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番外編1 柳沢笑香の完璧な恋人
85.初恋と卵焼き、再び 9※
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笑香の腰に腕を回し、自分へと改めて引きよせる。
熱のこもった双眸で笑香の顔を眺めながら、愛おしそうな声音で言った。
「すればするほど、中が前よりよくなって……。僕のをぐいぐい食いしめて来て我慢できなくなるんだよ。すぐまた中に入れたいけど、これじゃ入れただけでいっちゃうよ。そんなのもったいなさすぎる、今度は君を何とかしないと」
「な、──何とかしないと?」
史郎の不穏な物言いに笑香は一瞬のけぞった。だが笑香を抱え込んだまま、史郎が後ろに倒れてしまう。
「今度は君が上になってくれ」
スタンドの明かりに照らされた、完璧な笑顔が笑香を見上げる。笑香は頬を引きつらせた。
「ほら、そのまま後ろ向いて。僕の方に足を回して」
「えええ?」
有無を言わせぬ力強さで体勢を変えられてしまう。笑香は訳がわからないまま、史郎の上に斜めに乗って彼の下半身を前にした。先ほどの話題の中心を目の前に突きつけられて、何だか頭がくらくらする。
史郎の人差し指がのび、屹立した彼自身を示した。
「絆創膏のお礼。二回、これにキスして。もう恥ずかしがらずにできるだろ? 昨日も何回もしてくれたんだし」
当然のように指示された言葉のそのあまりの内容に、思わず笑香の呼吸が上がる。
「あ……」
小さくあえいだ笑香の息が丸い先端にかかったらしく、そびえ立つものがぴくりと震えた。照明からやや離れても、部屋の暗さに目が慣れてしまったせいで、それの細かな反応が見たくなくてもよく見える。昨晩覚えさせられてしまった青臭い匂いとはどこか違う、濡れたゴムの匂いがした。固まる頭でぼんやり思う。
──これ、多分……。
これを先ほどまで覆っていたコンドームの名残なのだろう。五感を直接刺激する匂いと次々と繰り広げられる情交に、思考能力が麻痺しきっている。
笑香は震える唇をよせて、暴力的に開いた切っ先にそっと唇を押しつけた。史郎の腰がびくっとはねて足元で小さなため息が聞こえた。
「……もう一回」
しゃがれた声音にうながされ、笑香は再びそれにキスした。張りつく皮膚の感触はやけどしそうに熱かった。
「今度は、僕の番だ」
うめき声に似た言葉が返って、史郎の手のひらが足首をつかんだ。絆創膏のとれたかかとに軽くキスをされた後、片膝を強引に浮かされる。
足元にある史郎の顔をまたぐような姿勢を取らされて、笑香は声を裏返らせた。
「やっ、やだ、しろうくん‼ なにして……!」
悲鳴交じりに身をよじったが、本気になった男の力にはかなわない。抵抗を予期していたらしく、史郎があらがう腰を押さえて強引に足を開かせる。
傾けたスタンドライトの光が秘部を照らしているのに気づき、笑香は背中を硬直させた。
熱のこもった双眸で笑香の顔を眺めながら、愛おしそうな声音で言った。
「すればするほど、中が前よりよくなって……。僕のをぐいぐい食いしめて来て我慢できなくなるんだよ。すぐまた中に入れたいけど、これじゃ入れただけでいっちゃうよ。そんなのもったいなさすぎる、今度は君を何とかしないと」
「な、──何とかしないと?」
史郎の不穏な物言いに笑香は一瞬のけぞった。だが笑香を抱え込んだまま、史郎が後ろに倒れてしまう。
「今度は君が上になってくれ」
スタンドの明かりに照らされた、完璧な笑顔が笑香を見上げる。笑香は頬を引きつらせた。
「ほら、そのまま後ろ向いて。僕の方に足を回して」
「えええ?」
有無を言わせぬ力強さで体勢を変えられてしまう。笑香は訳がわからないまま、史郎の上に斜めに乗って彼の下半身を前にした。先ほどの話題の中心を目の前に突きつけられて、何だか頭がくらくらする。
史郎の人差し指がのび、屹立した彼自身を示した。
「絆創膏のお礼。二回、これにキスして。もう恥ずかしがらずにできるだろ? 昨日も何回もしてくれたんだし」
当然のように指示された言葉のそのあまりの内容に、思わず笑香の呼吸が上がる。
「あ……」
小さくあえいだ笑香の息が丸い先端にかかったらしく、そびえ立つものがぴくりと震えた。照明からやや離れても、部屋の暗さに目が慣れてしまったせいで、それの細かな反応が見たくなくてもよく見える。昨晩覚えさせられてしまった青臭い匂いとはどこか違う、濡れたゴムの匂いがした。固まる頭でぼんやり思う。
──これ、多分……。
これを先ほどまで覆っていたコンドームの名残なのだろう。五感を直接刺激する匂いと次々と繰り広げられる情交に、思考能力が麻痺しきっている。
笑香は震える唇をよせて、暴力的に開いた切っ先にそっと唇を押しつけた。史郎の腰がびくっとはねて足元で小さなため息が聞こえた。
「……もう一回」
しゃがれた声音にうながされ、笑香は再びそれにキスした。張りつく皮膚の感触はやけどしそうに熱かった。
「今度は、僕の番だ」
うめき声に似た言葉が返って、史郎の手のひらが足首をつかんだ。絆創膏のとれたかかとに軽くキスをされた後、片膝を強引に浮かされる。
足元にある史郎の顔をまたぐような姿勢を取らされて、笑香は声を裏返らせた。
「やっ、やだ、しろうくん‼ なにして……!」
悲鳴交じりに身をよじったが、本気になった男の力にはかなわない。抵抗を予期していたらしく、史郎があらがう腰を押さえて強引に足を開かせる。
傾けたスタンドライトの光が秘部を照らしているのに気づき、笑香は背中を硬直させた。
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