上 下
24 / 38

24.交換条件※

しおりを挟む
「お嬢様の提示される条件とは……?」

「ふふ、あなたがお尻を丸出しにして後ろの穴を私に見せることよ。そうすれば明日のお見合いに出てあげる」

 スチュアートは目を見開いて黒い瞳の奥を揺らし、一瞬の間を置いてから顔全体を真っ赤に染めた。

「な、……なんてことを、おっしゃって……。そんなもの、見て、一体……。お嬢様、……そもそも、そういった発言は」

 ひどく動揺していた彼が次第に冷静さを取り戻し、いつものように説教を始めようとしたので、私はぴしゃりと言った。

「あなたが私よりもお父様の言うことを聞いているのが面白くないのよ。私への服従の証にあなたの一番恥ずかしい部分を差し出しなさい」

 クッ……と引きつった顔で彼は息を呑んだ。

「するの、しないの? はっきりなさいよ」

 尋ねてもスチュアートは目を泳がせるばかりだった。
 私はテーブルの上のカップを取り、彼の苦渋の表情を楽しみながら優雅にハーブティーを飲んだ。

「そんなに私に服従するのが嫌なの?」

「……そんなつもりはございません。ただ、わたくしは汚らわしい場所をお嬢様にお見せすることが……心苦しく」

 前世の職場であるM性感の店で、私は金を払ってまで後ろを虐めてほしくてたまらない変態男たちの汚い尻の穴に飽きるほど触れてきたというのに。

「ふーん、じゃあお風呂に入ってきたら? そしたら汚くないわ」

 スチュアートみたいな美人な青年の後孔なら、風呂なんて入ってなくても気にならないけど、煮え切らない彼に助け舟を出してやった。

「そういう問題では……」

「じゃあ見せないのね? いいわよ、それでも。私は明日のお見合いに出なくて済むわ」

 ソファーから立ち上がり私はクローゼットを開けて、明日遊びに行くための服を選ぶふりをしてみせた。

「うぅ……。……お嬢様、承知いたしました。お見せいたします」



 いつもよりずいぶん長い時間をかけて入浴してきた彼は、髪のセットをしていないものの、ネクタイとベストまでしっかり身に着けていた。

 部屋のドアに内カギをかけた彼の手を引き、ベッドへ押し倒して、

「ふふ、逃げずに来たのね」

 と片方の耳のふちを舐めながら、吐息と一緒に吹き込むと彼はぞくっと肩を震わせた。

「心の準備はもういいかしら」

 不安そうに頷いた彼のズボン越しに硬くなりつつあるものを片手で撫でながら聞いた。

「……ぁっ、……はあっ」

 彼のものがズボンの中でムクムク逞しくなっていくと同時に、彼は体をピクピク震わせて甘い吐息を漏らす。

 私は彼のズボンと下着を剥ぎ取って、床へ投げ散らかした。
 早く彼のつぼみが見たくて手つきは乱暴になっていた。

 むき出しになった白く長い足をM字に開くと、

「こ、こんな格好……、い、嫌ですっ」

 と丸出しのペニスに手を添え、彼は恥ずかしさのあまり叫んだ。

「何を今更。ほら、自分でひざを抱えていなさい。勝手に閉じたら私が明日のお見合いをボイコットすることを忘れないで」

 不服そうな顔をしながらも、素直に股間を覆っていた両手を自分のひざへ移した。

 半勃ちの状態でもずっしりと大きい肉棒と袋に、私はごくりと喉を鳴らした。

 更に奥が見えるよう胸の方へ両ひざを抱えさせると、部屋の明かりに彼の秘部がさらけ出された。

 彼のふっくらとした小さくて美しい無垢な色の穴に私は顔を近づけた。

「うう、そんなにじっくり……。もう十分見ましたでしょう。そろそろお許しください」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜

茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。 ☆他サイトにも投稿しています

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

【R18】私、悪役令嬢。〇〇をしないと出られない部屋をつくったせいでピンチです!

茅野ガク
恋愛
悪役令嬢の持つ呪いの力を利用して『○○をしないと出られない部屋』を作ろうとしたヒロインが、最強執事におしおきされる話。 ※他サイトにも投稿しています

【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!

臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。 そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。 ※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています ※表紙はニジジャーニーで生成しました

悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、 快楽漬けの日々を過ごすことになる! そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

【R18】悪役令嬢を犯して罪を償わせ性奴隷にしたが、それは冤罪でヒロインが黒幕なので犯して改心させることにした。

白濁壺
恋愛
悪役令嬢であるベラロルカの数々の悪行の罪を償わせようとロミリオは単身公爵家にむかう。警備の目を潜り抜け、寝室に入ったロミリオはベラロルカを犯すが……。

義兄様に弄ばれる私は溺愛され、その愛に堕ちる

一ノ瀬 彩音
恋愛
国王である義兄様に弄ばれる悪役令嬢の私は彼に溺れていく。 そして彼から与えられる快楽と愛情で心も身体も満たされていく……。 ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...