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【復讐編6】久しぶりにチョコミントを試してみようかとは思うのだけど買いに行くと別のものを買ってしまう
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椿から聞いた話を要約するとこうだ。
『母を殺した妖怪は槍や剣を作り出せた』
『椿も命を狙われていて、18歳になったら迎えにくると宣言されている』
「う~ん…」
灯里は考え込むように顎に手を当てた。
何か思い当たるフシでもあるのだろうか。
「18歳にいつなるのかとか知ってるのかな?」
…ないようだ。
真面目な話なんだから、と諭すと
「いや、誕生日とか把握していたらキモいと思って…」
確かにそうだけど…
と、二人で『キモいよなぁ』と言う顔をしていると、椿が『ゴホンッ』と咳払いをする。
「勘違いで襲ってしまったのは申し訳なかった。」
と、話に割り込む。
「そうだ、今日は暑いし詫びにアイスでも食べるか?」
子供じゃないんだから、と思いつつも初夏の暑さと動き回ったことから灯里は暑そうにしている。
パタパタと胸元を開いては手であおいでいる。
暑そうだなぁ、アイスは丁度よいかもなぁ、と見ていると何故かグーで顔を叩かれた。
・
・
・
椿の持ってきたアイスはまさかのチョコミントで、アイスの好みにはシンパシーを感じたものの、灯里は
「この人もまた好みが分かれるものを…」
とブツブツ呟いている。
椿は遠慮がちに、
「もう少し、能力について聞かせてくれないか?」
と訪ねてきた。
それは興味と言うよりは来るべき戦いに備えて少しでも情報収集をしておきたいと言う感じであった。
「例えば、弱点とか…」
弱点を教えるのは灯里にとって不利益にしかならないが、椿が切羽詰まっているのも伝わってくる。
「んっとねー…」
アイスの棒を咥えながら灯里はちょっと考え込むと、何の躊躇もなく能力の弱点を話し始めた。
「能力で物質を出せる量には限界があって、考えなしに使うと何も出せなくなるし、すごーく体がダルくなるかな」
口に咥えた棒を上下に動かしながら続ける。
「あとは、無条件に何でも出せるわけじゃないかな。明確にイメージできないとすぐ消えるし、ちゃんとした形にもならない。」
灯里がスッと謎のゾンビを作り出す。
「…これなーんだ」
それは伝わらないからやめとけ、と諭すと、
「ペンギンか…?」
と、椿も素直にこれなんだクイズに答える。
「正解!!!」
何故わかる…と思ったが、ガッシリ握手をかわす二人を見て、通じるものがあるんだろうと無理矢理納得した。
「じゃあ、次は私から質問いい?」
意外な流れに椿はキョトンとしながら
「あぁ、いいぞ?」
と答える。
「椿ちゃんの誕生日、いつ?」
え?と言う顔をしながら
「7月…16日だが…」
と告げる椿に、
「じゃあ、16日に…いや、夜中くるかもしれないから15日には集まりたいな…じゃあ15日にここに集合で!!」
と、灯里が勝手に提案する。
「いや、だが…」
狼狽える椿に
「1人より3人の方が気が楽でしょ!」
と明るく伝える。
3人って俺も?と聞いたら
「当たり前じゃん!可愛い女の子2人を見殺しにする気?」
と返してきた。
へいへい、それじゃあ守ってくださいね、と仕方なく了承すると
「任せとけっ!」
んま!頼もしい!
それにしても、ついに人ならざる者と対面することになりそうとはなぁ。
うーん、まさに非日常。
「しかし、誕生日に奴らが来るとは限らないぞ」
と、慌てて言う椿に
「その時は、どこか観光に連れていってね!」
と返す灯里は、なんだか輝いて見えた。
「となりの県だから、しょっちゅうは来れないし、連絡先教えてよ」
すぐスマホを出す灯里の女子高生らしさはいつも通りだが、袴の裾からスマホを出す椿も意外にちゃんと女子高生らしかった。
能力者である灯里はともかく、さっきの動きはとても素人とは思えない。
きっと復讐の為に相当に訓練を詰んできたのだろう。
それこそ、普通の女子高生であることすらなげうって。
普通の生活を取り返してやらねばね、と年下ながらに思った。
『母を殺した妖怪は槍や剣を作り出せた』
『椿も命を狙われていて、18歳になったら迎えにくると宣言されている』
「う~ん…」
灯里は考え込むように顎に手を当てた。
何か思い当たるフシでもあるのだろうか。
「18歳にいつなるのかとか知ってるのかな?」
…ないようだ。
真面目な話なんだから、と諭すと
「いや、誕生日とか把握していたらキモいと思って…」
確かにそうだけど…
と、二人で『キモいよなぁ』と言う顔をしていると、椿が『ゴホンッ』と咳払いをする。
「勘違いで襲ってしまったのは申し訳なかった。」
と、話に割り込む。
「そうだ、今日は暑いし詫びにアイスでも食べるか?」
子供じゃないんだから、と思いつつも初夏の暑さと動き回ったことから灯里は暑そうにしている。
パタパタと胸元を開いては手であおいでいる。
暑そうだなぁ、アイスは丁度よいかもなぁ、と見ていると何故かグーで顔を叩かれた。
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椿の持ってきたアイスはまさかのチョコミントで、アイスの好みにはシンパシーを感じたものの、灯里は
「この人もまた好みが分かれるものを…」
とブツブツ呟いている。
椿は遠慮がちに、
「もう少し、能力について聞かせてくれないか?」
と訪ねてきた。
それは興味と言うよりは来るべき戦いに備えて少しでも情報収集をしておきたいと言う感じであった。
「例えば、弱点とか…」
弱点を教えるのは灯里にとって不利益にしかならないが、椿が切羽詰まっているのも伝わってくる。
「んっとねー…」
アイスの棒を咥えながら灯里はちょっと考え込むと、何の躊躇もなく能力の弱点を話し始めた。
「能力で物質を出せる量には限界があって、考えなしに使うと何も出せなくなるし、すごーく体がダルくなるかな」
口に咥えた棒を上下に動かしながら続ける。
「あとは、無条件に何でも出せるわけじゃないかな。明確にイメージできないとすぐ消えるし、ちゃんとした形にもならない。」
灯里がスッと謎のゾンビを作り出す。
「…これなーんだ」
それは伝わらないからやめとけ、と諭すと、
「ペンギンか…?」
と、椿も素直にこれなんだクイズに答える。
「正解!!!」
何故わかる…と思ったが、ガッシリ握手をかわす二人を見て、通じるものがあるんだろうと無理矢理納得した。
「じゃあ、次は私から質問いい?」
意外な流れに椿はキョトンとしながら
「あぁ、いいぞ?」
と答える。
「椿ちゃんの誕生日、いつ?」
え?と言う顔をしながら
「7月…16日だが…」
と告げる椿に、
「じゃあ、16日に…いや、夜中くるかもしれないから15日には集まりたいな…じゃあ15日にここに集合で!!」
と、灯里が勝手に提案する。
「いや、だが…」
狼狽える椿に
「1人より3人の方が気が楽でしょ!」
と明るく伝える。
3人って俺も?と聞いたら
「当たり前じゃん!可愛い女の子2人を見殺しにする気?」
と返してきた。
へいへい、それじゃあ守ってくださいね、と仕方なく了承すると
「任せとけっ!」
んま!頼もしい!
それにしても、ついに人ならざる者と対面することになりそうとはなぁ。
うーん、まさに非日常。
「しかし、誕生日に奴らが来るとは限らないぞ」
と、慌てて言う椿に
「その時は、どこか観光に連れていってね!」
と返す灯里は、なんだか輝いて見えた。
「となりの県だから、しょっちゅうは来れないし、連絡先教えてよ」
すぐスマホを出す灯里の女子高生らしさはいつも通りだが、袴の裾からスマホを出す椿も意外にちゃんと女子高生らしかった。
能力者である灯里はともかく、さっきの動きはとても素人とは思えない。
きっと復讐の為に相当に訓練を詰んできたのだろう。
それこそ、普通の女子高生であることすらなげうって。
普通の生活を取り返してやらねばね、と年下ながらに思った。
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