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4.安宿※
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安宿の部屋は狭く、ベッドが二つあるだけだった。
出された簡単な夕食を食べながら、
「シエラ、聖剣は見つかったの?」
と私は聞いた。
「まあ剣は見つかったんだけど、それが抜けなくてさ」
「抜けないって? 硬いの?」
「うん、まあちょっと色々……。そっちはどうだった?」
シエラと同じ悪魔の呪いにかかった王子に会ったわ、と言いそうになって、私は口をつぐんだ。
口止めされているのを思い出したのだ。
「えっと、……まあ、色々」
と私は微笑んでごまかした。
宿には風呂がなかった。入浴の代わりに桶に汲んだお湯へ布を浸して絞り、体を拭くよう宿の主人が一式を貸してくれた。
「まさか風呂がないなんて」
長期滞在になることを見込んで宿代を節約しようとこの辺りで一番安い宿を選んだことを、シエラは後悔している様子だった。
「ふふ、雨風しのげれば十分よ。快適なベッドもあるし」
微笑む私に、
「ごめんね、アイネは聖女様なのに。そうだ、せめて俺が背中を拭いてあげる」
と言って服を脱ぐよう促した。
恥ずかしいと思いながらも彼の優しさを邪険に扱うわけにもいかず、私はベールと胸の十字架を外して修道服を脱いだ。
下着姿になると、彼がゴクッと喉を鳴らす音が聞こえた。
彼が興奮している、そう思うと私の胸がトクンッと甘く疼き、乳首が硬く勃ち上がった。
後ろを向いてブラジャーを外し、丸出しになったお乳の前で手を交差させると、シエラは温かい布で背中を拭いてくれた。
「ありがとう。シエラの背中も拭くわ。脱いで」
「いいよ、俺は自分で……」
「だめよ、よく拭いた方がいいわ。ほら脱いで」
後ろを向いた彼のズボンへ強引に手をかけたら、
「わかった、自分で脱ぐからっ」
と彼はベルトを外し、衣服を脱いだ。
彼の筋肉質な頼もしい背中を拭き上げていると、不意に下着一枚だけになっている彼の股間が大きく盛り上がっていることに気が付いた。
私はもう我慢が出来なかった。
「……シエラ」
彼の名前を呼んでその背中へむき出しの大きな乳房を押しつけた。
「ア、アイネっ!」
股間の膨らみは下着の生地を破かん勢いで大きさを増した。
私はシエラにベッドへ押し倒された。
ちゅっ、クチュッ、……ちぱっ、と音を立てて激しく口づけをしながら、彼の大きな手が私の胸を揉みしだく。
「アイネは聖女様だから、あんまりエッチなことをしちゃ悪いかなって思って俺は我慢してたのに。……アイネがいけないんだよ」
美しい碧眼をとろっとさせ、彼が言った。
「背中よりもっと拭いてほしい場所、俺がきれいにしてあげる」
出された簡単な夕食を食べながら、
「シエラ、聖剣は見つかったの?」
と私は聞いた。
「まあ剣は見つかったんだけど、それが抜けなくてさ」
「抜けないって? 硬いの?」
「うん、まあちょっと色々……。そっちはどうだった?」
シエラと同じ悪魔の呪いにかかった王子に会ったわ、と言いそうになって、私は口をつぐんだ。
口止めされているのを思い出したのだ。
「えっと、……まあ、色々」
と私は微笑んでごまかした。
宿には風呂がなかった。入浴の代わりに桶に汲んだお湯へ布を浸して絞り、体を拭くよう宿の主人が一式を貸してくれた。
「まさか風呂がないなんて」
長期滞在になることを見込んで宿代を節約しようとこの辺りで一番安い宿を選んだことを、シエラは後悔している様子だった。
「ふふ、雨風しのげれば十分よ。快適なベッドもあるし」
微笑む私に、
「ごめんね、アイネは聖女様なのに。そうだ、せめて俺が背中を拭いてあげる」
と言って服を脱ぐよう促した。
恥ずかしいと思いながらも彼の優しさを邪険に扱うわけにもいかず、私はベールと胸の十字架を外して修道服を脱いだ。
下着姿になると、彼がゴクッと喉を鳴らす音が聞こえた。
彼が興奮している、そう思うと私の胸がトクンッと甘く疼き、乳首が硬く勃ち上がった。
後ろを向いてブラジャーを外し、丸出しになったお乳の前で手を交差させると、シエラは温かい布で背中を拭いてくれた。
「ありがとう。シエラの背中も拭くわ。脱いで」
「いいよ、俺は自分で……」
「だめよ、よく拭いた方がいいわ。ほら脱いで」
後ろを向いた彼のズボンへ強引に手をかけたら、
「わかった、自分で脱ぐからっ」
と彼はベルトを外し、衣服を脱いだ。
彼の筋肉質な頼もしい背中を拭き上げていると、不意に下着一枚だけになっている彼の股間が大きく盛り上がっていることに気が付いた。
私はもう我慢が出来なかった。
「……シエラ」
彼の名前を呼んでその背中へむき出しの大きな乳房を押しつけた。
「ア、アイネっ!」
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私はシエラにベッドへ押し倒された。
ちゅっ、クチュッ、……ちぱっ、と音を立てて激しく口づけをしながら、彼の大きな手が私の胸を揉みしだく。
「アイネは聖女様だから、あんまりエッチなことをしちゃ悪いかなって思って俺は我慢してたのに。……アイネがいけないんだよ」
美しい碧眼をとろっとさせ、彼が言った。
「背中よりもっと拭いてほしい場所、俺がきれいにしてあげる」
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