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第三章 淫らな船上パーティー (怜一郎side)
25.猥褻なランジェリーショー☆
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龍之介に連れてこられた会場の舞台裏にはスタイルのいい美男子ばかり集まっていた。
みんな俺と同じガウンを羽織っている。
「リュウ!」
と龍之介に声をかけ、シルバーの長髪のすらりと背の高い男が近づいてきた。
龍之介はその男と親しそうにハグをし、流暢なフランス語でなにやらおしゃべりをした。
「義兄さん、デザイナーのフランソワです」
とりあえず俺は簡単な英語で挨拶した。フランソワは嬉しそうに微笑み、なにやら言っていた。
俺が彼のイメージしていたモデルにぴったりだと喜んでいると龍之介が教えてくれた。
男の俺にあんな衣装が似合うと思うなんて、お前も龍之介と同様に頭おかしいぞっ! と叫びたい気持ちを堪えた。
なぜなら仮面をつけていて確信は持てないが、目の前の男が世界的に著名なデザイナーに酷似していたから。
確かそのデザイナーもファーストネームはフランソワだった。
それからスタッフが一度リハーサルしようとみんなに提案した。
俺たちはガウンを着たままランウェイを歩き、細かな指導を受けた。
フランソワやショーの運営スタッフたちは厳しいが、日頃から姿勢のいい俺は歩き方に関してあまり文句をつけられなかった。
しかしランウェイの先端まで歩いたらポーズを決めろと言われ、俺は戸惑った。
手錠のかかる両手ではポーズなんて限られている。
結局、軽く足を開いて立って、体を軽く反らせて数秒静止すればいいとなったが、これを丸裸でやらなければならないだなんて想像しただけで恥ずかしい。
ガウンの中で俺の性器は何度も熱を持ちそうになったが、俺は心を無にしてどうにか平常な状態を保っていた。
舞台裏から客席を見ていたが、開演直前には大きな会場の数百の席を埋め尽くすほどの客が集まった。
女性に見える人もチラホラいるがきっとニューハーフで客は全員男なのだろう。
こんな大勢の人が注目する場所で性器を露出して歩くなんて……。
頭がくらくらして倒れてしまいそうだった。
むしろ倒れてしまいたいぐらいだ。そうすればショーに出なくて済むのだから。
しかしそのまま時間は訪れ、ショーの幕が開けた。
出番の早いモデルから順にガウンを脱がされていくが、なんと他のモデルたちは極小だったりスケスケだったりしながらも一応は下着で局部を覆っており、大事なものを丸出しにしているのはどうやら俺だけのようだった。
「おい、龍之介っ! どういうことだよっ!」
「え? 何がです?」
まもなく出番だからとガウンを脱がされたが、背後で手を拘束されている俺はイチモツを隠すこともできず、周囲のモデルたちに見られないよう咄嗟に壁を向いて、龍之介を睨みつけた。
「とぼけるなよ、他のモデルは下着を穿いているじゃないかっ!」
「義兄さんはこのショーの一番の主役なんですよ。ねえ、フランソワ」
彼は悪びれもせずに笑った。
龍之介に声をかけられたフランソワは俺の正面へ回り込んで、胸や股間をじろじろと見ながら、絶賛の言葉を述べているようだった。
くそっ、恥ずかしい……。
本当だったら今すぐ逃げ出したいが、そんなことをすればスクリーンに俺の名刺が公開される。だったら一時の恥ずかしさを押し殺して仮面をつけた状態で大人しく性器を晒す方がマシだろう。
みんな俺と同じガウンを羽織っている。
「リュウ!」
と龍之介に声をかけ、シルバーの長髪のすらりと背の高い男が近づいてきた。
龍之介はその男と親しそうにハグをし、流暢なフランス語でなにやらおしゃべりをした。
「義兄さん、デザイナーのフランソワです」
とりあえず俺は簡単な英語で挨拶した。フランソワは嬉しそうに微笑み、なにやら言っていた。
俺が彼のイメージしていたモデルにぴったりだと喜んでいると龍之介が教えてくれた。
男の俺にあんな衣装が似合うと思うなんて、お前も龍之介と同様に頭おかしいぞっ! と叫びたい気持ちを堪えた。
なぜなら仮面をつけていて確信は持てないが、目の前の男が世界的に著名なデザイナーに酷似していたから。
確かそのデザイナーもファーストネームはフランソワだった。
それからスタッフが一度リハーサルしようとみんなに提案した。
俺たちはガウンを着たままランウェイを歩き、細かな指導を受けた。
フランソワやショーの運営スタッフたちは厳しいが、日頃から姿勢のいい俺は歩き方に関してあまり文句をつけられなかった。
しかしランウェイの先端まで歩いたらポーズを決めろと言われ、俺は戸惑った。
手錠のかかる両手ではポーズなんて限られている。
結局、軽く足を開いて立って、体を軽く反らせて数秒静止すればいいとなったが、これを丸裸でやらなければならないだなんて想像しただけで恥ずかしい。
ガウンの中で俺の性器は何度も熱を持ちそうになったが、俺は心を無にしてどうにか平常な状態を保っていた。
舞台裏から客席を見ていたが、開演直前には大きな会場の数百の席を埋め尽くすほどの客が集まった。
女性に見える人もチラホラいるがきっとニューハーフで客は全員男なのだろう。
こんな大勢の人が注目する場所で性器を露出して歩くなんて……。
頭がくらくらして倒れてしまいそうだった。
むしろ倒れてしまいたいぐらいだ。そうすればショーに出なくて済むのだから。
しかしそのまま時間は訪れ、ショーの幕が開けた。
出番の早いモデルから順にガウンを脱がされていくが、なんと他のモデルたちは極小だったりスケスケだったりしながらも一応は下着で局部を覆っており、大事なものを丸出しにしているのはどうやら俺だけのようだった。
「おい、龍之介っ! どういうことだよっ!」
「え? 何がです?」
まもなく出番だからとガウンを脱がされたが、背後で手を拘束されている俺はイチモツを隠すこともできず、周囲のモデルたちに見られないよう咄嗟に壁を向いて、龍之介を睨みつけた。
「とぼけるなよ、他のモデルは下着を穿いているじゃないかっ!」
「義兄さんはこのショーの一番の主役なんですよ。ねえ、フランソワ」
彼は悪びれもせずに笑った。
龍之介に声をかけられたフランソワは俺の正面へ回り込んで、胸や股間をじろじろと見ながら、絶賛の言葉を述べているようだった。
くそっ、恥ずかしい……。
本当だったら今すぐ逃げ出したいが、そんなことをすればスクリーンに俺の名刺が公開される。だったら一時の恥ずかしさを押し殺して仮面をつけた状態で大人しく性器を晒す方がマシだろう。
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