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54話(終) めでたしめでたし、としておきたい
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「おいドリアスっ! 気軽に神龍に触るんじゃなァいッ!」
「なんだよ、けちくさいな。別にいいだろ。生まれて初めて自分で契約を結んだからって浮かれちゃってさ。独占欲の強い男はモテないぜ、ロディオ」
「契約じゃない、盟約だッ!」
あの後――瀕死状態だった神龍を助けるために、ロディオはルルノアの助けを得て、もとはデンスのものだった神龍と”命の盟約”を結んだ。
ドリアスの言う通り、使役契約でこそないものの、生まれてはじめて幻獣との交渉に成功した――しかも、幻獣の中でもレア度最高クラスの神龍と――ロディオは、神龍のそばを片時もはなれなかった。そんなロディオの甲斐甲斐しい看病ですっかり元気になった神龍は、俺たちが当初捕まえた時の倍ほどのサイズに膨れ上がり、今や立ち上がればガストンの上背すら超えるほどに成長している。幻獣というのは魔力さえ満ち足りていれば人間とはまったく異なる速度で成長するものらしいが、そろそろ宿屋を探すのに難儀するサイズになってきた。
なお、瀕死状態という限定された状況に限り、使役契約を盟約で無効化できるというのはラドフェルド一族も知らなかったとのことで――偶然にもそれを発見した俺を記念し、そのやり方を”ライアン法”と名付けたいと言われたが、もちろん俺は断った。
どうやってやったのか自分でもよくわかっていないのだ。そんなわけのわからないものに、名前だけ残されてはたまったものじゃない。
とにかく、言い争いを続けるロディオとドリアスはおいといて――
「オオオオオオ――――――ン……」
俺は魔狼のリーダーのすさまじい遠吠えに思わず片方の耳をふさぎ、叫んだ。
「――来るぞ!」
今日のクエストはこれまでにない高難易度の内容だ。森の出口近くに出没するようになった魔狼の群れに痛い目を見せて、森の奥へ追い返すのがミッションである。十数匹の魔狼の群れ、と聞いていたがどうやら数十匹の間違いだったらしい。しかし、餌につられて姿を現した魔狼の群れが完全に俺たちを包囲した後では、話が違うのでこの依頼はやめました、と言っても無駄だ。それで魔狼がはいそれならばと引っ込んでくれるわけもない。
そんな俺たちの作戦は、魔狼の群れが俺たちの方へ突進してきたら、俺たちがいる周辺を炎の壁囲んで魔狼をひるませ、それを超えてきた魔狼を俺とガストンで各個撃破していく、というものだ。
魔狼のリーダーが再び吠えると、前後左右を囲む金色をした無数の瞳が、俺たちに向かって突撃を開始した。
「マンダ! お願い!」
「あい」
両手を開いたマンダから、炎が立ち昇る。タニアがその炎を風であおり、炎の壁を作り出す。
壁の内側で、武器を持った俺とガストンが身構える。
しかし――いつまでたっても、魔狼はやってこない。
気がつけば、地響きのような足音も静かになっている。
炎の壁が鎮火すると、その向こうでは魔狼の集団が、突然地面から生えた馬鹿でかい木から伸びた無数の枝に捕まって、キャンキャン鳴いていた。
風もないのに梢がざわめいて、そのざわめきの先を見れば、ロディオから神龍をとりあげられてふてくされているドリアスが居た。
「――お」
俺の視線に気づいたドリアスが、悪気なく片手を上げる。
「よくわからんけど、あのオオカミどもを森の奥に追い払えばいいんだろ? このままドリアードに送らせるから、お前らこの辺で待ってろよ」
「…了解」
と、答え剣を鞘に収める俺の横で、ガストンが言った。
「……もっと難しいクエストを受注せねばならんの」
「難しいったって、この魔狼のクエストもSランクよ。Sランク依頼なんて滅多に出ないのに、こんなあっさり終わっちゃうなんて」
タニアが複雑な表情で答える。
幻獣使いラドフェルド一族の天才、ドリアスが――ついでにロディオも――俺たちパーティに加わってからというもの、冒険者ギルドの紹介するクエストなど簡単すぎて話にならなくなった。
簡単ならば楽して報酬がもらえるからいいじゃないかと思うかもしれない。しかし、楽をしすぎてタニアはよく使っていた魔法の詠唱をド忘れしまくるようになり、実践で武器を振り回す機会の激減した俺とガストンは腹にちょっと肉がついた。もしもドリアスがいなくなったら、いきなり困り出すのは目に見えている。ならばドリアスに、今回分の依頼には手を出さないでくれ、といえばいい話だが――言ってすぐにわかってくれる相手ならば苦労はない。
かといって、そんな理由でドリアスをパーティから追い出すわけにもいかない。だいたい、ラドフェルドの当主であるルルノアに、ドリアスとロディオの面倒を見ることを約束してしまっているのである。
あのドリアスと犬猿の仲であるロディオが一時的にとはいえ協力関係になるとはライアン様のおかげです、これからもよろしくお願いします――とルルノア におだてられて、ついつい引き受けてしまったが。
世間知らずでお気楽道中のラドフェルドふたりまとめて、冒険者暮らしについていちから面倒をみているのである。思えば多少の謝礼金など要求してもよかったんじゃないだろうか。いや、もう、最近はむしろこっちが世話になっているという状態なんだけれども。
「もっと難しいクエスト……魔王でも倒しに行くしかないんじゃない?」
「魔王なんてどこにいるんだよ。数百年前に一度だけ発注されたという伝説のクエストだぞ」
「最近は魔族も平和志向だからの」
「そうよねえ……」
俺たち三人には、顔を見合わせため息をついた。
無能すぎる味方には困ったものだが、有能すぎてもそれはそれで別の悩みがある――考え込んだまま腕組みをしている俺の服の裾を、誰かがつんつんと引っ張った。
もちろんマンダだ。マンダとは”命の盟約”を解消したが、その後、変な奴に使役契約を結ばせないよう、ルルノアの力を借りて別の盟約を結んだ。”旅の盟約”というものだそうだが、今のところ、右手にまたよくわからない模様が浮かんでいる以外はさしたる影響はない。
そのマンダに、どうやら少し心配させてしまったようだ。俺は笑顔を作り、マンダを抱き上げた。
ドリアードの枝のひとつに乗り、森へ消えていくドリアス。でかくなった神龍の子供とかけっこをしているロディオ。
悩みはつきないが――まあ、こんな冒険者生活も時にはわるくない、と、俺は思った。
なお、王女マルガレーテはデンスの正体を知ってショックを受け、あらぬ疑いをかけたバーレンに謝罪した。
デンスの正体を見抜き、追い出す直接のきっかけをつくったバーレンには、国王から勲章が贈られたらしい。
らしい、というのは、勲章は俺たちにこそ送るべきだとバーレンが主張して、話が本格化してしまいそうになったので、面倒なことになる前にさっさと国外へ辞してしまったため、詳しいことはよく知らないからだ。
そして、そのデンスについてだが。
王城から逃亡した後あてもなくさまよっていたというデンスを、利用してやろうと拾い上げたら、なぜなのかがよくわからないが自軍が内部から崩壊しかかっている、助けてくれ、と。
地上支配を目論んでいたらしいどこぞの魔王が、のちに俺たちに泣きついて来るのだが――――
それはまだ、もう少し先の話である。
「なんだよ、けちくさいな。別にいいだろ。生まれて初めて自分で契約を結んだからって浮かれちゃってさ。独占欲の強い男はモテないぜ、ロディオ」
「契約じゃない、盟約だッ!」
あの後――瀕死状態だった神龍を助けるために、ロディオはルルノアの助けを得て、もとはデンスのものだった神龍と”命の盟約”を結んだ。
ドリアスの言う通り、使役契約でこそないものの、生まれてはじめて幻獣との交渉に成功した――しかも、幻獣の中でもレア度最高クラスの神龍と――ロディオは、神龍のそばを片時もはなれなかった。そんなロディオの甲斐甲斐しい看病ですっかり元気になった神龍は、俺たちが当初捕まえた時の倍ほどのサイズに膨れ上がり、今や立ち上がればガストンの上背すら超えるほどに成長している。幻獣というのは魔力さえ満ち足りていれば人間とはまったく異なる速度で成長するものらしいが、そろそろ宿屋を探すのに難儀するサイズになってきた。
なお、瀕死状態という限定された状況に限り、使役契約を盟約で無効化できるというのはラドフェルド一族も知らなかったとのことで――偶然にもそれを発見した俺を記念し、そのやり方を”ライアン法”と名付けたいと言われたが、もちろん俺は断った。
どうやってやったのか自分でもよくわかっていないのだ。そんなわけのわからないものに、名前だけ残されてはたまったものじゃない。
とにかく、言い争いを続けるロディオとドリアスはおいといて――
「オオオオオオ――――――ン……」
俺は魔狼のリーダーのすさまじい遠吠えに思わず片方の耳をふさぎ、叫んだ。
「――来るぞ!」
今日のクエストはこれまでにない高難易度の内容だ。森の出口近くに出没するようになった魔狼の群れに痛い目を見せて、森の奥へ追い返すのがミッションである。十数匹の魔狼の群れ、と聞いていたがどうやら数十匹の間違いだったらしい。しかし、餌につられて姿を現した魔狼の群れが完全に俺たちを包囲した後では、話が違うのでこの依頼はやめました、と言っても無駄だ。それで魔狼がはいそれならばと引っ込んでくれるわけもない。
そんな俺たちの作戦は、魔狼の群れが俺たちの方へ突進してきたら、俺たちがいる周辺を炎の壁囲んで魔狼をひるませ、それを超えてきた魔狼を俺とガストンで各個撃破していく、というものだ。
魔狼のリーダーが再び吠えると、前後左右を囲む金色をした無数の瞳が、俺たちに向かって突撃を開始した。
「マンダ! お願い!」
「あい」
両手を開いたマンダから、炎が立ち昇る。タニアがその炎を風であおり、炎の壁を作り出す。
壁の内側で、武器を持った俺とガストンが身構える。
しかし――いつまでたっても、魔狼はやってこない。
気がつけば、地響きのような足音も静かになっている。
炎の壁が鎮火すると、その向こうでは魔狼の集団が、突然地面から生えた馬鹿でかい木から伸びた無数の枝に捕まって、キャンキャン鳴いていた。
風もないのに梢がざわめいて、そのざわめきの先を見れば、ロディオから神龍をとりあげられてふてくされているドリアスが居た。
「――お」
俺の視線に気づいたドリアスが、悪気なく片手を上げる。
「よくわからんけど、あのオオカミどもを森の奥に追い払えばいいんだろ? このままドリアードに送らせるから、お前らこの辺で待ってろよ」
「…了解」
と、答え剣を鞘に収める俺の横で、ガストンが言った。
「……もっと難しいクエストを受注せねばならんの」
「難しいったって、この魔狼のクエストもSランクよ。Sランク依頼なんて滅多に出ないのに、こんなあっさり終わっちゃうなんて」
タニアが複雑な表情で答える。
幻獣使いラドフェルド一族の天才、ドリアスが――ついでにロディオも――俺たちパーティに加わってからというもの、冒険者ギルドの紹介するクエストなど簡単すぎて話にならなくなった。
簡単ならば楽して報酬がもらえるからいいじゃないかと思うかもしれない。しかし、楽をしすぎてタニアはよく使っていた魔法の詠唱をド忘れしまくるようになり、実践で武器を振り回す機会の激減した俺とガストンは腹にちょっと肉がついた。もしもドリアスがいなくなったら、いきなり困り出すのは目に見えている。ならばドリアスに、今回分の依頼には手を出さないでくれ、といえばいい話だが――言ってすぐにわかってくれる相手ならば苦労はない。
かといって、そんな理由でドリアスをパーティから追い出すわけにもいかない。だいたい、ラドフェルドの当主であるルルノアに、ドリアスとロディオの面倒を見ることを約束してしまっているのである。
あのドリアスと犬猿の仲であるロディオが一時的にとはいえ協力関係になるとはライアン様のおかげです、これからもよろしくお願いします――とルルノア におだてられて、ついつい引き受けてしまったが。
世間知らずでお気楽道中のラドフェルドふたりまとめて、冒険者暮らしについていちから面倒をみているのである。思えば多少の謝礼金など要求してもよかったんじゃないだろうか。いや、もう、最近はむしろこっちが世話になっているという状態なんだけれども。
「もっと難しいクエスト……魔王でも倒しに行くしかないんじゃない?」
「魔王なんてどこにいるんだよ。数百年前に一度だけ発注されたという伝説のクエストだぞ」
「最近は魔族も平和志向だからの」
「そうよねえ……」
俺たち三人には、顔を見合わせため息をついた。
無能すぎる味方には困ったものだが、有能すぎてもそれはそれで別の悩みがある――考え込んだまま腕組みをしている俺の服の裾を、誰かがつんつんと引っ張った。
もちろんマンダだ。マンダとは”命の盟約”を解消したが、その後、変な奴に使役契約を結ばせないよう、ルルノアの力を借りて別の盟約を結んだ。”旅の盟約”というものだそうだが、今のところ、右手にまたよくわからない模様が浮かんでいる以外はさしたる影響はない。
そのマンダに、どうやら少し心配させてしまったようだ。俺は笑顔を作り、マンダを抱き上げた。
ドリアードの枝のひとつに乗り、森へ消えていくドリアス。でかくなった神龍の子供とかけっこをしているロディオ。
悩みはつきないが――まあ、こんな冒険者生活も時にはわるくない、と、俺は思った。
なお、王女マルガレーテはデンスの正体を知ってショックを受け、あらぬ疑いをかけたバーレンに謝罪した。
デンスの正体を見抜き、追い出す直接のきっかけをつくったバーレンには、国王から勲章が贈られたらしい。
らしい、というのは、勲章は俺たちにこそ送るべきだとバーレンが主張して、話が本格化してしまいそうになったので、面倒なことになる前にさっさと国外へ辞してしまったため、詳しいことはよく知らないからだ。
そして、そのデンスについてだが。
王城から逃亡した後あてもなくさまよっていたというデンスを、利用してやろうと拾い上げたら、なぜなのかがよくわからないが自軍が内部から崩壊しかかっている、助けてくれ、と。
地上支配を目論んでいたらしいどこぞの魔王が、のちに俺たちに泣きついて来るのだが――――
それはまだ、もう少し先の話である。
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