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紅月先生がデキルまで
その後で
しおりを挟む「ムグッ」
何故いきなり視界が真っ暗で、手足が拘束されているんだ!
紅月は心の内で叫んだ。
腕を動かすと、圧がかかり、ジャラリとクサリの音が耳元でした。
それに轡なんて……。
食べ終わった紅月達は確かに普通に帰ってきた。蒼原宅に。
その後、紅月がお願いをしてこんな風になっている訳では無い。紅月は冷静に思い返してみる。
しかし、不審な点は分からない。と、異常に強い紅茶の香りが自らの口内ですることに気が付いた。
紅月は眉を潜めた。
つまり……。
「目覚めてくれたみたいだな」
近くで聞こえる蒼原の声に、紅月は声をだそうとするが、轡によって阻まれる。
「ングッ、ンン」(外せ、この野郎)
「いやぁー、少し香りが強めのハーブティーをチョイスして正解だった。なんの疑いもなく飲んでくれたからねぇ?」
やっぱり、何かを入れたのだ。
「馬鹿だよな、お前、俺と今年で何年目だよ」
蒼原は馬鹿にするように言った。紅月が悔しがるのを煽っているのもあるが…。ふと、彼を拘束することは初めてでもない、なのに彼を拘束することに飽きを感じない、不思議な感覚に襲われた。
過激な時はもっと過激だ。
蒼原は考えていたが、それもつかの間。紅月の吐息で我に返った。
「じゃっ、いただきマース♪」
蒼原が紅月の首に手を伸ばした時だった。
.•*¨*•.¸¸♬♪♬*゜
廊下で電話が鳴った。しかも固定電話の方である。蒼原は、不満を隠すことなく舌打ちすると、電話を取った。
もちろん、彼があっさり休みをくれるわけがない。
「んッ、ンんっ!」
口を塞がれ、自由に声を出すことも出来ない。それどころか、彼は電話に出る前に、下にローターを差し込んでいった。
強さはランダムなのか、一定ではない。予測できないため、安定の快楽が求められない。それに答える気もさらさらないと思うが。
数十分が過ぎたように感じる。だが、彼は戻ってこない。相変わらず、かすかにドアの向こうから話し声が聞こえてくる。
先程から自動的に弄ばれている下も飽きず感じ続けていた。
なんと言っても動きがランダムなのだから。
「ぁ、ぁ……っ」
こんな姿を蒼原に見られたら、なんと言われるだろう。何をされるだろう。別に期待していた訳ではない。しかし、何年も付き合っていることもあり、それは容易に頭に浮かんだ。
『おいおい、相手は物でもお前は満足なのかよ…俺以外でもこんに立派になるなんてな』
呆れ顔で、しかし笑みも含んだ口の端に隠れているのは、どう壊してやろうかと言う試行錯誤だ。
『分かった。口だけ返してやろう』
そう言って、蒼原はニヤニヤしたまま轡を外した。
酸素が幾分か取り入れやすくなった。だが、気を抜けば、ローターにイカされそうで力む。
『口を何で外したか、分かるか?』
「ぁぅ」
紅月は、答えようとしたが、力が出ないのと、乳頭近くを噛まれた事によって言葉にもならない声が出た。
『ん、以外の喘ぎを、俺が欲してるからだ……』
噛まれて痛みを感じると、すぐにその間からねっとりした柔らかいものが撫でてくる。これが本当のアメとムチか。
紅月は我慢しきれず、白液が先から少しずつ漏れ出てきていた。そんな事にも気が付かなかった。
蒼原がやっと電話をきり、戻ると紅月の息はすでに上がり、何度が頂点に達した様だった。
「俺が相手しなくても……ここまで来ると本当に可愛いな」
蒼原は先端から漏れ出ている液をチロチロと刺激を与えるように舐める。すると、紅月はまた新鮮な反応をした。
「ングっ」
「話したいだろう、もっと喘ぎたいだろう?だが、今日はお預けだ、俺も急いで出ないといけなくなった」
蒼原はそういい、紅月のモノを先端から少し強めに吸うと、舌なめずりをする。
そしてつまらなさそうに、紅月の拘束を全て解いた。
「帰りは俺の愛車で送ってやる…悪かったな。付き合わせて」
蒼原は、自由になった紅月に、殴られる。もしくは、罵倒されると予想していた。
しかし、紅月は顔をいつもより赤らめ、俯いていた。
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