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2.逃亡者
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空を飛ぶ。
腕の中に囲い込むようにオージェを抱えて、ヴィトは空を行く。
どこまでも続く青い空と雲は、視界の限り広がっている。この世界を囲む“果て”を越えてさらにその先の先まで、ずっとずっと続いているようだ。
このままオージェとふたり、どこまでも飛んで行けたらいいのに――そう、考えてしまうほど。
「すごい……」
土煙をあげて眼下を疾走する黒馬の姿に、オージェが呟きを漏らす。
多少足場が悪かろうと問題ない、などと言ってはいた。だが、多少どころではない足場の悪さでも、大抵のものを踏み潰して蹴散らして、まっすぐに走り続けている。もしかしたら、汽車よりもずっと速いのではないか。
それに、あれでは乗り手も相当に揺さぶられているのではないか。
「ね、ヴィト」
前に乗ったオージェがヴィトの手をトントンと叩いて、前方を示す。
「あそこ、川があるけど……」
「あ……」
結構な幅の川が見えた。流れも深さも川幅にふさわしく、それなりにあるだろう。だが、ここはもちろん街道から外れていて、空から見渡しても橋など見当たらない。イーターはいったいどうするつもりなのか。
迂回する気配も見せずに突っ込んでいく姿に、ヴィトもオージェも固唾を飲んでじっと見守る。
「え?」
ぽかんとオージェが口を開ける。
馬上にやや伏せたままの姿勢のイーターが、前方に向かって軽く手を振ると、川面がたちまち白く変わったのだ。
「ね、もしかしてあれ、氷……なの?」
急に冷たくなった水面に冷やされて、あたりに霧が生まれる。ほんのりと煙って見える氷は、ちょうど馬が駆け抜けるのに十分な幅だった。イーターと黒馬は躊躇なく、瞬く間にその上を駆け抜けていく。
「あれ、黒炎騎士の魔術かしら」
「そうなのかな。でも、これなら軍の待ち伏せも躱せそうだ」
検問は、橋や峠のような“そこを通らざるを得ない”場所に敷くものだ。
南へ向かう途中に峠道はないが、川はある。ゆえに、橋はすべて見張られているだろうが、橋を渡らなければ見つかる可能性は格段に減る。
イーターに出会わなかったら、自分はどうなっていたのだろうか。
そう考えて、ヴィトは思わず身震いをした。軍に捕まるか、無理やりケゼルスベールに連れ戻されるか。
どっちにしろ、何もいいことはなかっただろう。
途中、休息のために半刻ほど並足にまで速度を緩め、それからまた日没まで走り続けたイーターと黒馬の体力は、いったいどれほどなのだろうか。
国境近くの森の中で野営の準備を始めてすぐ、今日も狩りに出るというイーターには、ヴィトもオージェも驚きを通り越して呆れるほどだった。
「元気だなあ」
「一日中全力で馬を走らせていたのよね?」
森の中へと消えていく背中をちらりと見て、オージェが「信じられないけど」と付け足した。
さすがに疲れただろうし、今日は軽く済ませて……と話したところで、イーターが「疲れた時こそ肉を食わんでどうする」と言い出したのだ。
黒馬も空飛ぶ獣も、“影の国”と呼ばれる、その二頭が本来棲むべき世界に戻してしばらく休ませなければならない。
時間はあるのだから、しっかり食べるべきだということか。
いつものように薪を集め、水を汲んで身体を清めて……ひと通り終わったところに、イーターが戻った。
今日は鳥を三羽だった。お湯を沸かし、いつものように血抜きは終わっている鳥の羽根を三人で毟り取る。
「イーターさんは、狩りがうまいんだね」
「――ふむ、言われてみればそうかもしれんな。これまで獲物を仕留めず戻ったことなどないわ」
「毎日ちゃんと必要な獲物を持って帰れる狩人は、なかなかいないと思う」
関節から骨ごと切り離した肉を、いつものように棒に刺して火で炙る。
イーターのお陰で、手持ちの食料の残りを心配する必要もなく、考えていたよりもずっと早く国境を越えられそうだ。
湿地帯にも問題はあるけれど、少なくとも軍に追い回されることは無くなるはずだ。なら、もう少し落ち着いて道を行くことができるだろう。
イーターは自分を人喰いの鬼だったと言う。
たしかに、人間に比べて口は大きく裂け、鋭く尖った牙もある。けれど、今のイーターを見ていると、彼がほんとうに人間を食べていたなんて信じられないのだ。それに、この世界にイーターのような種族はいないし、人を喰うといえば、山中深くに棲む魔物やはるか西の“竜の支配地”の竜くらいのものだ。
「イーターさんは、世界の外から来たんだよね」
「うむ」
「世界の外って、どうなってるの?」
「わからん」
「やだ、イーターさん。それじゃ身もふたもないわ」
イーターの即答に、オージェが笑い出す。ヴィトも面食らった顔で、「でも、外から来たんだよね」と首を傾げる。
「わからんものはわからん。我は魔術師ではない。だが、ほかの世界がどうだったかであれば、ここと似たようなものだったと答えられるぞ」
「似てるんだ?」
外というからには、もっと変わっているものだとばかり思っていた。見たこともない景色や動物に、理解できないような魔法があって――
「ああ。我らは“死の王”を追って移動しているからな。奴にとってはここのような世界こそが都合よいのだろう。
それに、ここは神があまり力を持たぬ世界のようであるしな」
そういうものか、とヴィトは頷く。
創世神は、自分に仕える三柱の神にこの世界を任せ、どこへともなく去ってしまった。
それゆえに、この世界の神の力は弱いのだと魔術師は言う。
神の力は、かつて世界を創り上げたほどに強いもののはずなのに、今、“神の奇跡”は魔術にはとうてい及ばない程度だ。
創世神がいた頃には死者を蘇らせることすらできたと伝わっているのに、今は、傷を治すどころか、かろうじて血を止める程度のでしかないのだ。
そこに来て突如、ケゼルスベールの王宮上空に神王ナディアルと“まつろわぬ女神”の神殿が現れた。
今から約五十年ほど前のことだ。
女神の神殿だという、奇妙な銀の球体から四方に放たれた“女神の鉄槌”と呼ばれる光は、たしかに“神の奇跡”と呼ぶものにふさわしいものだった。
各地に展開していた軍国の軍を、瞬く間に駆逐してしまったのだから。
現在では、黒炎騎士団も軍国も、そして他のさまざまなものたちもケゼルスベールを狙っていると言われる。
もしかしたら、“死の王”もそこに含まれるかもしれない。
女神を降し手中に収めれば、この世界でも屈指の力を持つ竜――西の果て、“竜の支配地”の竜たちすらも軽く凌げるほどの力を手にできるのだから。
けれど、女神も神王も、この世界にある他の何にも迎合しようとしない。未だ、あの小さなケゼルスベールの内にじっとおさまったままだ。“まつろわぬ女神”の名にふさわしく、他に目を向けることも手を結ぶこともしない。
「神王は何がしたいんだろう」
ぽつりと呟くヴィトの頭を、オージェがポンポンと撫でる。
「知らないけど、ヴィトが気にすることじゃないわよ。ヴィトは、自分で考えて決めたから、ケゼルスベールに行くんだし」
「オージェに一理ある。わかってから考えればよかろう。そもそも、あの女神の司るものすらもわからんのだからな」
「たしかに、そうだけど」
言いかけたところで、焼けた肉をぐいと差し出された。
「さあ食べろ。食べて休め。今夜はすぐに出るのだからな」
「すぐ?」
「ああ、あの月が頂点を過ぎるころには馬たちも回復する。本格的に休むのは、国境を越えてからがよかろう」
ヴィトもオージェもさすがに驚いて目を丸くする。
「でも、夜は暗いんじゃない? 馬が怪我をするわ」
「我の馬も獣も夜目が利く。これだけ月が明るいのだ、我らにとっては昼となんら変わらぬわ。
――毛布は出しておけよ? 夜空は冷え込むからな」
その言葉どおり、少しうとうととしたところで、イーターに起こされた。すでに待機していた黒馬も空飛ぶ獣もすっかり元気そうだった。
慌ててまとめておいた荷物を鞍袋に詰め込む。
この地上でも、夜の空気は少し冷たい。
毛布をぐるぐるに巻いたオージェを鞍に座らせて、ヴィトはその後ろに乗った。さらに自分ごと毛布を巻いてマントを羽織って、裾をしっかりとピンで留める。
少々動き辛いが少しの辛抱だ。
「なんだか、コウノトリに運ばれる赤ちゃんみたい」
「コウノトリ?」
「絵本で子供の頃に読んだの。結婚した夫婦のところに、コウノトリっていう鳥が赤ん坊を運んできてくれるっていう話」
くすくすと笑いながら、オージェはしっかりと鞍に掴まった。そのオージェを抱え込むようにヴィトは手綱を握り締める。
「さて、行くぞ」
イーターの声を合図に、ばさりと獣がはばたいた。風を巻き起こし、地を蹴って、獣は空へと舞い上がる。
イーターの背は、すでに夜の闇の中へと消えていた。
腕の中に囲い込むようにオージェを抱えて、ヴィトは空を行く。
どこまでも続く青い空と雲は、視界の限り広がっている。この世界を囲む“果て”を越えてさらにその先の先まで、ずっとずっと続いているようだ。
このままオージェとふたり、どこまでも飛んで行けたらいいのに――そう、考えてしまうほど。
「すごい……」
土煙をあげて眼下を疾走する黒馬の姿に、オージェが呟きを漏らす。
多少足場が悪かろうと問題ない、などと言ってはいた。だが、多少どころではない足場の悪さでも、大抵のものを踏み潰して蹴散らして、まっすぐに走り続けている。もしかしたら、汽車よりもずっと速いのではないか。
それに、あれでは乗り手も相当に揺さぶられているのではないか。
「ね、ヴィト」
前に乗ったオージェがヴィトの手をトントンと叩いて、前方を示す。
「あそこ、川があるけど……」
「あ……」
結構な幅の川が見えた。流れも深さも川幅にふさわしく、それなりにあるだろう。だが、ここはもちろん街道から外れていて、空から見渡しても橋など見当たらない。イーターはいったいどうするつもりなのか。
迂回する気配も見せずに突っ込んでいく姿に、ヴィトもオージェも固唾を飲んでじっと見守る。
「え?」
ぽかんとオージェが口を開ける。
馬上にやや伏せたままの姿勢のイーターが、前方に向かって軽く手を振ると、川面がたちまち白く変わったのだ。
「ね、もしかしてあれ、氷……なの?」
急に冷たくなった水面に冷やされて、あたりに霧が生まれる。ほんのりと煙って見える氷は、ちょうど馬が駆け抜けるのに十分な幅だった。イーターと黒馬は躊躇なく、瞬く間にその上を駆け抜けていく。
「あれ、黒炎騎士の魔術かしら」
「そうなのかな。でも、これなら軍の待ち伏せも躱せそうだ」
検問は、橋や峠のような“そこを通らざるを得ない”場所に敷くものだ。
南へ向かう途中に峠道はないが、川はある。ゆえに、橋はすべて見張られているだろうが、橋を渡らなければ見つかる可能性は格段に減る。
イーターに出会わなかったら、自分はどうなっていたのだろうか。
そう考えて、ヴィトは思わず身震いをした。軍に捕まるか、無理やりケゼルスベールに連れ戻されるか。
どっちにしろ、何もいいことはなかっただろう。
途中、休息のために半刻ほど並足にまで速度を緩め、それからまた日没まで走り続けたイーターと黒馬の体力は、いったいどれほどなのだろうか。
国境近くの森の中で野営の準備を始めてすぐ、今日も狩りに出るというイーターには、ヴィトもオージェも驚きを通り越して呆れるほどだった。
「元気だなあ」
「一日中全力で馬を走らせていたのよね?」
森の中へと消えていく背中をちらりと見て、オージェが「信じられないけど」と付け足した。
さすがに疲れただろうし、今日は軽く済ませて……と話したところで、イーターが「疲れた時こそ肉を食わんでどうする」と言い出したのだ。
黒馬も空飛ぶ獣も、“影の国”と呼ばれる、その二頭が本来棲むべき世界に戻してしばらく休ませなければならない。
時間はあるのだから、しっかり食べるべきだということか。
いつものように薪を集め、水を汲んで身体を清めて……ひと通り終わったところに、イーターが戻った。
今日は鳥を三羽だった。お湯を沸かし、いつものように血抜きは終わっている鳥の羽根を三人で毟り取る。
「イーターさんは、狩りがうまいんだね」
「――ふむ、言われてみればそうかもしれんな。これまで獲物を仕留めず戻ったことなどないわ」
「毎日ちゃんと必要な獲物を持って帰れる狩人は、なかなかいないと思う」
関節から骨ごと切り離した肉を、いつものように棒に刺して火で炙る。
イーターのお陰で、手持ちの食料の残りを心配する必要もなく、考えていたよりもずっと早く国境を越えられそうだ。
湿地帯にも問題はあるけれど、少なくとも軍に追い回されることは無くなるはずだ。なら、もう少し落ち着いて道を行くことができるだろう。
イーターは自分を人喰いの鬼だったと言う。
たしかに、人間に比べて口は大きく裂け、鋭く尖った牙もある。けれど、今のイーターを見ていると、彼がほんとうに人間を食べていたなんて信じられないのだ。それに、この世界にイーターのような種族はいないし、人を喰うといえば、山中深くに棲む魔物やはるか西の“竜の支配地”の竜くらいのものだ。
「イーターさんは、世界の外から来たんだよね」
「うむ」
「世界の外って、どうなってるの?」
「わからん」
「やだ、イーターさん。それじゃ身もふたもないわ」
イーターの即答に、オージェが笑い出す。ヴィトも面食らった顔で、「でも、外から来たんだよね」と首を傾げる。
「わからんものはわからん。我は魔術師ではない。だが、ほかの世界がどうだったかであれば、ここと似たようなものだったと答えられるぞ」
「似てるんだ?」
外というからには、もっと変わっているものだとばかり思っていた。見たこともない景色や動物に、理解できないような魔法があって――
「ああ。我らは“死の王”を追って移動しているからな。奴にとってはここのような世界こそが都合よいのだろう。
それに、ここは神があまり力を持たぬ世界のようであるしな」
そういうものか、とヴィトは頷く。
創世神は、自分に仕える三柱の神にこの世界を任せ、どこへともなく去ってしまった。
それゆえに、この世界の神の力は弱いのだと魔術師は言う。
神の力は、かつて世界を創り上げたほどに強いもののはずなのに、今、“神の奇跡”は魔術にはとうてい及ばない程度だ。
創世神がいた頃には死者を蘇らせることすらできたと伝わっているのに、今は、傷を治すどころか、かろうじて血を止める程度のでしかないのだ。
そこに来て突如、ケゼルスベールの王宮上空に神王ナディアルと“まつろわぬ女神”の神殿が現れた。
今から約五十年ほど前のことだ。
女神の神殿だという、奇妙な銀の球体から四方に放たれた“女神の鉄槌”と呼ばれる光は、たしかに“神の奇跡”と呼ぶものにふさわしいものだった。
各地に展開していた軍国の軍を、瞬く間に駆逐してしまったのだから。
現在では、黒炎騎士団も軍国も、そして他のさまざまなものたちもケゼルスベールを狙っていると言われる。
もしかしたら、“死の王”もそこに含まれるかもしれない。
女神を降し手中に収めれば、この世界でも屈指の力を持つ竜――西の果て、“竜の支配地”の竜たちすらも軽く凌げるほどの力を手にできるのだから。
けれど、女神も神王も、この世界にある他の何にも迎合しようとしない。未だ、あの小さなケゼルスベールの内にじっとおさまったままだ。“まつろわぬ女神”の名にふさわしく、他に目を向けることも手を結ぶこともしない。
「神王は何がしたいんだろう」
ぽつりと呟くヴィトの頭を、オージェがポンポンと撫でる。
「知らないけど、ヴィトが気にすることじゃないわよ。ヴィトは、自分で考えて決めたから、ケゼルスベールに行くんだし」
「オージェに一理ある。わかってから考えればよかろう。そもそも、あの女神の司るものすらもわからんのだからな」
「たしかに、そうだけど」
言いかけたところで、焼けた肉をぐいと差し出された。
「さあ食べろ。食べて休め。今夜はすぐに出るのだからな」
「すぐ?」
「ああ、あの月が頂点を過ぎるころには馬たちも回復する。本格的に休むのは、国境を越えてからがよかろう」
ヴィトもオージェもさすがに驚いて目を丸くする。
「でも、夜は暗いんじゃない? 馬が怪我をするわ」
「我の馬も獣も夜目が利く。これだけ月が明るいのだ、我らにとっては昼となんら変わらぬわ。
――毛布は出しておけよ? 夜空は冷え込むからな」
その言葉どおり、少しうとうととしたところで、イーターに起こされた。すでに待機していた黒馬も空飛ぶ獣もすっかり元気そうだった。
慌ててまとめておいた荷物を鞍袋に詰め込む。
この地上でも、夜の空気は少し冷たい。
毛布をぐるぐるに巻いたオージェを鞍に座らせて、ヴィトはその後ろに乗った。さらに自分ごと毛布を巻いてマントを羽織って、裾をしっかりとピンで留める。
少々動き辛いが少しの辛抱だ。
「なんだか、コウノトリに運ばれる赤ちゃんみたい」
「コウノトリ?」
「絵本で子供の頃に読んだの。結婚した夫婦のところに、コウノトリっていう鳥が赤ん坊を運んできてくれるっていう話」
くすくすと笑いながら、オージェはしっかりと鞍に掴まった。そのオージェを抱え込むようにヴィトは手綱を握り締める。
「さて、行くぞ」
イーターの声を合図に、ばさりと獣がはばたいた。風を巻き起こし、地を蹴って、獣は空へと舞い上がる。
イーターの背は、すでに夜の闇の中へと消えていた。
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