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第五章 今が一番よいタイミング
113 私と彼氏の甘やかな時間 ①
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お互い自分のすべきことを優先しようと、結局ホワイトデー以降も会うのは基本週一になった。
今日は私の家に新くんがお泊り。ごはんを食べ、少しゆったり過ごしていたら、いきなり提案された。
「ねえ、若葉ちゃん」
「なあに?」
「一緒にお風呂入りたい」
突然そんなことを言われてちょっとびっくりする。
「僕の部屋だと狭いから一緒に入れないし」
「確かに新くん家のお風呂、二人では無理だよね」
「その点、若葉ちゃん家なら一緒に入れるかなあと思って」
「どうかなあ」
うちのお風呂も二人入るかな? ちょっと想像するけど、空間認知があまり得意ではないから、今ひとつピンとこない。
「どうしていきなり?」
「盛り上がるとつい、お風呂飛ばしがちになっちゃうから、宣言してみた」
確かに。私達はほとんどの場合、そのままベッドに雪崩れ込んでしまう。
「うーん」
「嫌?」
新くんが少し心配そうに私の顔を覗き込んでくるので、あわてて否定する。
「ううん! もちろんいいんだけど、一緒に頭や身体洗うスペースも椅子もないから、どうしようかと思って。私が先に入って洗ってから、新くんが来てくれたらいいのかな?」
普段の所要時間を考えると、新くんの方が断然手早いから、私が先に入る方がいいんじゃないかなと思った。
「若葉ちゃんはうまくいくようにいろいろ考えてくれるから、とても助かるよ」
微笑んでくれた新くんに、私はまたヤラレてしまう。この笑顔、何度でも好きになっちゃう。
「じゃあ、私が先に入るね。十分くらいしたら来て!」
「わかった」
新くんの穏やかな笑みがまぶしくて。思わずちゅっとキスを落とす。
「若葉ちゃん……」
予想外だったのか、新くんが珍しく目をまるくしている。
「不意打ち」
私は上機嫌でお風呂場へと向かった。
今日は私の家に新くんがお泊り。ごはんを食べ、少しゆったり過ごしていたら、いきなり提案された。
「ねえ、若葉ちゃん」
「なあに?」
「一緒にお風呂入りたい」
突然そんなことを言われてちょっとびっくりする。
「僕の部屋だと狭いから一緒に入れないし」
「確かに新くん家のお風呂、二人では無理だよね」
「その点、若葉ちゃん家なら一緒に入れるかなあと思って」
「どうかなあ」
うちのお風呂も二人入るかな? ちょっと想像するけど、空間認知があまり得意ではないから、今ひとつピンとこない。
「どうしていきなり?」
「盛り上がるとつい、お風呂飛ばしがちになっちゃうから、宣言してみた」
確かに。私達はほとんどの場合、そのままベッドに雪崩れ込んでしまう。
「うーん」
「嫌?」
新くんが少し心配そうに私の顔を覗き込んでくるので、あわてて否定する。
「ううん! もちろんいいんだけど、一緒に頭や身体洗うスペースも椅子もないから、どうしようかと思って。私が先に入って洗ってから、新くんが来てくれたらいいのかな?」
普段の所要時間を考えると、新くんの方が断然手早いから、私が先に入る方がいいんじゃないかなと思った。
「若葉ちゃんはうまくいくようにいろいろ考えてくれるから、とても助かるよ」
微笑んでくれた新くんに、私はまたヤラレてしまう。この笑顔、何度でも好きになっちゃう。
「じゃあ、私が先に入るね。十分くらいしたら来て!」
「わかった」
新くんの穏やかな笑みがまぶしくて。思わずちゅっとキスを落とす。
「若葉ちゃん……」
予想外だったのか、新くんが珍しく目をまるくしている。
「不意打ち」
私は上機嫌でお風呂場へと向かった。
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