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教育方針
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「我が高校には、厳しさが…そして威厳が足りないのです。その為生徒から舐められ、段々と治安が悪くなっています、このままでは……」
凛々しい声が会議室に響き渡る。だが、真剣に聞いている者など数えるほどいない。大の大人がこんな態度ではこの学校も、ろくな学校ではない……。
凛々しい声の持ち主は最後の抵抗なのか、薄い髪を横に伸ばし、輝かしい部位を庇う、バーコード先生、こちらは冗談が通じないほどの堅物だ。
以前昆虫の模型を引き出しに隠しておいたところ、驚きのあまりひっくり返っていた。そして、犯人が俺だと分かるまでグチグチ文句ばかり言っていた。
そんな面白おかしい回想が、顔に出ていたのか心做しか、バーコード先生に睨まれた気がした。
まぁ、はっきり言って俺には、その精神も、この学校の教育うんぬんもどうだっていい。声を大にして言う、どうだっていい。
それが欠伸として出ていった。興味は無いが、本当に声を出して妨害しようとは思わない。
バーコード先生だって、良かれと学校の為を思って先頭をきっているわけだし、それはいい事だと思う。
俺はただ、早く物理学室に足を運びたい。今日は昨日とは違う生徒を相手にする。
楽しみにする精神が、興奮を呼び起こし眠気などすっかり消え失せた。
『は、ぁせ、んせい……』
吐息と共に弱々しく出された声にゾクゾクする。昨日の生徒は本当に美しく、可愛らしく、良かった。
彼は他の生徒より時間と動力をかけた。何故なら、弱みを握る必要があったからな。それに結局そのネタは使わずじまいだった。
紅月鎧は、彼との出会いを回想していた。
凛々しい声が会議室に響き渡る。だが、真剣に聞いている者など数えるほどいない。大の大人がこんな態度ではこの学校も、ろくな学校ではない……。
凛々しい声の持ち主は最後の抵抗なのか、薄い髪を横に伸ばし、輝かしい部位を庇う、バーコード先生、こちらは冗談が通じないほどの堅物だ。
以前昆虫の模型を引き出しに隠しておいたところ、驚きのあまりひっくり返っていた。そして、犯人が俺だと分かるまでグチグチ文句ばかり言っていた。
そんな面白おかしい回想が、顔に出ていたのか心做しか、バーコード先生に睨まれた気がした。
まぁ、はっきり言って俺には、その精神も、この学校の教育うんぬんもどうだっていい。声を大にして言う、どうだっていい。
それが欠伸として出ていった。興味は無いが、本当に声を出して妨害しようとは思わない。
バーコード先生だって、良かれと学校の為を思って先頭をきっているわけだし、それはいい事だと思う。
俺はただ、早く物理学室に足を運びたい。今日は昨日とは違う生徒を相手にする。
楽しみにする精神が、興奮を呼び起こし眠気などすっかり消え失せた。
『は、ぁせ、んせい……』
吐息と共に弱々しく出された声にゾクゾクする。昨日の生徒は本当に美しく、可愛らしく、良かった。
彼は他の生徒より時間と動力をかけた。何故なら、弱みを握る必要があったからな。それに結局そのネタは使わずじまいだった。
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