魂を彩る世界で

Riwo氏

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広い視野を持つことがチャンスをモノにする

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スルスルと成長していく白いひまわりは、まさに不意打ちだった。
いきなり発現した能力に一瞬呆気にとられたが、それはすぐに興奮へと変わった。
どんな触感なのか?さわり心地は?熱いのか冷たいのか、硬い?柔らかい?

いろいろな疑問が浮かび、我を忘れて白いひまわりの下にかがみこみ、観察が始まった。

「茎の質感は意外と硬い?重さは感じないから紙粘土が固まったような感じが近いかな?花弁はどうかな?」

と、見上げるとそこにはひまわりの花…によってたくしあげられたスカートとピンク色の布地があった。

次の瞬間、颯士が見たのは、怒りと羞恥が混在する灯里の顔と振り切った平手であった。

今度は痛かった…







「見られた」ことは大きな問題ではない。そこではないのだ。
「ひまわりにばかり気を取られていたこと」が何だか癪に触る。
年頃の男子が女子の下着よりも優先することがそんなに存在するだろうか。自分で言うのもなんだが、顔は平均より可愛い方だと思うし、男子からしたらそんな可愛い子のパンチラなんて一生の思い出に残るくらい貴重なものなんじゃないのか!
それをちょっとした怪奇現象程度に負けるなんて!
別に見られたいわけではないけど、なんか、ムカつく!!

お気に入りのぬいぐるみを感情任せにベッドにバンバン叩きつけながら灯里は悶々としていた。

いやいやいや、これじゃあまるで颯士のことが好きみたいじゃん!とりあえず某執事の漫画(同人誌)でも見て落ち着こう。

執事は良い。主人だけを見てくれて、やってほしいことを察してくれる。
どっかの鈍感と違って。
そう思うとまたモヤモヤしてきた。
心のモヤモヤが煙のようなモヤモヤになって颯士になったからぶん殴ったらぶっ飛んでいった。
ザマァみろ!
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