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番外編・取り違えと運命の人 小話集

176 いけないことかい? ③

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「気持ちよさそうだった」

 そう言って抱きしめると、ジュリエッタは縮こまるように縋りつく。

「……自分の指でいじらされて、イッちゃって、めちゃくちゃ恥ずかしかったよう……」

 顔を見るとやっぱり真っ赤になってるから、落ち着くまでしばらく背中をなでる。そんなに恥ずかしがらなくていいのになあ。

「ジュリエッタいじめるの、すごく楽しかったけど、俺、ちょっとだけ、不満」
「不満……?」

 ジュリエッタが泣きそうな表情を浮かべるので、笑いながら言う。

「うん。だって、ジュリエッタ可愛がりたい欲が満たされなかったんだもん」
「リカル……」
「ジュリエッタ、最近ちょっといじわるするとすごく感じちゃうからそれはそれで嬉しいけど。でも、俺達夫婦なんだから、これ、いけないことじゃないもん」

 俺が覆いかぶさってキスすると、ジュリエッタの表情がやわらぐ。

「ね、安心して気持ちよくなって。俺のでいっぱい感じさせてあげたい。エッチなジュリエッタすんごい可愛いし、俺大好き」

 そう言ってジュリエッタの中に入る。もうぐっちょぐちょだから、すごくすんなり。

「んんっ!……リカルドの……固くて、おっきくて……気持ちい……指とぜんぜんちがう……」

 ジュリエッタがまるでうわごとみたいにつぶやく。思わず本音がもれた感じに。俺のを味わってくれてるみたいに中が蠕動するし、口元に細くよだれが流れてて、ぞくぞくする。

「すっごいとろけた表情になった。待っててくれてたんだ。嬉しい」
「やだぁ……あぁ……あぁん!」

 ゆっくり突き上げると、ジュリエッタが瞳を潤ませて喘ぐ。この声、たまんない。
 後で怒られちゃうかな。隠すの大変だって。でもすごく印を付けたくなって、首元を強く吸う。

「ああっ……リカルド……!」

 俺がキスマークを付けてる間、ジュリエッタの秘所が余計締まった。

「気持ちいいの?」
「ちょっと痛い、けど、なんだか、火がついたみたいに……感じる……」

 火がついた……?

「もしかして、身体、疼く?」
「……うん」
「もっと付けたい」
「あぁん……」

 ジュリエッタの肌にもう一度唇を落とすと、すごく甘えた声を出されて、つい夢中でいくつも花を散らしてしまった。
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