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72.経験値が私には足りてない*
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「あっ、ひゃああっ!」
腕の力が強くて動けないでいると、感じた不穏な気配をそのまま具現化したような感触をお尻の下に感じて。
ずぷっとそのまま、身体に入ってきた。
さっきまで散々指でかきまわされたせいというか、おかげというか、前みたいな痛みは一切感じない。
その代わりに、指よりも強い気持ちの良さが背筋を這い上がってくる。
「……っ、は! すごい、な。時間かけたせいか、柔らかくて絡みついて、くる」
「あっ、あっ!」
「ほらレベッカ、簡単に奥まで入っちゃったよ? 分かる?」
「ま……って、これ……これっ!」
後ろからエリオットの身体で押さえつけられていて身動きが取れない。
そのせいかどうか知らないけど、私の中に入ってるエリオットの形がはっきり伝わってくる。
熱が上がる。
「ね、分かるでしょレベッカ。君のその可愛らしい力じゃ、抵抗らしい抵抗にもならないって。だれ彼構わず簡単に誘惑して、僕以外の男にこんなことされたらどうするの?」
「っ……ああっ!」
どちゅんっ! 音と衝撃に襲われる。
耳元で囁かれる言葉の静かさと、身体に直接与えられる激しさが噛み合わない。
「それともレベッカは本当に、僕以外とも、誰とでも、こんなことしたいの?」
「やっ……あ、そんな……っ! や! エリオット、しか!」
「でも君がしてるのは、そういうことだよ。男の情欲を煽って、こういうことをしたいって思わせてる」
濡れた音と、皮膚のぶつかりあう音が部屋に響く。そして私の甘ったるい悲鳴も。
エリオットとしかしたくない。
こんな恥ずかしいこと、気持ち良いこと、エリオットとしか。エリオットだから。
「ごめんな、さい……っ! ごめんなさいぃっ!」
「もうしないって、約束してくれる?」
シーツに顔を埋めながらこくこくと頷く。
エリオットの手が身体とシーツの間に入ってきて胸を包まれた。きゅっとその先端を潰されて、ぞくんとまた背中が震える。
「レベッカが着たいものを着て欲しいとは思うけど、でも触らせて良いのも自分から押し付けて良いのも僕だけだよ。良いね?」
「んんっ! ん、わか……分かりまし、たぁっ! ぁあんっ」
もしかして門兵にしていたのも見られていたんじゃないかなって思って、心臓がヒヤッとした。
そんなはずないって分かっててもドキドキする。
もう止めよう。
元々全部、前世で得た知識を見よう見真似で演じてただけだ。それが私の思わぬ結果になった時に対処できるほどの経験値が私には足りてない。
それにエリオットに心配をさせてまで自由に振る舞いたいわけでもない。
どうにか後ろを振り向いて、エリオットを視線を合わせた。
「私が好きなのは、エリオットだけ……こういうことして嬉しいのも、エリオットだけです」
「……っ」
エリオットが目を見開いて動きを止めた。
あれ、変なこと言ったかな?
ぐしゃぐしゃと頭をかきあげたエリオットが「ああもう」と吐き捨てる。
そしてまたあの、どうしてだか不穏に見える笑顔を浮かべた。
「今日は本当に帰さないから。政務も全部明日以降に回す。会えなかった分とこれから会えない分、全部今夜もらうから覚悟して?」
そう言って、噛みつくようなキスをされた。
腕の力が強くて動けないでいると、感じた不穏な気配をそのまま具現化したような感触をお尻の下に感じて。
ずぷっとそのまま、身体に入ってきた。
さっきまで散々指でかきまわされたせいというか、おかげというか、前みたいな痛みは一切感じない。
その代わりに、指よりも強い気持ちの良さが背筋を這い上がってくる。
「……っ、は! すごい、な。時間かけたせいか、柔らかくて絡みついて、くる」
「あっ、あっ!」
「ほらレベッカ、簡単に奥まで入っちゃったよ? 分かる?」
「ま……って、これ……これっ!」
後ろからエリオットの身体で押さえつけられていて身動きが取れない。
そのせいかどうか知らないけど、私の中に入ってるエリオットの形がはっきり伝わってくる。
熱が上がる。
「ね、分かるでしょレベッカ。君のその可愛らしい力じゃ、抵抗らしい抵抗にもならないって。だれ彼構わず簡単に誘惑して、僕以外の男にこんなことされたらどうするの?」
「っ……ああっ!」
どちゅんっ! 音と衝撃に襲われる。
耳元で囁かれる言葉の静かさと、身体に直接与えられる激しさが噛み合わない。
「それともレベッカは本当に、僕以外とも、誰とでも、こんなことしたいの?」
「やっ……あ、そんな……っ! や! エリオット、しか!」
「でも君がしてるのは、そういうことだよ。男の情欲を煽って、こういうことをしたいって思わせてる」
濡れた音と、皮膚のぶつかりあう音が部屋に響く。そして私の甘ったるい悲鳴も。
エリオットとしかしたくない。
こんな恥ずかしいこと、気持ち良いこと、エリオットとしか。エリオットだから。
「ごめんな、さい……っ! ごめんなさいぃっ!」
「もうしないって、約束してくれる?」
シーツに顔を埋めながらこくこくと頷く。
エリオットの手が身体とシーツの間に入ってきて胸を包まれた。きゅっとその先端を潰されて、ぞくんとまた背中が震える。
「レベッカが着たいものを着て欲しいとは思うけど、でも触らせて良いのも自分から押し付けて良いのも僕だけだよ。良いね?」
「んんっ! ん、わか……分かりまし、たぁっ! ぁあんっ」
もしかして門兵にしていたのも見られていたんじゃないかなって思って、心臓がヒヤッとした。
そんなはずないって分かっててもドキドキする。
もう止めよう。
元々全部、前世で得た知識を見よう見真似で演じてただけだ。それが私の思わぬ結果になった時に対処できるほどの経験値が私には足りてない。
それにエリオットに心配をさせてまで自由に振る舞いたいわけでもない。
どうにか後ろを振り向いて、エリオットを視線を合わせた。
「私が好きなのは、エリオットだけ……こういうことして嬉しいのも、エリオットだけです」
「……っ」
エリオットが目を見開いて動きを止めた。
あれ、変なこと言ったかな?
ぐしゃぐしゃと頭をかきあげたエリオットが「ああもう」と吐き捨てる。
そしてまたあの、どうしてだか不穏に見える笑顔を浮かべた。
「今日は本当に帰さないから。政務も全部明日以降に回す。会えなかった分とこれから会えない分、全部今夜もらうから覚悟して?」
そう言って、噛みつくようなキスをされた。
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