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第五章 今が一番よいタイミング

116 私と彼氏の甘やかな時間 ④

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 新くんに先に出てもらい、私は髪を乾かしてからベッドに向かった。髪が濡れたままだと、風邪引いちゃう。

「おいで」
「うん……」

 ベッドの中にいる新くんに手招きされたので、隣に入り込む。下着姿の新くんが眼鏡を掛けていて、なんだか安心した。

 ゴムを着けてもらい、私は新くんの上に乗った。要領を覚えたところでもう一回しときたくて。今回は新くんも優しく微笑んで受け止めてくれる。ゆっくり動き始めると、新くんは小さく「んっ」と発し、私に声を掛けた。

「若葉ちゃん、腰使い上手」
「ほんと?」

 やっぱりほめられると嬉しい。

「うん。すごく気持ちいい。若葉ちゃん、動きながら自分の気持ちいい場所、探ってみて」
「わかった!」

 そういえば、前回は酔ってたのもあって、とにかく新くんをイカせるのに夢中で、自分が気持ちいいかどうかなんて、考えてもなかった。
 少し角度を狭めて、腰を前後に使う。あ、これ、クリトリスもこすれて、すごくいい……。

「気持ちよさそ」

 嬉しそうに笑ってくれた新くんにそっとくちづける。

「ん……中と外、両方こすれて、隙間なくなって、気持ちいいの……」
「僕も、若葉ちゃんが感じると中がきゅんきゅんなってすごくいいし、表情がたまらなく、クる」

 そっかあ、私が気持ちいいと、新くんもいいんだあ。自分の気持ちいいところを探るうちに、意識がとけてぼんやりとしか思考できなくなっていく。新くんのものが私の中にあるのがあたりまえで、でも大きさを主張してきて、私を悦楽へと追い詰めていく感じ。

「あっ……新くん……私、イキそう……」
「若葉、イキなさい」

 命令されて、どきっとして、思わずぎゅっと締めてしまう。

「ほら、いい子だから、素直に気持ちよくなって」
「はあい……」

 ぎゅっと締めたまま腰を動かしたらもうだめで。

「あ……あぁ……んぅっ!」

 思わず声を上げて達した。自発的にイッてしまった感じがすごくした。
 くてっと新くんに覆いかぶさってしまうと、新くんは優しく背中をなでてくれる。

「若葉、気持ちよかった?」
「ん……。きもちよかったの……」
「ちょっとだけごめん」

 新くんはゆっくり私を回転させてベッドに下ろし、今度は逆に私の上に乗る形になった。

「すごく興奮したから、すぐイクと思う」

 私の中の新くんは、固さと大きさを保ったままで。

「ん……。いいよ。すきにして」

 普段はイッたすぐ後に動かれるの、身体が敏感になってるからつらいんだけど、今日はなんだか「気持ちいい」に全振りされてて。新くん自身がイクための動きにも感じてしまい、もう一度一緒にイッてしまった。

「連続でイッちゃったね」
「自分でもまさかイクと思わなかった……」
「すっかりすけべな身体になっちゃって」
「うるさいなあ! 新くんがこんなにしたのに!」
「うん。僕がした」

 新くんが嬉しそうに抱きしめてキスしてくれるから。簡単にごきげんになってしまう、私は単純だ。
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