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番外編1 柳沢笑香の完璧な恋人

86.初恋と卵焼き、再び 10※

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「やだああ……‼」

 笑香は史郎の体の上であまりの羞恥に気が遠くなった。先ほどまで彼を受け入れていた、自分でもまともに見たことがない場所。そこにライトの光を当てられ、じっくり観察されている。それはこのまま気を失ってしまいたいくらい、恥辱に満ちた時間だった。

「大丈夫、だいじょうぶだから。笑香、かわいいよ」

 史郎がなだめるように言い、強く押さえつけている腰を反対側の手で優しくなでた。だがその彼の全ての行為が笑香の羞恥を増幅させる。腿の内側が大きく震え、足に力を入れすぎたせいで反対に力が入らなくなる。

「今まで時間がなかったのと、あんまり君が嫌がるせいでろくにクンニもできなかっただろ。君がここに来てからはこっちの頭がぶっ飛んでたから、もうそれどころじゃなかったし。──君のここがどうなってるのかちゃんと見てみたかったんだ」

 史郎の言葉の内容と、秘所に感じるライトの熱に意識が遠のきそうになる。足を開いた状態で大きな手のひらが臀部を広げた。濡れた谷間の奥にある後孔のすぼまりまでもさらされる。

「可愛い、えみか……ここに……こんなところに、僕のが全部入るんだ……すごいな」

 感嘆するようなつぶやきが聞こえ、笑香は泣き出したくなった。

「さわってもいい? いいよね? さわるよ」

 史郎が口早に言うのが聞こえた。むき出しになった恥ずかしい部分に彼の指先がふれて来る。

「あっ──」

 びくん、と全身が震えた。全て開かれてしまった恥部を、ふれるかふれないかの優しい手つきで逐一確認されている。自分の身体中がほてって肌が汗ばんでいるのがわかった。
 史郎はゆっくり粘膜を左右にくつろげながら言った。

「ここの奥、こうなってるんだ……なるほど、これが──」

 もっとも敏感な箇所をつつかれ、笑香は顎をはね上げた。

「あっ、──‼」

 足元にいる史郎がふっとほくそ笑むような息を漏らした。その指先が容赦なく、鋭い痛みさえ感じる場所を慣れたしぐさで刺激する。
  つらい責め苦から逃れようとして笑香は激しく腰を揺らした。だが抵抗の動き自体が余計に彼を興奮させてしまったらしく、内腿に感じる史郎の息が今まで以上に早くなる。

「だめっ、やめえっ、やあっ──‼」
「大丈夫、力抜いて……。ほら、気持ちよくなって来た……」

 史郎の甘いささやきとともに、開かれた肉の合わせ目から水音が聞こえて来るのがわかって、笑香は膝を緊張させた。それは自分がどう否定しても、体は感じている証拠だった。

「えみか、僕のも、もっと気持ちよくして」
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