」
「それはそうのですけど……」

 むしろ多少におっている方がいいのかもしれない。
 でも毎日風呂に入っているからそんなにおうわけないもんな……。しかし、月夜は気になっているようだ。
 だったら……問題ないことを証明してあげたらいい。

 僕は後ろから月夜の両肩を掴んだ。

「太陽さん?」

 僕は顔を月夜の背中、肩甲骨あたりに鼻をあてる。
 そして舌を出して、一気に月夜の背骨あたりから首まで舌を走らせた。

「ひゃあああああああぁぁあぁぁぁぁぁ」

 月夜はその刺激に思わず体全部で振り向き、僕から距離を取った。

「な、何するんですか!」
「気にしてそうだったから汗を嘗めた。ちょっと塩っぽいけど……いい感じだよ」
「な、なああああ!」

 月夜は恥ずかしさで顔を真っ赤にさせ、じわりと汗が出る。
 なるほど……このまま汗をいっぱい出せば健康にもなる。

「月夜、もっと汗を嘗めさせてくれ」
「いや、ちょ、それは無理です!」

 さすがに断られるか。だが……中途半端はよくない。
 前を隠したままの月夜の腕を掴んで引っ張り、僕の胸の中に月夜の姿を持ってくる。
 そして月夜の耳元に口を持って行った。

「月夜」
「は、はい」
「いいから嘗めさせろ」
「ふぁ!」

 力が抜けたように崩れる、月夜を抱えて、僕はベッドで下にいる月夜に覆いかぶさった。
 正直、胸元とか下半身とかどうでもいい。今、僕は月夜の健康のことしか考えていない。
 月夜を元気してあげるんだ。もっと汗を出させれば健康になる!
 もっと……汗を感じ、出る所……そこを攻める。
 月夜はまったく抵抗せず、僕に体を預ける。暴れないように右手で月夜の体を塞いで、左手で月夜の右腕を頂点に固定する。
 さてと……狙った場所がオープンになった。最も汗が密集すると思う場所……ワキだ。
 照れと恥ずかしさですでに月夜の体から汗の熱気を感じる。そしてワキからもその雫がよく見える。
 しかし綺麗なワキだ。ちゃんと処理しているんだな。

「月夜、行くよ」

 僕は舌を出して、月夜のワキをペロリと嘗めた。

「ふぅひゃああああ!」

 月夜は思いっきり暴れるが、本気の力で固めているので逃げられない。柔道経験者嘗めてもらっては困る。

 1回嘗めることに汗が滲みでてくる。
 もう1回、2回……吸い付くようになめる。

「いやっ、ちょ、そ、そこは本当だめぇ! く、くすぐったい!」

 月夜はここをくすぐられるのが1番駄目だっけ。
 まぁどうでもいいことだ。
 恥ずかしさとくすぐったさで月夜はどんどん暴れて汗をかいていく。
 やばい……真面目なつもりでやってるのにすごく楽しくなってきた。
 ワキのくぼみを徹底的に何度も何度も舐めあげる。
 1回嘗めるたびに出る月夜のかわいい声に燃え上がり、月夜がふにゃふにゃになるまで攻め立てた。

「ひぃ……ふやぁ……」
「ごめん、やりすぎたかも」

 逆側のワキも攻めてみたいが許してくれなそうだ。
 バスタオルを使って、月夜の汗をどんと拭ってあげる。
 これで……明日は復調できるかな。

「あれ?」

 何かさっきから月夜の部屋のドア野崎から音がするような……。
 僕はベッドから降りて、月夜の部屋の扉を開ける。すると怪訝な様子で聞き耳を立てている、今日朝いた4人がいた。

 今度は僕の額から汗が出る。

「ぜ、全部……聞いてた?」
「太陽くん……風邪引いた女の子に何やってたの……?」

 顔を引きつらせた水里さんに問いかけられる。
 やってたことはバレていない!
 これなら月夜と話を合わせれば切り抜けられる。

「うぅ……太陽さんにワキをペロペロ嘗められたぁ」

「ひっ!」

 水里さん、世良さん、瓜原さんが嫌な顔をして後ずさる。
 後ろを向くと月夜が涙目で胸をタオルで隠してきっ! とこっちを睨んでいた。

「ちょ、あ、その……せ、星矢!」

 星矢に助けを求めたがこっちを向いてくれない。

「AVでそーいうのがあるのは知っているが……。まぁ、月夜のためだったんだろ」
「そうなんだ! 汗をいっぱい流させるためにワキを舐めてただけなんだ!」
「まるで意味がわからんぞ」
「ですよねー」

 やむをえず、僕は水里さんの方へ向くと……。

「へ、変態! みんな逃げて! 私が拡散してる間に逃げなさい! ワキを嘗められるわよ!」
「か、拡散はやめろおおおおお!」

 世良さん、瓜原さんが逃げ、そのまま水里さんも逃げていく。僕は何とか追ったがもはや後の祭りであった。
 この後月夜は復調し、明日には学校に来れるようになったが案の定、僕が風邪でダウンすることとなった。

 グループ全員から心配のメールが届く……ワキ嘗め太郎という屈辱的なあだ名を付けられた状態で……。

「ふふふふ……太陽さんにいっぱい舐められた……何かすっごく興奮した……」
「妹が……変な方向に開発されているような気がするんだが」
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