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11.使用人部屋
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キャロラインが持ってきた道具でさっそくスチュアートにいたずらをしようと、私はウキウキしていた。
その日の夜、私が毎晩寝る前に飲むハーブティーのセットを片付け終えて部屋に戻って来たスチュアートに、
「今日はもう下がっていいわ」
と私はいつものように言った。
彼は私が快適に眠れるように部屋の明かりを調節した後、
「それでは失礼いたします」
と一礼して、私の部屋の隣にある使用人部屋へ入って行った。
つい先日までメイドのモニカがそこにいたが、私の世話係を彼女と交代した日からスチュアートがそこで寝起きするようになった。
私の部屋と使用人部屋は扉一枚で繋がっているのだが、何かあった時にすぐ駆け付けられるようにそのドアにはカギがついていない。
私はいつもベッドに横になり眠るまでの間、彼の部屋の物音に聞き耳を立てている。
毎晩、彼はさっと風呂に入りに行き、水差しの水を飲んで静かに仮眠する。眠りは浅いようで、ちょっとした物音でもすぐに目を覚ましてしまうみたいだった。
私はこの日の昼間、お父様の部屋に入り込んで、年齢のせいで寝つきが悪くなったと嘆いているお父様がたまに飲んでいる睡眠導入剤を一回分こっそりと持ってきていたのだ。
彼が風呂に入りに行ったタイミングで私はそっと彼の部屋に入った。室内は決して広くはない。
おまけに部屋の半分は洗濯された屋敷中のカーテンやテーブルクロス、シーツ、枕カバーなどが畳んで積まれているリネン室のような空間で、その隅に彼のベッドはある。
私は急いで睡眠導入剤の粉薬を水差しの中へ入れてよく溶かした。
自分の部屋のベッドに入って、注意深く聞き耳を立てていると彼がそっと戻って来た音、続いて水を飲む音がした。そしてしーんと静かになった。
念のため少し時間をおいて、私は彼の部屋へ入って行った。
手に持ったランプの明かりでベッドを照らすと、そこで彼はパジャマではなくベルトを外したスラックスにワイシャツの格好で仰向けに寝ていた。
何があったらすぐに動けるようにそうしているのだろう、いかにも仕事熱心な彼らしかった。
すうすう寝息を立てている顔はいつもの険しい表情ではなく、まるで双子のエドワードのように穏やかな優しい表情だった。
いつもと違い整髪料で固めていないサラサラの長い前髪にも幼さを感じる。
その前髪の間から見える目の横の色っぽいほくろは間違いなくスチュアートであることを証明しているのだが。
私は彼の両手にキャロラインが持ってきた手かせをつけ、胸の前で拘束した。
さて次はどうしようかな、と彼の全身を見回すとズボンの股間部分がずいぶんと盛り上がっていることに気が付いた。
私は庭でズボン越しの彼の股間に足先で触れて以来、その立派なものが見たくて仕方がなかった。
彼のズボンの前をくつろげ、私はゴクッと喉を鳴らし、彼の下着の盛り上がりに顔を近づけて、その男らしい匂いを嗅ぎ、ふぅっと息を吹きかけてみた。
その瞬間、硬く膨らんでいるそこがビクッと震えた。
「んんぅ……」
と彼は甘くうめいたが薬がよく効いているのだろう、それ以上の反応はなく全く起きそうにない。
部屋には彼の寝息だけが響いている。
その日の夜、私が毎晩寝る前に飲むハーブティーのセットを片付け終えて部屋に戻って来たスチュアートに、
「今日はもう下がっていいわ」
と私はいつものように言った。
彼は私が快適に眠れるように部屋の明かりを調節した後、
「それでは失礼いたします」
と一礼して、私の部屋の隣にある使用人部屋へ入って行った。
つい先日までメイドのモニカがそこにいたが、私の世話係を彼女と交代した日からスチュアートがそこで寝起きするようになった。
私の部屋と使用人部屋は扉一枚で繋がっているのだが、何かあった時にすぐ駆け付けられるようにそのドアにはカギがついていない。
私はいつもベッドに横になり眠るまでの間、彼の部屋の物音に聞き耳を立てている。
毎晩、彼はさっと風呂に入りに行き、水差しの水を飲んで静かに仮眠する。眠りは浅いようで、ちょっとした物音でもすぐに目を覚ましてしまうみたいだった。
私はこの日の昼間、お父様の部屋に入り込んで、年齢のせいで寝つきが悪くなったと嘆いているお父様がたまに飲んでいる睡眠導入剤を一回分こっそりと持ってきていたのだ。
彼が風呂に入りに行ったタイミングで私はそっと彼の部屋に入った。室内は決して広くはない。
おまけに部屋の半分は洗濯された屋敷中のカーテンやテーブルクロス、シーツ、枕カバーなどが畳んで積まれているリネン室のような空間で、その隅に彼のベッドはある。
私は急いで睡眠導入剤の粉薬を水差しの中へ入れてよく溶かした。
自分の部屋のベッドに入って、注意深く聞き耳を立てていると彼がそっと戻って来た音、続いて水を飲む音がした。そしてしーんと静かになった。
念のため少し時間をおいて、私は彼の部屋へ入って行った。
手に持ったランプの明かりでベッドを照らすと、そこで彼はパジャマではなくベルトを外したスラックスにワイシャツの格好で仰向けに寝ていた。
何があったらすぐに動けるようにそうしているのだろう、いかにも仕事熱心な彼らしかった。
すうすう寝息を立てている顔はいつもの険しい表情ではなく、まるで双子のエドワードのように穏やかな優しい表情だった。
いつもと違い整髪料で固めていないサラサラの長い前髪にも幼さを感じる。
その前髪の間から見える目の横の色っぽいほくろは間違いなくスチュアートであることを証明しているのだが。
私は彼の両手にキャロラインが持ってきた手かせをつけ、胸の前で拘束した。
さて次はどうしようかな、と彼の全身を見回すとズボンの股間部分がずいぶんと盛り上がっていることに気が付いた。
私は庭でズボン越しの彼の股間に足先で触れて以来、その立派なものが見たくて仕方がなかった。
彼のズボンの前をくつろげ、私はゴクッと喉を鳴らし、彼の下着の盛り上がりに顔を近づけて、その男らしい匂いを嗅ぎ、ふぅっと息を吹きかけてみた。
その瞬間、硬く膨らんでいるそこがビクッと震えた。
「んんぅ……」
と彼は甘くうめいたが薬がよく効いているのだろう、それ以上の反応はなく全く起きそうにない。
部屋には彼の寝息だけが響いている。
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