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04 リセット reset ②
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翌朝、目覚めると、横井くんは仰向けに寝ていた。左手が延びていて、なんだかアダムの創造の絵みたいに見える。どう転んでも芸術路線。
昨日、つないでた、左手。
結局、あっさり関係を結んでしまった。横井くんは気遣ってくれて、挿れるまで指で慣らしてくれたから大丈夫かと思ったのに、すごく痛かった。前回よりはましだったけど。
やっぱりどうしようという気持ちが消えない。
昨日の横井くんは本気だったと思う。たぶん。でも、その気持ちが今日も続いているだろうか。
横井くんの左手をよけるように起き上がる。
今回はシャワーを借りてしまおう。そのまま帰ったのも、みじめな思いに拍車をかけた気がするし。シャワーを終えて横井くんが起きていたら、その時はその時だ。
そっとベッドを抜け出し、お風呂場を探る。あった。
ちょっと意外。ボディソープも、シャンプーとコンディショナーも、ごく庶民的なものだった。ディスカウントストアで売り場最安値になるタイプの。なんとなく高級なやつを使ってるような気がしてた。でも、高級なやつだったら、見てもわからないかもしれないな。
サアアアア。シャワーの音が響く。
初めては愛されてる感じのやつがいいと思っていたのに。どうして流されてしまったんだろう。
横井くんの私を欲しいという気持ちは本物のように見えた。でも、欲しがられるのと愛されるのは、似て非なるものだ。
髪を濡らし、シャンプーをつけ、泡立てる。肩より少し下が私の定番だ。長すぎると乾かすのが面倒だし、結べる長さはほしい。ショートは顔がはっきり見えすぎる気がするし、ロングはきちんと手入れしないと見苦しくなりやすい。だから無難な長さ。そもそもどんな髪型が似合うのか、よくわからない。
シャンプーはやたら泡立ちがいい。さっぱりした匂いも好きだし。今度、これに変えようかな。
このごちゃごちゃした気持ちも、泡と一緒に洗い流してしまいたい。
コンディショナーとボディソープも借り、シャワーを済ませた。さっぱりすると少し気持ちもすっきりする。
部屋に戻ると、横井くんはまだ同じ体勢で寝ていた。
起きるまで待とうか、少しだけ迷ったけど、結局彼が寝ている間に帰ることにした。
現実と向き合う勇気がなかった。
週明け。さぼっちゃおうかな、と少し考えたけど、大学へ行くことにした。西洋史学の授業がある。担当している先生が物腰やわらかないかにも紳士という感じで、気に入っている授業だ。文化史をメインに話してくださるから頭に入りやすい。先生の声も、聞いてて心地いいし。
週に一度の楽しみだから、行こう。幸い授業は午後だし、午前中のんびり過ごせばいい。ここでさぼると、そのままずるずる外に出られなくなりそうな気もする。
先生は黒板に「deus ex machina」と書いた。
「アテナイの三大悲劇詩人の一人、エウリピデスがよく使ったことでも有名なデウス・エクス・マキナ。『時計仕掛けの神』なんて訳されますが、物語のクライマックスで思いがけぬ事件や人物により問題が解決されることをいいます。神が交通整理をしてくれるような感じ、というのは言い過ぎでしょうか」
デウス・エクス・マキナ。
このなんだかこんがらがった状況も、デウス・エクス・マキナでなんとかしてもらえないかな。
「オチに困って安易にではなく、ファンサービスとして、エウリピデスはデウス・エクス・マキナを使ったとも言われています。神役がクレーンのような機械を使って行うアクションが見ものだったからでしょう。歌舞伎のどんでん返しと似たような用法ですね。背景を倒すことで場面が瞬時に変わるのは見栄えがします」
そうだよね。派手に解決した方が盛り上がるしね。
でも現実は、そんなにはっきりと解決してくれない。
授業が終了したので、家へ帰ることにした。引き籠ってばかりいるのもよくないけど、やっぱりあんまり活動的な気分にはなれない。家でくつろいで気力と体力を温存しよう。
前方に横井くんがいると気づいた。
女の子と一緒にいる。後姿だから顔は見えないけど、すごくスタイルがいい。美人さんの気配がすごくする。
「必ず連絡するから」
きっぱりと横井くんが言うのが聞こえた。気のせいかもしれないけど、横井くんと目が合った気がする。
思わず、顔をそむけるようにして進路を変える。
連絡。
スマホを取り出す。ごはんを食べに行った日に全員と連絡先を交換した。もちろん横井くんも、私の連絡先は知っている。
SNSも、メールも、着信も、何も来ていない。
関係を結んでから今日まで、何日も経過している。本気だったら、連絡の一つもあっていいはずだ。
やっぱり、ただヤリたいだけだったんじゃないかな……。
図書館の前を通りかかった時、後ろに小動物の気配を感じ、振り向く。
「ボンジュール」
黒猫はにゃあと鳴いて私にすり寄ってくれる。慰めようとしてくれているのかな。
現実はそんなにはっきりと解決してくれないし、駄目になるきっかけはほんの些細なことだったりする。些細でも、決定的な何か。
何もないというのは、時に、この上なく明確な答であると思う。
《リセットしますか》
また、あの声が聞こえた。聞こえるだろうという予感が少しあった。
私は《はい》を選択した。
◇◇◆◇◇
今度のリセットもやはり大学の入学式に戻った。三回目の大学生活開始。三度目の正直で、今回こそ上手くやりたい。
友達が以前よりも増えた。みんな可愛くて、きらきらしてて、おしゃれで、優しくて、私にはもったいないいい子ばかりで、毎日が楽しい。
「美咲ちゃんの今日の服、すごく可愛い」
「彩と買いにいったの! 意外と安くていっぱい買っちゃった!」
こういう話題になった時、私はいつも口を開かず、遠巻きに見ている。
「山ちゃんも、今度、一緒に行こうよ!」
「あー、うん」
話題の中心にいた美咲ちゃんに話を振られたけど、つい煮え切らない返事をしてしまう。言葉を濁す私を見て、彩ちゃんが助け舟を出してくれた。
「山ちゃんは多趣味だもんねえ」
「そう、本と推しに貢いでたら、いくらお金があっても足りない」
嘘じゃないけど、本音でもない。
服を買いに行く服がない。メイクも服ももう少し自分でなんとかできるようになってから、一緒に行けたらと思う。垢抜けない私と一緒なのは迷惑だろうなって気がして。
自分の部屋で雑誌やネットの記事を見て、メイクの方法を勉強したり、コーディネートを考えるようになった。全く構わなかった以前と比べれば、進歩だと思う。
二年生の秋、専門科目も増え、資格関係の授業も充実してきている。
私は図書館司書になりたいから、司書課程の授業は力を入れたい。
レファレンス演習の授業。課せられたテーマに合っている本をそれぞれ選んで、最終的にどれが一番適切かを話し合い、その経過をレポートにして提出する、というグループ学習だ。
横井くんと同じグループになってしまった。今回の横井くんは、なぜか司書課程を履修していて、気になってはいたのだ。
私達のグループは、最初の三十分でそれぞれ本を選び、教室に戻って話し合うという手筈になった。他のみんなは図書館の棚の分類から探しているようだ。私は図書館の利用者用端末でキーワード検索する。狙っている本が思ってもみないカテゴリに分類されていることは結構あるから。いろんなキーワードで検索をかけているうちに、残り時間があと五分になっている。かなり時間がかかってしまった。
いいなと思った本は地下書庫にあった。入室手続きのためにカウンターに行き、少しどきりとする。台帳に「横井勇登」と記入されていたから。でも、次の瞬間ほっとした。退室時刻も既に書き込まれている。地下書庫ですれ違うことは、ない。
昨日、つないでた、左手。
結局、あっさり関係を結んでしまった。横井くんは気遣ってくれて、挿れるまで指で慣らしてくれたから大丈夫かと思ったのに、すごく痛かった。前回よりはましだったけど。
やっぱりどうしようという気持ちが消えない。
昨日の横井くんは本気だったと思う。たぶん。でも、その気持ちが今日も続いているだろうか。
横井くんの左手をよけるように起き上がる。
今回はシャワーを借りてしまおう。そのまま帰ったのも、みじめな思いに拍車をかけた気がするし。シャワーを終えて横井くんが起きていたら、その時はその時だ。
そっとベッドを抜け出し、お風呂場を探る。あった。
ちょっと意外。ボディソープも、シャンプーとコンディショナーも、ごく庶民的なものだった。ディスカウントストアで売り場最安値になるタイプの。なんとなく高級なやつを使ってるような気がしてた。でも、高級なやつだったら、見てもわからないかもしれないな。
サアアアア。シャワーの音が響く。
初めては愛されてる感じのやつがいいと思っていたのに。どうして流されてしまったんだろう。
横井くんの私を欲しいという気持ちは本物のように見えた。でも、欲しがられるのと愛されるのは、似て非なるものだ。
髪を濡らし、シャンプーをつけ、泡立てる。肩より少し下が私の定番だ。長すぎると乾かすのが面倒だし、結べる長さはほしい。ショートは顔がはっきり見えすぎる気がするし、ロングはきちんと手入れしないと見苦しくなりやすい。だから無難な長さ。そもそもどんな髪型が似合うのか、よくわからない。
シャンプーはやたら泡立ちがいい。さっぱりした匂いも好きだし。今度、これに変えようかな。
このごちゃごちゃした気持ちも、泡と一緒に洗い流してしまいたい。
コンディショナーとボディソープも借り、シャワーを済ませた。さっぱりすると少し気持ちもすっきりする。
部屋に戻ると、横井くんはまだ同じ体勢で寝ていた。
起きるまで待とうか、少しだけ迷ったけど、結局彼が寝ている間に帰ることにした。
現実と向き合う勇気がなかった。
週明け。さぼっちゃおうかな、と少し考えたけど、大学へ行くことにした。西洋史学の授業がある。担当している先生が物腰やわらかないかにも紳士という感じで、気に入っている授業だ。文化史をメインに話してくださるから頭に入りやすい。先生の声も、聞いてて心地いいし。
週に一度の楽しみだから、行こう。幸い授業は午後だし、午前中のんびり過ごせばいい。ここでさぼると、そのままずるずる外に出られなくなりそうな気もする。
先生は黒板に「deus ex machina」と書いた。
「アテナイの三大悲劇詩人の一人、エウリピデスがよく使ったことでも有名なデウス・エクス・マキナ。『時計仕掛けの神』なんて訳されますが、物語のクライマックスで思いがけぬ事件や人物により問題が解決されることをいいます。神が交通整理をしてくれるような感じ、というのは言い過ぎでしょうか」
デウス・エクス・マキナ。
このなんだかこんがらがった状況も、デウス・エクス・マキナでなんとかしてもらえないかな。
「オチに困って安易にではなく、ファンサービスとして、エウリピデスはデウス・エクス・マキナを使ったとも言われています。神役がクレーンのような機械を使って行うアクションが見ものだったからでしょう。歌舞伎のどんでん返しと似たような用法ですね。背景を倒すことで場面が瞬時に変わるのは見栄えがします」
そうだよね。派手に解決した方が盛り上がるしね。
でも現実は、そんなにはっきりと解決してくれない。
授業が終了したので、家へ帰ることにした。引き籠ってばかりいるのもよくないけど、やっぱりあんまり活動的な気分にはなれない。家でくつろいで気力と体力を温存しよう。
前方に横井くんがいると気づいた。
女の子と一緒にいる。後姿だから顔は見えないけど、すごくスタイルがいい。美人さんの気配がすごくする。
「必ず連絡するから」
きっぱりと横井くんが言うのが聞こえた。気のせいかもしれないけど、横井くんと目が合った気がする。
思わず、顔をそむけるようにして進路を変える。
連絡。
スマホを取り出す。ごはんを食べに行った日に全員と連絡先を交換した。もちろん横井くんも、私の連絡先は知っている。
SNSも、メールも、着信も、何も来ていない。
関係を結んでから今日まで、何日も経過している。本気だったら、連絡の一つもあっていいはずだ。
やっぱり、ただヤリたいだけだったんじゃないかな……。
図書館の前を通りかかった時、後ろに小動物の気配を感じ、振り向く。
「ボンジュール」
黒猫はにゃあと鳴いて私にすり寄ってくれる。慰めようとしてくれているのかな。
現実はそんなにはっきりと解決してくれないし、駄目になるきっかけはほんの些細なことだったりする。些細でも、決定的な何か。
何もないというのは、時に、この上なく明確な答であると思う。
《リセットしますか》
また、あの声が聞こえた。聞こえるだろうという予感が少しあった。
私は《はい》を選択した。
◇◇◆◇◇
今度のリセットもやはり大学の入学式に戻った。三回目の大学生活開始。三度目の正直で、今回こそ上手くやりたい。
友達が以前よりも増えた。みんな可愛くて、きらきらしてて、おしゃれで、優しくて、私にはもったいないいい子ばかりで、毎日が楽しい。
「美咲ちゃんの今日の服、すごく可愛い」
「彩と買いにいったの! 意外と安くていっぱい買っちゃった!」
こういう話題になった時、私はいつも口を開かず、遠巻きに見ている。
「山ちゃんも、今度、一緒に行こうよ!」
「あー、うん」
話題の中心にいた美咲ちゃんに話を振られたけど、つい煮え切らない返事をしてしまう。言葉を濁す私を見て、彩ちゃんが助け舟を出してくれた。
「山ちゃんは多趣味だもんねえ」
「そう、本と推しに貢いでたら、いくらお金があっても足りない」
嘘じゃないけど、本音でもない。
服を買いに行く服がない。メイクも服ももう少し自分でなんとかできるようになってから、一緒に行けたらと思う。垢抜けない私と一緒なのは迷惑だろうなって気がして。
自分の部屋で雑誌やネットの記事を見て、メイクの方法を勉強したり、コーディネートを考えるようになった。全く構わなかった以前と比べれば、進歩だと思う。
二年生の秋、専門科目も増え、資格関係の授業も充実してきている。
私は図書館司書になりたいから、司書課程の授業は力を入れたい。
レファレンス演習の授業。課せられたテーマに合っている本をそれぞれ選んで、最終的にどれが一番適切かを話し合い、その経過をレポートにして提出する、というグループ学習だ。
横井くんと同じグループになってしまった。今回の横井くんは、なぜか司書課程を履修していて、気になってはいたのだ。
私達のグループは、最初の三十分でそれぞれ本を選び、教室に戻って話し合うという手筈になった。他のみんなは図書館の棚の分類から探しているようだ。私は図書館の利用者用端末でキーワード検索する。狙っている本が思ってもみないカテゴリに分類されていることは結構あるから。いろんなキーワードで検索をかけているうちに、残り時間があと五分になっている。かなり時間がかかってしまった。
いいなと思った本は地下書庫にあった。入室手続きのためにカウンターに行き、少しどきりとする。台帳に「横井勇登」と記入されていたから。でも、次の瞬間ほっとした。退室時刻も既に書き込まれている。地下書庫ですれ違うことは、ない。
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