6 / 84
広い視野を持つことがチャンスをモノにする
しおりを挟む
スルスルと成長していく白いひまわりは、まさに不意打ちだった。
いきなり発現した能力に一瞬呆気にとられたが、それはすぐに興奮へと変わった。
どんな触感なのか?さわり心地は?熱いのか冷たいのか、硬い?柔らかい?
いろいろな疑問が浮かび、我を忘れて白いひまわりの下にかがみこみ、観察が始まった。
「茎の質感は意外と硬い?重さは感じないから紙粘土が固まったような感じが近いかな?花弁はどうかな?」
と、見上げるとそこにはひまわりの花…によってたくしあげられたスカートとピンク色の布地があった。
次の瞬間、颯士が見たのは、怒りと羞恥が混在する灯里の顔と振り切った平手であった。
今度は痛かった…
・
・
・
「見られた」ことは大きな問題ではない。そこではないのだ。
「ひまわりにばかり気を取られていたこと」が何だか癪に触る。
年頃の男子が女子の下着よりも優先することがそんなに存在するだろうか。自分で言うのもなんだが、顔は平均より可愛い方だと思うし、男子からしたらそんな可愛い子のパンチラなんて一生の思い出に残るくらい貴重なものなんじゃないのか!
それをちょっとした怪奇現象程度に負けるなんて!
別に見られたいわけではないけど、なんか、ムカつく!!
お気に入りのぬいぐるみを感情任せにベッドにバンバン叩きつけながら灯里は悶々としていた。
いやいやいや、これじゃあまるで颯士のことが好きみたいじゃん!とりあえず某執事の漫画(同人誌)でも見て落ち着こう。
執事は良い。主人だけを見てくれて、やってほしいことを察してくれる。
どっかの鈍感と違って。
そう思うとまたモヤモヤしてきた。
心のモヤモヤが煙のようなモヤモヤになって颯士になったからぶん殴ったらぶっ飛んでいった。
ザマァみろ!
いきなり発現した能力に一瞬呆気にとられたが、それはすぐに興奮へと変わった。
どんな触感なのか?さわり心地は?熱いのか冷たいのか、硬い?柔らかい?
いろいろな疑問が浮かび、我を忘れて白いひまわりの下にかがみこみ、観察が始まった。
「茎の質感は意外と硬い?重さは感じないから紙粘土が固まったような感じが近いかな?花弁はどうかな?」
と、見上げるとそこにはひまわりの花…によってたくしあげられたスカートとピンク色の布地があった。
次の瞬間、颯士が見たのは、怒りと羞恥が混在する灯里の顔と振り切った平手であった。
今度は痛かった…
・
・
・
「見られた」ことは大きな問題ではない。そこではないのだ。
「ひまわりにばかり気を取られていたこと」が何だか癪に触る。
年頃の男子が女子の下着よりも優先することがそんなに存在するだろうか。自分で言うのもなんだが、顔は平均より可愛い方だと思うし、男子からしたらそんな可愛い子のパンチラなんて一生の思い出に残るくらい貴重なものなんじゃないのか!
それをちょっとした怪奇現象程度に負けるなんて!
別に見られたいわけではないけど、なんか、ムカつく!!
お気に入りのぬいぐるみを感情任せにベッドにバンバン叩きつけながら灯里は悶々としていた。
いやいやいや、これじゃあまるで颯士のことが好きみたいじゃん!とりあえず某執事の漫画(同人誌)でも見て落ち着こう。
執事は良い。主人だけを見てくれて、やってほしいことを察してくれる。
どっかの鈍感と違って。
そう思うとまたモヤモヤしてきた。
心のモヤモヤが煙のようなモヤモヤになって颯士になったからぶん殴ったらぶっ飛んでいった。
ザマァみろ!
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
MMS ~メタル・モンキー・サーガ~
千両文士
SF
エネルギー問題、環境問題、経済格差、疫病、収まらぬ紛争に戦争、少子高齢化・・・人類が直面するありとあらゆる問題を科学の力で解決すべく世界政府が協力して始まった『プロジェクト・エデン』
洋上に建造された大型研究施設人工島『エデン』に招致された若き大天才学者ミクラ・フトウは自身のサポートメカとしてその人格と知能を完全電子化複製した人工知能『ミクラ・ブレイン』を建造。
その迅速で的確な技術開発力と問題解決能力で矢継ぎ早に改善されていく世界で人類はバラ色の未来が確約されていた・・・はずだった。
突如人類に牙を剥き、暴走したミクラ・ブレインによる『人類救済計画』。
その指揮下で人類を滅ぼさんとする軍事戦闘用アンドロイドと直属配下の上位管理者アンドロイド6体を倒すべく人工島エデンに乗り込むのは・・・宿命に導かれた天才学者ミクラ・フトウの愛娘にしてレジスタンス軍特殊エージェント科学者、サン・フトウ博士とその相棒の戦闘用人型アンドロイドのモンキーマンであった!!
機械と人間のSF西遊記、ここに開幕!!
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
びるどあっぷ ふり〜と!
高鉢 健太
SF
オンライン海戦ゲームをやっていて自称神さまを名乗る老人に過去へと飛ばされてしまった。
どうやらふと頭に浮かんだとおりに戦前海軍の艦艇設計に関わることになってしまったらしい。
ライバルはあの譲らない有名人。そんな場所で満足いく艦艇ツリーを構築して現世へと戻ることが今の使命となった訳だが、歴史を弄ると予期せぬアクシデントも起こるもので、史実に存在しなかった事態が起こって歴史自体も大幅改変不可避の情勢。これ、本当に帰れるんだよね?
※すでになろうで完結済みの小説です。
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第五部 『カウラ・ベルガー大尉の誕生日』
橋本 直
SF
遼州司法局実働部隊に課せられる訓練『閉所白兵戦訓練』
いつもの閉所白兵戦訓練で同時に製造された友人の話から実はクリスマスイブが誕生日と分かったカウラ。
そんな彼女をお祝いすると言う名目でアメリアとかなめは誠の実家でのパーティーを企画することになる。
予想通り趣味に走ったプレゼントを用意するアメリア。いかにもセレブな買い物をするかなめ。そんな二人をしり目に誠は独自でのプレゼントを考える。
誠はいかにも絵師らしくカウラを描くことになった。
閑話休題的物語。
INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜
SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー
魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。
「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。
<第一章 「誘い」>
粗筋
余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。
「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。
ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー
「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ!
そこで彼らを待ち受けていたものとは……
※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。
※SFジャンルですが殆ど空想科学です。
※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。
※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中
※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる