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本編・きっかけはどうでも
40 Play ④
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意識がおぼろげだから、どれくらい時間が経ったかわからない。なんだか自分じゃないような甘い嬌声と、ぴちゃぴちゃという卑猥な水音だけが響いている。
「あぁん……あぁ……あ……」
先生の舌の動きに合わせて出てしまう声。クリトリスと膣をこんなにずっと舐められるなんて思ってもみなかった。
「やぁ……だめ……だめなのぉ……」
何度こう言っただろう。先生は時折私の顔を見るけれど、目が合うと微笑んで愛撫に戻ってしまう。
熱い舌での甘い責め苦。どんどん身体の中の熱が高まって、息が荒くなる。膣に愛液が溢れ、緩んでいるのか締まっているのか、感覚がわからなくなってきた。こんな状態を私は知らない。でも、全然足りない、挿れてほしいということは、本能的にわかる。
「おねがい……」
私がそう言っても、先生は微笑むばかりで。
不意に指を入れられ、思わずぎゅっと締めてしまう。ゆっくり動く指を追うように、私の中が蠢く。意思で動きを制御することができなくて、混乱する。
「おねがい……きて……」
重ねて訴えると、先生は困ったように言う。
「まだ駄目」
あなたがほしいのに。私だけが高められて、私だけが快感に狂わされて、掌で弄ばれている。
ある一点を先生の指がかすめた。
「……んんっ!」
鋭い快感にとまどう。先生はそのまま指を増やし、ゆっくりこすってきた。時折指を抜き、こぼれた愛液をまぶして、クリトリスにもふれる。
身体の中で熱が膨張するような収縮するような、訳がわからない状態に追い込まれるので、必死に訴える。
「だ、だめ……おねがい……」
私の訴えを無視して先生は私の中をこすり続けた。
「ああぁっ……!」
脚がピーンと張りつめたようになる。今まで体験したことのない悦楽。身体全体からどっと汗があふれた。
ゆっくり目を開けると、先生の優しい顔に覗き込まれていた。そっと唇を奪われる。
「こんな風になったの、初めて……」
「初めて?」
「それどころか、こんなに濡れることも……」
「ずっとそうなの?」
「前の彼氏しか、経験、ないし……わかんない……。痛くて、あんまり好きじゃなかったし……」
先生のことを考えながらの自慰が、昨日までの頂点で。今、そんなものは比ではない快感を与えられ、塗り替えられてしまったけれど。
「今までのことは、今日、全部、忘れさせるから」
頬をなでられ、ふれるだけのキスを何度も落とされる。
少し息が整ったところで、私一人が達してしまったことに気づいた。
「お願いしたのに……」
涙がこぼれてしまう。私だけが夢中で、先生は冷静で、二人の間に温度差があるように思えて。
「悲しませたかったんじゃないのに」
「だって」
「むしろ早く律さんの中に入りたかったからで」
そう言われて、ようやく先生の下腹部を見る。無我夢中で、目を向ける余裕なんかなかった。
「……おっきい」
思わず先生の顔と局部を何度も行き来させてしまう。
「なに、その子供みたいな感想」
子供はこんなもの見ないか、と先生は笑う。いつもより砕けた口調で、それにもなんだかどきどきする。
「律さん狭いし、いっぱい感じさせないと、痛い思いさせると思って」
「確かに、この大きさは……」
「枯れた歳でよかったのかな。もっと若かったら、絶対我慢なんかきかなかった」
「全然、枯れてないよ……」
「あぁん……あぁ……あ……」
先生の舌の動きに合わせて出てしまう声。クリトリスと膣をこんなにずっと舐められるなんて思ってもみなかった。
「やぁ……だめ……だめなのぉ……」
何度こう言っただろう。先生は時折私の顔を見るけれど、目が合うと微笑んで愛撫に戻ってしまう。
熱い舌での甘い責め苦。どんどん身体の中の熱が高まって、息が荒くなる。膣に愛液が溢れ、緩んでいるのか締まっているのか、感覚がわからなくなってきた。こんな状態を私は知らない。でも、全然足りない、挿れてほしいということは、本能的にわかる。
「おねがい……」
私がそう言っても、先生は微笑むばかりで。
不意に指を入れられ、思わずぎゅっと締めてしまう。ゆっくり動く指を追うように、私の中が蠢く。意思で動きを制御することができなくて、混乱する。
「おねがい……きて……」
重ねて訴えると、先生は困ったように言う。
「まだ駄目」
あなたがほしいのに。私だけが高められて、私だけが快感に狂わされて、掌で弄ばれている。
ある一点を先生の指がかすめた。
「……んんっ!」
鋭い快感にとまどう。先生はそのまま指を増やし、ゆっくりこすってきた。時折指を抜き、こぼれた愛液をまぶして、クリトリスにもふれる。
身体の中で熱が膨張するような収縮するような、訳がわからない状態に追い込まれるので、必死に訴える。
「だ、だめ……おねがい……」
私の訴えを無視して先生は私の中をこすり続けた。
「ああぁっ……!」
脚がピーンと張りつめたようになる。今まで体験したことのない悦楽。身体全体からどっと汗があふれた。
ゆっくり目を開けると、先生の優しい顔に覗き込まれていた。そっと唇を奪われる。
「こんな風になったの、初めて……」
「初めて?」
「それどころか、こんなに濡れることも……」
「ずっとそうなの?」
「前の彼氏しか、経験、ないし……わかんない……。痛くて、あんまり好きじゃなかったし……」
先生のことを考えながらの自慰が、昨日までの頂点で。今、そんなものは比ではない快感を与えられ、塗り替えられてしまったけれど。
「今までのことは、今日、全部、忘れさせるから」
頬をなでられ、ふれるだけのキスを何度も落とされる。
少し息が整ったところで、私一人が達してしまったことに気づいた。
「お願いしたのに……」
涙がこぼれてしまう。私だけが夢中で、先生は冷静で、二人の間に温度差があるように思えて。
「悲しませたかったんじゃないのに」
「だって」
「むしろ早く律さんの中に入りたかったからで」
そう言われて、ようやく先生の下腹部を見る。無我夢中で、目を向ける余裕なんかなかった。
「……おっきい」
思わず先生の顔と局部を何度も行き来させてしまう。
「なに、その子供みたいな感想」
子供はこんなもの見ないか、と先生は笑う。いつもより砕けた口調で、それにもなんだかどきどきする。
「律さん狭いし、いっぱい感じさせないと、痛い思いさせると思って」
「確かに、この大きさは……」
「枯れた歳でよかったのかな。もっと若かったら、絶対我慢なんかきかなかった」
「全然、枯れてないよ……」
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