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第2章 タランテラの悪夢
74 綻び始めた計略3
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辺りが薄暗くなってきた頃、厩舎の外が騒がしくなった。アルメリアが不安げにユリウスを見上げると、彼は安心させる様に微笑む。ふと、彼の髪に藁屑が付いているのに気付き、それを摘まんでとる。
「ありがとう」
ユリウスは礼を言うと、そっと彼女の頬に口づける。アルメリアは驚いた様子で頬を染める。
「火事だー!」
外から誰かが叫ぶのが聞こえる。何かが焦げる匂いもしてきて緊張が高まる。アルメリアは遺品の包みをしっかりと握り直し、ユリウスは目立つ彼女の髪をフードで隠した。
「行くよ」
ユリウスは一つ深呼吸をすると馬を厩舎から出す。外は消火活動の最中で騒然としているが、現場は厩舎からは少し離れているので馬を歩かせるのは問題ない。神殿の敷地内を先ずは緩駆けで門に向かう。火事に関心が集まっているおかげで誰にも咎められずに門に着いた。
「しっかり掴まって」
敷地内にいる警備兵のほとんどは神殿側の兵士が占めるが、門の外は皇都から来た兵士が物々しく警護している。火事の騒ぎで浮足立っている様子だが、このまますんなりと外に出るのは難しいだろう。
ただ、アルメリアが来てからは警護の名目でずっと閉められていた門は火事の騒ぎで開いていた。ここを抜ける為の小細工も色々と考えたが、門で行われる検問ですぐにばれるのは目に見えているので諦めた。結局ここは正面突破を決行する事にし、ユリウスは馬の速度を上げさせると一気に門を抜ける。
「おい、止まれ!」
すぐに兵士が気付いて呼び止められるが、それに素直に従う義理はない。馬の脚にモノを言わせ、野営地も一気に走り抜ける。するとアルメリアにかぶせていたフードが風にあおられ、その美しいプラチナブロンドが日没間近の光を受けて輝く。
「皇女様?」
「皇女様が攫われたぞ!」
護衛に付けられていた兵は優秀な者を集めていたらしい。すぐに追跡隊が編成されてユリウスを追ってくる。
「……ごめんなさい」
「大丈夫、想定内です。しっかり掴まっていてください」
謝罪するアルメリアにユリウスは安心させるように笑いかけ、彼女の肩を抱く手に力を込める。
「待て!」
2人を乗せている分負担が大きいのか、だんだんと追手が迫って来る。ユリウスは迷うことなく馬を近くの森へと向かわせ、細い獣道を選んで走らせる。続けて追跡隊も後に続くのだが、ここには事前に追手を振り切る為の罠が張り巡らされていた。
追手は大人数である。彼等はユリウスを追うのに律儀に獣道をたどるような真似はしない。木々の間を縫うようにして追ってくるのだが、獣道の両端には段差を利用して作った落とし穴があった。積もった落ち葉で表面を覆っているので誰も気付かない。1頭2頭と馬が足をとられて転び、後続がまたその馬に躓く。気付けば追手の数は半分に減っていた。
「すごい……」
「私1人の力じゃないよ。仲間が手伝ってくれたし、強力な助人が来たからね」
「?」
意味深な言い方をしながら今度は急に獣道から逸れる。急に道を逸れたので、追手の先頭を走る馬は曲がりきれずに大きく道を逸れた。実はその近くの木の根元には蜂が巣を作っていた。他の昆虫を餌とする獰猛で体が大きな種類の蜂である。運悪く追手の馬がその巨大な蜂の巣を踏みつけて壊してしまい、怒った蜂たちがその乗り手や後に続く兵士達にも襲い掛かる。
「うわー」
混乱する彼等を後目にユリウスは馬を走らせ、やがて森の反対側へと抜けて開けた場所に出た。しかし、その先は崖で行き止まりだった。
「そこまでだ」
どうやら運のいい兵士が何名か森を抜けてきたらしい。中にいた隊長格の男が弓に矢をつがえてユリウスに放つ。本気で狙ったわけではないらしく、矢は彼の頬をかすめた。傷口から血が流れ出て、アルメリアは真っ青になって叫ぶ。
「ユリウス様!」
「大丈夫」
不安げに見上げるアルメリアの肩を抱きながらユリウスは答える。一方で皇女を連れ去った犯人の正体に兵士達は一瞬尻込みするが、隊長はもう一本矢をつがえてユリウスに狙いを定める。
「とうとう宰相閣下に反旗を翻したか、ユリウス卿。皇女様を解放しろ」
「従う義理は無いね」
「その先は崖だ。もう逃げられないぞ」
なかなか優秀な部隊だったらしく、あれだけの罠を潜り抜けて30名ほどの兵士が森を抜けてきた。そんな彼らに舌を巻きながらも背中を見せていたユリウスは馬を操り彼等に向き直る。
「これだけの罠を張って置いて、これで終わりだと思うか?」
「何?」
一瞬彼等は躊躇するが、周囲を見ても罠を張るような場所は無い。雨が降ろうが、槍が降ろうが、彼等は職務を全うしなければならない。隊長は彼の言葉を鼻で笑うと、部下達に命じる。
「反逆者を捕えて皇女様をお救いせよ」
兵士達が一斉に動こうとしたその時、正に空から槍が降ってきた。その槍は隊長の目の前の地面に突き刺さる。
「何?」
「飛竜だ!」
空を見上げれば2頭の飛竜が地面に激突しそうな勢いで突っ込んでくる。そして2頭は地面すれすれで制動をかけると、ユリウスと兵士たちの間に降り立った。騎手のいない赤褐色の飛竜はユリウスのフレイムロード。そして暗緑色のもう一頭はエアリアルだった。飛竜の背から地面に突き刺さった槍を引き抜くと、ルークは兵士達を睨みつけて牽制する
「まさか……」
「雷光の騎士!」
兵士達の中には前年の飛竜レースを見ていた者もいた。あの鮮烈なゴールシーンは忘れられる筈も無く、国主アロンより直々につけられた二つ名は最早皇都では知らない者はいない。
「どうしてルーク卿が……」
「理由は後で。さ、急ごう」
不思議に思うアルメリアを急かし、ユリウスはフレイムロードに彼女を乗せる。そしてすぐに準備を整えると、崖を利用してすぐに飛び立つ。
「悪いな、これで失礼するよ」
ルークにしては珍しく、人の悪い笑みを浮かべるとエアリアルを飛び立たせる。完全に日が沈み、やがて暗くなった空に溶け込んで2頭の飛竜は見えなくなった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
12時に次話を更新します。
「ありがとう」
ユリウスは礼を言うと、そっと彼女の頬に口づける。アルメリアは驚いた様子で頬を染める。
「火事だー!」
外から誰かが叫ぶのが聞こえる。何かが焦げる匂いもしてきて緊張が高まる。アルメリアは遺品の包みをしっかりと握り直し、ユリウスは目立つ彼女の髪をフードで隠した。
「行くよ」
ユリウスは一つ深呼吸をすると馬を厩舎から出す。外は消火活動の最中で騒然としているが、現場は厩舎からは少し離れているので馬を歩かせるのは問題ない。神殿の敷地内を先ずは緩駆けで門に向かう。火事に関心が集まっているおかげで誰にも咎められずに門に着いた。
「しっかり掴まって」
敷地内にいる警備兵のほとんどは神殿側の兵士が占めるが、門の外は皇都から来た兵士が物々しく警護している。火事の騒ぎで浮足立っている様子だが、このまますんなりと外に出るのは難しいだろう。
ただ、アルメリアが来てからは警護の名目でずっと閉められていた門は火事の騒ぎで開いていた。ここを抜ける為の小細工も色々と考えたが、門で行われる検問ですぐにばれるのは目に見えているので諦めた。結局ここは正面突破を決行する事にし、ユリウスは馬の速度を上げさせると一気に門を抜ける。
「おい、止まれ!」
すぐに兵士が気付いて呼び止められるが、それに素直に従う義理はない。馬の脚にモノを言わせ、野営地も一気に走り抜ける。するとアルメリアにかぶせていたフードが風にあおられ、その美しいプラチナブロンドが日没間近の光を受けて輝く。
「皇女様?」
「皇女様が攫われたぞ!」
護衛に付けられていた兵は優秀な者を集めていたらしい。すぐに追跡隊が編成されてユリウスを追ってくる。
「……ごめんなさい」
「大丈夫、想定内です。しっかり掴まっていてください」
謝罪するアルメリアにユリウスは安心させるように笑いかけ、彼女の肩を抱く手に力を込める。
「待て!」
2人を乗せている分負担が大きいのか、だんだんと追手が迫って来る。ユリウスは迷うことなく馬を近くの森へと向かわせ、細い獣道を選んで走らせる。続けて追跡隊も後に続くのだが、ここには事前に追手を振り切る為の罠が張り巡らされていた。
追手は大人数である。彼等はユリウスを追うのに律儀に獣道をたどるような真似はしない。木々の間を縫うようにして追ってくるのだが、獣道の両端には段差を利用して作った落とし穴があった。積もった落ち葉で表面を覆っているので誰も気付かない。1頭2頭と馬が足をとられて転び、後続がまたその馬に躓く。気付けば追手の数は半分に減っていた。
「すごい……」
「私1人の力じゃないよ。仲間が手伝ってくれたし、強力な助人が来たからね」
「?」
意味深な言い方をしながら今度は急に獣道から逸れる。急に道を逸れたので、追手の先頭を走る馬は曲がりきれずに大きく道を逸れた。実はその近くの木の根元には蜂が巣を作っていた。他の昆虫を餌とする獰猛で体が大きな種類の蜂である。運悪く追手の馬がその巨大な蜂の巣を踏みつけて壊してしまい、怒った蜂たちがその乗り手や後に続く兵士達にも襲い掛かる。
「うわー」
混乱する彼等を後目にユリウスは馬を走らせ、やがて森の反対側へと抜けて開けた場所に出た。しかし、その先は崖で行き止まりだった。
「そこまでだ」
どうやら運のいい兵士が何名か森を抜けてきたらしい。中にいた隊長格の男が弓に矢をつがえてユリウスに放つ。本気で狙ったわけではないらしく、矢は彼の頬をかすめた。傷口から血が流れ出て、アルメリアは真っ青になって叫ぶ。
「ユリウス様!」
「大丈夫」
不安げに見上げるアルメリアの肩を抱きながらユリウスは答える。一方で皇女を連れ去った犯人の正体に兵士達は一瞬尻込みするが、隊長はもう一本矢をつがえてユリウスに狙いを定める。
「とうとう宰相閣下に反旗を翻したか、ユリウス卿。皇女様を解放しろ」
「従う義理は無いね」
「その先は崖だ。もう逃げられないぞ」
なかなか優秀な部隊だったらしく、あれだけの罠を潜り抜けて30名ほどの兵士が森を抜けてきた。そんな彼らに舌を巻きながらも背中を見せていたユリウスは馬を操り彼等に向き直る。
「これだけの罠を張って置いて、これで終わりだと思うか?」
「何?」
一瞬彼等は躊躇するが、周囲を見ても罠を張るような場所は無い。雨が降ろうが、槍が降ろうが、彼等は職務を全うしなければならない。隊長は彼の言葉を鼻で笑うと、部下達に命じる。
「反逆者を捕えて皇女様をお救いせよ」
兵士達が一斉に動こうとしたその時、正に空から槍が降ってきた。その槍は隊長の目の前の地面に突き刺さる。
「何?」
「飛竜だ!」
空を見上げれば2頭の飛竜が地面に激突しそうな勢いで突っ込んでくる。そして2頭は地面すれすれで制動をかけると、ユリウスと兵士たちの間に降り立った。騎手のいない赤褐色の飛竜はユリウスのフレイムロード。そして暗緑色のもう一頭はエアリアルだった。飛竜の背から地面に突き刺さった槍を引き抜くと、ルークは兵士達を睨みつけて牽制する
「まさか……」
「雷光の騎士!」
兵士達の中には前年の飛竜レースを見ていた者もいた。あの鮮烈なゴールシーンは忘れられる筈も無く、国主アロンより直々につけられた二つ名は最早皇都では知らない者はいない。
「どうしてルーク卿が……」
「理由は後で。さ、急ごう」
不思議に思うアルメリアを急かし、ユリウスはフレイムロードに彼女を乗せる。そしてすぐに準備を整えると、崖を利用してすぐに飛び立つ。
「悪いな、これで失礼するよ」
ルークにしては珍しく、人の悪い笑みを浮かべるとエアリアルを飛び立たせる。完全に日が沈み、やがて暗くなった空に溶け込んで2頭の飛竜は見えなくなった。
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12時に次話を更新します。
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