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番外編・取り違えと運命の人 小話集
178 声を聞かせて ①
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今日は私が先にお風呂をいただいたので、一人ベッドに寝転がっている。
「ずっと風呂入るのいつも俺が先なの気になってたんだよ。当然のように勧められるからありがたく従ってたけど、風呂掃除俺の担当だし、俺が後にしようよ。ついでに掃除するから」
結婚してから一年以上経って、そんな風に提案された。まさかそんなところを気にしていたとは。
「でも、毎日現場でたくさん働いてるんだから、綺麗なお風呂にゆっくり入らせてあげたいんだけど」
「……俺、毎日現場で作業してる訳じゃないんだ」
「え?」
リカルドの資格が必要な日は内勤なんだと初めて聞いた。そんな日なんてあったんだ。一年以上経って初めて知ったことに驚く。
現場で大変だろうからゆっくりしてもらいたいと思っていたのは確か。でもごはんの準備が間に合わなかった時は先に入ってもらったら時間も稼げるなんて思ってたから、実はリカルドを優遇していただけではない。
正直にそう話し、結局リカルドが現場で作業をした日と夕飯の準備が間に合わなかった日はリカルドが先に入って、それ以外の日は私が先に入ることになった。
リカルドは結構自分のことを明かさないので、仕事のスケジュールをカレンダーに書き込んでもらうことにした。こうやって少しずつリカルドのことを把握できたらなと思う。
「ふー。いいお湯だった」
リカルドがお風呂から上がって、寝室にやって来た。
「リカルド」
私は掛け布団をめくってリカルドが来るのを待つ。
「ジュリエッタ」
リカルドはベッドにそっと入ると、私を抱きしめてキスをしてきた。リカルドのお誘いは、最近こんな感じ。唇が離れると、私はリカルドに微笑みかけて、抱きしめ返す。私のお返事は、最近こんな感じ。
リカルドは自分の夜着をまず脱いで、次に私の夜着を少しずつ脱がせる。
以前「自分で脱ぐよ?」と提案したところ、「ジュリエッタの夜着脱がせるの、俺、ものすごく楽しみにしてるから、脱がさせてください!」とおおげさに頼まれてしまった。なので、それからずっと私の夜着を脱がせるのは、リカルドのお仕事。
まだ春だから、全部脱ぐと少し肌寒い。でもすぐにそんなことは思わなくなるって、もうわかってる。
リカルドは私の夜着を脱がせ終えると、そのまま秘所を舐め始めた。
「あぁん!」
舌だとぴちゃぴちゃと音が余計激しくなる気がする。すっごく恥ずかしい。舌で刺激されるのと、リカルドに見られているのと。何度か恥ずかしいと訴えたけれど、そのたびに「俺舐めるのすごく好きなんだ。ジュリエッタは嫌?」と少ししょんぼりした顔で問われた。嫌ではない、というかむしろ気持ちいいので、結局されるがままになっている。
「……ねえ」
「ん? どうかした?」
「その、気になってることがあるんだけど……」
「なに?」
「……その、私のあそこ、前と比べて、変わった?」
自分では見えない部分だから気になって。鏡で見る勇気もないし、そもそもリカルドとする前がどんなだったかも知らないから比べようもないし。
「うん」
「か、変わったんだ……」
経験したことで汚い感じになっちゃってたらやだなあ、そんな風に思っていると、リカルドが続ける。
「周りのビラビラが最初の頃と比べてちょっと黒っぽい感じになった。そんで、中は、前もっと薄いピンクだったんだけど、濃いピンクになった」
うわあ、なんだかいかにも何度もしましたって感じでいたたまれない。卑猥な感じに変わってしまったんだなと微妙な気分になる。
「俺、今の方が断然好き!」
「えー?!」
「なんかすっごくエッチで興奮するっていうのもあるけど、俺としてるうちに変わったんだなーって愛着がわくというか」
「そ、そうなんだ」
予想外の答えにびっくりする。
「ジュリエッタのここ、俺大好きだし、すっごく可愛いから安心して!」
そう言われてほっとしたからか、さっきまでよりずっと感じてしまって、蜜がとめどなく溢れた。リカルドは嬉しそうに舐め続けてくれて、結局そのまま一度イカされてしまった。
「ずっと風呂入るのいつも俺が先なの気になってたんだよ。当然のように勧められるからありがたく従ってたけど、風呂掃除俺の担当だし、俺が後にしようよ。ついでに掃除するから」
結婚してから一年以上経って、そんな風に提案された。まさかそんなところを気にしていたとは。
「でも、毎日現場でたくさん働いてるんだから、綺麗なお風呂にゆっくり入らせてあげたいんだけど」
「……俺、毎日現場で作業してる訳じゃないんだ」
「え?」
リカルドの資格が必要な日は内勤なんだと初めて聞いた。そんな日なんてあったんだ。一年以上経って初めて知ったことに驚く。
現場で大変だろうからゆっくりしてもらいたいと思っていたのは確か。でもごはんの準備が間に合わなかった時は先に入ってもらったら時間も稼げるなんて思ってたから、実はリカルドを優遇していただけではない。
正直にそう話し、結局リカルドが現場で作業をした日と夕飯の準備が間に合わなかった日はリカルドが先に入って、それ以外の日は私が先に入ることになった。
リカルドは結構自分のことを明かさないので、仕事のスケジュールをカレンダーに書き込んでもらうことにした。こうやって少しずつリカルドのことを把握できたらなと思う。
「ふー。いいお湯だった」
リカルドがお風呂から上がって、寝室にやって来た。
「リカルド」
私は掛け布団をめくってリカルドが来るのを待つ。
「ジュリエッタ」
リカルドはベッドにそっと入ると、私を抱きしめてキスをしてきた。リカルドのお誘いは、最近こんな感じ。唇が離れると、私はリカルドに微笑みかけて、抱きしめ返す。私のお返事は、最近こんな感じ。
リカルドは自分の夜着をまず脱いで、次に私の夜着を少しずつ脱がせる。
以前「自分で脱ぐよ?」と提案したところ、「ジュリエッタの夜着脱がせるの、俺、ものすごく楽しみにしてるから、脱がさせてください!」とおおげさに頼まれてしまった。なので、それからずっと私の夜着を脱がせるのは、リカルドのお仕事。
まだ春だから、全部脱ぐと少し肌寒い。でもすぐにそんなことは思わなくなるって、もうわかってる。
リカルドは私の夜着を脱がせ終えると、そのまま秘所を舐め始めた。
「あぁん!」
舌だとぴちゃぴちゃと音が余計激しくなる気がする。すっごく恥ずかしい。舌で刺激されるのと、リカルドに見られているのと。何度か恥ずかしいと訴えたけれど、そのたびに「俺舐めるのすごく好きなんだ。ジュリエッタは嫌?」と少ししょんぼりした顔で問われた。嫌ではない、というかむしろ気持ちいいので、結局されるがままになっている。
「……ねえ」
「ん? どうかした?」
「その、気になってることがあるんだけど……」
「なに?」
「……その、私のあそこ、前と比べて、変わった?」
自分では見えない部分だから気になって。鏡で見る勇気もないし、そもそもリカルドとする前がどんなだったかも知らないから比べようもないし。
「うん」
「か、変わったんだ……」
経験したことで汚い感じになっちゃってたらやだなあ、そんな風に思っていると、リカルドが続ける。
「周りのビラビラが最初の頃と比べてちょっと黒っぽい感じになった。そんで、中は、前もっと薄いピンクだったんだけど、濃いピンクになった」
うわあ、なんだかいかにも何度もしましたって感じでいたたまれない。卑猥な感じに変わってしまったんだなと微妙な気分になる。
「俺、今の方が断然好き!」
「えー?!」
「なんかすっごくエッチで興奮するっていうのもあるけど、俺としてるうちに変わったんだなーって愛着がわくというか」
「そ、そうなんだ」
予想外の答えにびっくりする。
「ジュリエッタのここ、俺大好きだし、すっごく可愛いから安心して!」
そう言われてほっとしたからか、さっきまでよりずっと感じてしまって、蜜がとめどなく溢れた。リカルドは嬉しそうに舐め続けてくれて、結局そのまま一度イカされてしまった。
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