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5. 英雄、苛立つ
しおりを挟む 残された五人の中に、斧使いがいた。
力自慢の斧使いは、毒で弱った怪物の片足を一撃で切り落とした。
が、そのために、怪物は予想外の方向へ倒れ込んだ。
力は強いが素早さに欠ける斧使いは、倒れる怪物の下敷きになり、死んでしまった。
* *
宿屋の娘と夫婦になって数ヵ月後。
彼は街の酒場にやってきた。
「おや、お一人ですか。ご結婚されたと伺っておりましたが」
マスターが意外そうに言う。
彼は、
「たまにはね」
と答え、それからちょっと考えて、
「……妻は酒があまり好きではないようなので」
と付け足した。
飲めないというのではない。むしろ飲ませてみれば彼より強いくらいだった。ただ純粋に好きではないだけだ、と彼女は言う。宿にいた頃は客に付き合って飲むことが多かったので、酒は仕事で飲むもの、という意識ができてしまったらしい。
しかし最近疑り深くなってきた彼は、それは自分と一緒に酒を飲みたくないがための口実なのでは、と勘繰って不快な思いをしていた。
妻に対してだけではない。彼は最近、総ての人に対して不満を感じていた。
人々の、彼に対する感謝の気持ちが足りないように思うのだ。
殊に彼の領地でその傾向が強かったことが、彼を落胆させていた。
顔見知りの人間の中には、面と向かって文句を言ってくる者さえいた。国の役人が、彼の屋敷の建築を急がせるあまり、働く村人達を何度も鞭で打ったというのである。
しかしそんなことを言われても、彼としては今更どうしようもなかった。
そもそも、彼が命令してそうさせたわけでもないのに、なぜ文句を言われなければならないのだろう?
また、彼の屋敷のせいで自分達の家の修復が遅れたという者もいたが、これだって、彼がいなかったとしたら落ち着いて家の修復などできなかったかもしれないのだから、文句を言われる筋合いではないはずだ。
モンスターの脅威が去り、安全を手にした人々は、暮らしがまた豊かになってくるにつれ、彼に対する感謝の気持ちを忘れていくようだった。
今では、顔を合わせる度に心から歓迎してくれるのは、彼の義父となった宿屋の主人だけになっていた。
もちろん彼としても、国が豊かになるのは嬉しいことだ。しかしその豊かさは、人々の育てた作物や家畜が途中で理不尽に奪われることがなくなったために生まれたものであるはず。だとすれば、むしろ国が豊かになればなるほど、人々は自分に対する感謝の度合いを強めるべきだ、と彼は考えていた。
そんな彼にとって、現在の状況は淋しかった。
いや……、「淋しい」という表現は少し違うかもしれない。彼はそれが「正しくない」ことだと感じていた。
皆は間違っている。本来あるべき姿から外れている。こんなはずではないのに……。
「しかし貴方も勿体ないことをなさいましたね」
カウンターに酒を置きながら、静かな声でマスターが言った。店が薄暗いせいもあって、その表情はよく読めない。
「……何が?」
考え事をしていた彼は、マスターの言葉で我に返った。片肘をつき、反対の手を酒に伸ばしながら訊く。
そうしながら、「こいつもだ」、と彼は思った。言葉遣いこそ丁寧ではあるが、この男も俺に対して特別な敬意は払っていない、と。むしろどこか憐れむような表情を向けてきているように思えた。
マスターはこう続けた。
「もっと美人や身分の高いお嬢さんは大勢いたでしょうに、なぜあんな安宿の娘などとご結婚なさったのです?」
「……!!」
ガンッ!
彼は思わず、掴んでいたグラスをカウンターに叩きつけるように置いていた。中の酒が大きく揺れて零れる。
――この男は今、何を言った?
マスターの言葉を理解するまでに、少し時間がかかった。
にもかかわらず、それより早く身体が動いてしまったのはなぜだったのか、彼は気付かない。
「……気分が悪い。帰る」
マスターの言葉が、冷静に考えても初対面の人間に対して言うことではないと判断し、彼は席を立った。
「これは失礼なことを申しました」
マスターはそう詫びたが、きれいに整えられた口髭のあるその口許には、わずかながら笑いの気配が漂っているように思われた。
――馬鹿にされている。
彼の頭に、かあっと血が上った。
「どうぞこれに懲りず、またいらしてください」
「二度と来ない」
頭を下げるマスターにそう言い捨てて、彼は酒場を後にした。
だがあの時、彼の身体が思考するよりも早く動いたのは、彼が心の奥深い部分で、マスターの言葉の意味を瞬時に理解していたからではなかったろうか。
彼が、マスターが口にしたのと同じようなことを、無意識のうちにでも考えたことがあったからではないだろうか?
――貴方も勿体ないことをなさいましたね。もっと美人や身分の高いお嬢さんは大勢いたでしょうに、なぜあんな安宿の娘などとご結婚なさったのです?――
マスターの声が、彼をどこまでも追いかけてくるようだった。
胸がムカムカするような気分を抱えながら、彼は別の、もっと騒がしい酒場を探して中へ入った。
入口近くにいた客の視線が彼の上をかすめ、すぐに離れる。
誰も、彼に挨拶しにくる者はいない。
彼は、注文を取りにきた店員に、酒とつまみになる料理をいくつか頼んだ。
酒が運ばれてくるまでに、少し時間がかかった。
彼は苛々しながら店員に言った。
「酒なんてものは、グラスに注げばすぐに用意できるだろう。なぜこんなに時間がかかるんだ?」
「も、申し訳ありません。他のお客様から先にご注文いただいたお料理を運んでおりましたもので……」
店員は落ち着きなく視線をあちこちに遣りながら答えた。
「なるほど。……そうか、この店は人が足りないんだな」
彼は納得して頷いたが、店員は自分の店が批判されていると感じたらしい。ややムッとした顔で戻っていった。
その後料理が運ばれてきたが、一品足りなかった。
いつまで経っても出て来ないので、彼は店員に訊いてみた。すると、その料理は材料が切れていて今日はもう出せないのだという。
「だったらなぜもっと早くそう言わない!?」
酔いの回っていた彼は、抑えることができずに叫んだ。
「そんなことは、注文した時点で分かっていて当然だろう!」
その声は店中に響き渡り、店内の視線がさっと集まってくる。
「も、申し訳ありません……」
店員は顔を赤くして頭を下げた。
だが、その顔に不満そうな表情が浮かんでいるのを、確かに彼は見た。
「なんだ、その顔は!? 悪いのはそっちだろうが!」
彼はテーブルをバンと叩いて立ち上がった。
「す、すみません……!」
急に膨れ上がった彼の威圧感に店員は気圧され、震え上がった。
その時、
「おい、もうそのくらいにしておいてやれよ」
周りの客の中の誰かが言った。
彼はハッとして周囲を見回したが、声の主を発見することはできなかった。
皆、自分の酒のグラスや料理の皿を空にすることに専念している――あるいは、そう装っている。
酔いが少し醒めた彼は、自分が醜態を晒したことに気付き、がっくりと椅子に座り込んだ。
「……味は悪くないんだがな」
言い訳のように、口の中でそう呟いた。
* *
斧使いが一方の怪物を相手にしているのと同じ時、足の速いナイフ使いはもう一頭の怪物と戦っていた。
弓使いと同じく怪物の目を狙っていたが、なかなか当てることができなかった。こちらの怪物は硬い鱗を持っているので、下手なところに投げると跳ね返ってきたナイフで自分の身まで危険に晒してしまう。
そうやって攻めあぐねている間に、不意をつかれて殺されてしまった。
* *
力自慢の斧使いは、毒で弱った怪物の片足を一撃で切り落とした。
が、そのために、怪物は予想外の方向へ倒れ込んだ。
力は強いが素早さに欠ける斧使いは、倒れる怪物の下敷きになり、死んでしまった。
* *
宿屋の娘と夫婦になって数ヵ月後。
彼は街の酒場にやってきた。
「おや、お一人ですか。ご結婚されたと伺っておりましたが」
マスターが意外そうに言う。
彼は、
「たまにはね」
と答え、それからちょっと考えて、
「……妻は酒があまり好きではないようなので」
と付け足した。
飲めないというのではない。むしろ飲ませてみれば彼より強いくらいだった。ただ純粋に好きではないだけだ、と彼女は言う。宿にいた頃は客に付き合って飲むことが多かったので、酒は仕事で飲むもの、という意識ができてしまったらしい。
しかし最近疑り深くなってきた彼は、それは自分と一緒に酒を飲みたくないがための口実なのでは、と勘繰って不快な思いをしていた。
妻に対してだけではない。彼は最近、総ての人に対して不満を感じていた。
人々の、彼に対する感謝の気持ちが足りないように思うのだ。
殊に彼の領地でその傾向が強かったことが、彼を落胆させていた。
顔見知りの人間の中には、面と向かって文句を言ってくる者さえいた。国の役人が、彼の屋敷の建築を急がせるあまり、働く村人達を何度も鞭で打ったというのである。
しかしそんなことを言われても、彼としては今更どうしようもなかった。
そもそも、彼が命令してそうさせたわけでもないのに、なぜ文句を言われなければならないのだろう?
また、彼の屋敷のせいで自分達の家の修復が遅れたという者もいたが、これだって、彼がいなかったとしたら落ち着いて家の修復などできなかったかもしれないのだから、文句を言われる筋合いではないはずだ。
モンスターの脅威が去り、安全を手にした人々は、暮らしがまた豊かになってくるにつれ、彼に対する感謝の気持ちを忘れていくようだった。
今では、顔を合わせる度に心から歓迎してくれるのは、彼の義父となった宿屋の主人だけになっていた。
もちろん彼としても、国が豊かになるのは嬉しいことだ。しかしその豊かさは、人々の育てた作物や家畜が途中で理不尽に奪われることがなくなったために生まれたものであるはず。だとすれば、むしろ国が豊かになればなるほど、人々は自分に対する感謝の度合いを強めるべきだ、と彼は考えていた。
そんな彼にとって、現在の状況は淋しかった。
いや……、「淋しい」という表現は少し違うかもしれない。彼はそれが「正しくない」ことだと感じていた。
皆は間違っている。本来あるべき姿から外れている。こんなはずではないのに……。
「しかし貴方も勿体ないことをなさいましたね」
カウンターに酒を置きながら、静かな声でマスターが言った。店が薄暗いせいもあって、その表情はよく読めない。
「……何が?」
考え事をしていた彼は、マスターの言葉で我に返った。片肘をつき、反対の手を酒に伸ばしながら訊く。
そうしながら、「こいつもだ」、と彼は思った。言葉遣いこそ丁寧ではあるが、この男も俺に対して特別な敬意は払っていない、と。むしろどこか憐れむような表情を向けてきているように思えた。
マスターはこう続けた。
「もっと美人や身分の高いお嬢さんは大勢いたでしょうに、なぜあんな安宿の娘などとご結婚なさったのです?」
「……!!」
ガンッ!
彼は思わず、掴んでいたグラスをカウンターに叩きつけるように置いていた。中の酒が大きく揺れて零れる。
――この男は今、何を言った?
マスターの言葉を理解するまでに、少し時間がかかった。
にもかかわらず、それより早く身体が動いてしまったのはなぜだったのか、彼は気付かない。
「……気分が悪い。帰る」
マスターの言葉が、冷静に考えても初対面の人間に対して言うことではないと判断し、彼は席を立った。
「これは失礼なことを申しました」
マスターはそう詫びたが、きれいに整えられた口髭のあるその口許には、わずかながら笑いの気配が漂っているように思われた。
――馬鹿にされている。
彼の頭に、かあっと血が上った。
「どうぞこれに懲りず、またいらしてください」
「二度と来ない」
頭を下げるマスターにそう言い捨てて、彼は酒場を後にした。
だがあの時、彼の身体が思考するよりも早く動いたのは、彼が心の奥深い部分で、マスターの言葉の意味を瞬時に理解していたからではなかったろうか。
彼が、マスターが口にしたのと同じようなことを、無意識のうちにでも考えたことがあったからではないだろうか?
――貴方も勿体ないことをなさいましたね。もっと美人や身分の高いお嬢さんは大勢いたでしょうに、なぜあんな安宿の娘などとご結婚なさったのです?――
マスターの声が、彼をどこまでも追いかけてくるようだった。
胸がムカムカするような気分を抱えながら、彼は別の、もっと騒がしい酒場を探して中へ入った。
入口近くにいた客の視線が彼の上をかすめ、すぐに離れる。
誰も、彼に挨拶しにくる者はいない。
彼は、注文を取りにきた店員に、酒とつまみになる料理をいくつか頼んだ。
酒が運ばれてくるまでに、少し時間がかかった。
彼は苛々しながら店員に言った。
「酒なんてものは、グラスに注げばすぐに用意できるだろう。なぜこんなに時間がかかるんだ?」
「も、申し訳ありません。他のお客様から先にご注文いただいたお料理を運んでおりましたもので……」
店員は落ち着きなく視線をあちこちに遣りながら答えた。
「なるほど。……そうか、この店は人が足りないんだな」
彼は納得して頷いたが、店員は自分の店が批判されていると感じたらしい。ややムッとした顔で戻っていった。
その後料理が運ばれてきたが、一品足りなかった。
いつまで経っても出て来ないので、彼は店員に訊いてみた。すると、その料理は材料が切れていて今日はもう出せないのだという。
「だったらなぜもっと早くそう言わない!?」
酔いの回っていた彼は、抑えることができずに叫んだ。
「そんなことは、注文した時点で分かっていて当然だろう!」
その声は店中に響き渡り、店内の視線がさっと集まってくる。
「も、申し訳ありません……」
店員は顔を赤くして頭を下げた。
だが、その顔に不満そうな表情が浮かんでいるのを、確かに彼は見た。
「なんだ、その顔は!? 悪いのはそっちだろうが!」
彼はテーブルをバンと叩いて立ち上がった。
「す、すみません……!」
急に膨れ上がった彼の威圧感に店員は気圧され、震え上がった。
その時、
「おい、もうそのくらいにしておいてやれよ」
周りの客の中の誰かが言った。
彼はハッとして周囲を見回したが、声の主を発見することはできなかった。
皆、自分の酒のグラスや料理の皿を空にすることに専念している――あるいは、そう装っている。
酔いが少し醒めた彼は、自分が醜態を晒したことに気付き、がっくりと椅子に座り込んだ。
「……味は悪くないんだがな」
言い訳のように、口の中でそう呟いた。
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斧使いが一方の怪物を相手にしているのと同じ時、足の速いナイフ使いはもう一頭の怪物と戦っていた。
弓使いと同じく怪物の目を狙っていたが、なかなか当てることができなかった。こちらの怪物は硬い鱗を持っているので、下手なところに投げると跳ね返ってきたナイフで自分の身まで危険に晒してしまう。
そうやって攻めあぐねている間に、不意をつかれて殺されてしまった。
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