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第１章 闇の勢力の台頭Vol-1-1

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ＭＤ８０６１年（４７７１年）７月１５日。～ＭＤ８０７７年（４７８７年）２月１７日。

第１章　闇の勢力の台頭Vol-1-1
（登場人物）
💚アラン・レムール・アトラス。
　レムールアーナ銀河連合帝国初代皇帝。キングマスター。アラン総合研究センター総合長。
　初代大帝アラン・レムール・アトラスの称号を得る。グレートキングマスター（ゴッドマスター）
❣️パロメマィウス・レムール・レムラル。
　レムニア共和国女王。身長１０センチメートル。アランの共生者。

ＭＤ８０６１年（４７７１年）７月１５日。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟

第６章　闇の勢力の台頭Vol-1-1。
（本文）
　あれから早１０年が過ぎ去り、現在はＭＤ８０６１年（４７７１年）７月１５日となり、星系全体の封印システムも完了した。名称は、６次元半ゴースト次元メンタル・フォーム・バリア（６ＧＤＭバリア）で有る。
　此のバリアは、６次元半メンタル・エネルギーとタイムマシンで未来に行くエネルギーにゴースト次元エネルギーを組み合わせた宇宙最強のバリアと言える。
　アラン等研究グループは、此のバリアを主要惑星全てに配備する計画を発表し、製造部局に指示を出した。
　局所銀河群の防衛は着実に進行している。此の他にも、アラン総合研究所は、遂にブラックホールの制御に成功し、巍巍ブラックホールを造り出す技術を確立した。
　別の研究グループは、ダークエネルギーと、ダークマターの研究を数百年続けた結果。其のダークエネルギーの一部を解明する。
　ダークエネルギーは重力に反発性質が有り、宇宙を膨張させている力其の物で有ると解明した。其のダークエネルギーを、宇宙根源の力と命名し、コスモフォースと、呼ぶ事にした。
　ダークマターは、物質になり損ねた宇宙のかすと命名し、コスモスラグと呼ぶ事になる。
　レムールアーナの科学技術は、此の数百年で著しく発展していた。だが、未だに現実宇宙から他宇宙に移動する技術は完成されていない。完成させるとすれば遠い未来で有ろう。

　製造部局では、６次元半ゴースト次元メンタル・フォーム・バリア（６ＧＤＭバリア）発生炉を超大型母船用、惑星用、各種母船用、各種戦艦用の製造を数万ヶ所の工場で始まった。レムールアーナ銀河連合帝国の製造能力は一帝国の数百倍の能力を秘めている。故に、僅か数年で主要惑星の封印が完了、徐々に準主要惑星、一般惑星へと封印装置が装備されて行く。
　５年後のＭＤ８０６６年（４７７６年）８月８日には全ての植民惑星を封印装置の設置が完了する。
　全てのプロジェクトが完了し、アラン等研究グループは一息を付いていた。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）８月１１日。いきなり警報ブザー鳴り響き「コスモアイ・ネットワーク依り、未知宇宙船探知。アンドロメダ銀河に向かって来ます❗️」と、声が鳴り響く。
　小一時間後。通信が届く。未知言語故、通信センターが言葉の遣り取りを繰り返し解読に成功する。
　数分後。通信が惑星レムールの宮殿保安部を通して、クィーンサークル本部に届いた。
「私はアトス帝国女王ペルテロス・アトラス・アトスです❗️初対面故、皆様方に御挨拶申し上げます」と、深々と儀礼する。
「私はレムールアーナ銀河連合帝国クィーンサークル統轄のミロナテリア・レムール・リアです❗️」と、自己紹介する。
「私達が所属する超銀河団は貴殿方の超銀河団とはボイドを挟んだ向かい側で、距離にして１５億光年離れいます。其の私達のアトラス超銀河団では、ネガティブなアドル帝国が、宇宙制服を目指して、アラス帝国と同盟して、我々アトラス連合と覇権を賭けて全面戦争に突入しました。其れから数１０年後。我々アトラス連合は徐々に衰退し滅亡寸前に追い込まれています。故に我々は近隣諸国に救援を要請する使者を派遣しましたが、何れも断れましたので、ボイドの対面の訪問したのです❗️どうか、我々に力を貸して下さい」と、頼み込む。
「承知しました。では、今から座標データを送りますので、我々の本拠地星系に来訪して下さい❗️」と、話し掛けるミロナテリア・レムール・リア統轄女王。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）８月１４日。アトス帝国、アトラ帝国連合の使者がレムールアーナ銀河連合帝国本拠地星系に来訪する。
　使者４人は宮殿内の謁見室に案内される。４人が着席してから数秒後。クィーンサークルの代表とアランが入室して来た。全員が着席する。
　来訪者が一人一人自己紹介をする。続けてアラン等が自己紹介をする。
　２帝国を代表してアトス帝国女王ペルテロス・アトラス・アトスが、自国の状況を説明してから、来訪の目的を話す。最後に「どうか、我々の願いを聞き入れて下さい❗️」と、締め括る。
　アラン並びにクィーンサークルの代表に取っては、帝国の存亡に関わる重大事項なので一言では答えられない。にも掛からずアランは「私は可能な限り救援をしたい。だが、余りにも重大な事項なので全権を持つ私でも一言では決定出来ない。此の案件を持帰り、クィーンサークル・フォティ並びに大評議会で裁決しなければならない。故に、結論が出る迄滞在して下さい❗️」と、話し掛ける。
「私はクィーンサークル統轄として、救援する事は賛成です❗️だが、キングマスターが話した様に速答は出来ませんので」と、話し掛けるミロナテリア・レムール・リア統轄女王。
「感謝します❗️」と、ペルテロス・アトラス・アトス女王。

　エスパー部隊が、陰で４人の来訪者等を思念波監視並びに生体系等を探っていた。其の結果の報告を受けたアランは、４人は他意はなく真実を話していた。更に、生体系はレムールアーナ種族とほぼ同じで、遺伝子関連もほぼ同じで有る事をクィーンサークルに報告する。
　大評議会は緊急で開催され、異例の早さで救援決定を採決してクィーンサークルに報告する。
　再び来訪４人と会見したクィーンサークル統轄のミロナテリア・レムール・リアが４人に救援する事が決定したと伝える。
　少し遅れてアラン等側近幹部が入って来る。
　４人の来訪者達に向かって「大評議会で異例の早さで救援決定が採決された。故に、私の親衛隊並びに正規艦隊を引率して救援に向かう。貴女方は私の旗艦アラタリアンドーム・リアナ・ペレットに同乗して頂き、副臣として道案内をお願いしたい❗️」と、話し掛けるアラン。
　４人は速答して承知する。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）８月１６日。アラタリアンドーム・リアナ・ペレットを出頭に超巨大な救援船団が出発する。数回のドロップダウン、アップして、アトラス超銀河団迄２、０００光年迄近付く。
　メインスクリーンに細長い恒星の海が拡大され映し出されている。来訪者の宇宙船搭載の生体脳からデータをコピーした座標並びに有りとあらゆる情報をスクリーンに表示させる。
「ペルテロス女王❗️取り敢えず何処に行けば良いのかな」と、問い掛ける。
「アトラス超銀河団西部アトランダル銀河団アトンダ銀河アダルン星系第３惑星アトスへ❗️アトス帝国の母星です。母様が待っています」と、答えるペルテロス女王。
「承知した。リアナ❗️聞いていたな。目的地はアダルン星系第３惑星アトスだ❗️」と、指示する。
「承知致しました。第１回の転移はアダルン星系外縁に、２回目の転移はアラタリアンドーム・リアナ・ペレットだけで惑星アトスから１０光分離れた宙域に転移します。所要時間は１３分です❗️」と、答える生体脳リアナ。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）８月１８日。救援船団がアトラス超銀河団西部アトランダル銀河団アトンダ銀河アダルン星系第３惑星アトスに到着する。
　ペルテロス・アトラス・アトス女王は、惑星アトスにコンタクトし、母ペルティウス・アトラス・アトス統轄女王とのコンタクトを要請する。
　数秒後。コンタクトが成立する。スクリーンにペルティウス・アトラス・アトス統轄女王が映し出される。
「ペルテロス❗️貴女は我がアトラス連合の救世主であり英雄です❗️で、何方が救援に来て頂いたのか紹介しなさい❗️御礼をしなければなりませんから」
「はい。母上様❗️」と、返事をしてから「レムールアーナ銀河連合帝国最高指導者のアラン・レムール・リア様です❗️」と、紹介する。
「お初にお目通りします❗️キングマスター事、アラン・レムール・リアです❗️」と、胸に右手を水平にあてがい、軍隊式挨拶をする。
「マアッ❗️想像していたのとは全く違ってかなり若い様ですね❗️」と、問い掛ける。
「生物学的には２０歳ですが、実年齢は数千歳になります❗️」と、答える。
「レムールアーナ銀河連合帝国最高決定機関で有るクィーンサークル・フォティの全権代理で有るナタレル・バルダラ・ルダン女王です❗️」と、紹介する。
「ナタレル・バルダラ・ルダンです❗️クィーンサークル・フォティを代表して御挨拶申し上げます❗️」と、優雅な儀礼をする。
「此の度は一方的な救援要請に来訪頂き誠に感謝します❗️我々は滅亡寸前で、御礼をする物が有りませんので、我が最愛の娘で有るペルテロスをアラン様の嫁として嫁がせたいのですが、受けて頂けます無いでしょいたか」
「ペルテロス女王に依存が無ければお受けします❗️」と、答えるアラン。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）８月２０日。アランとペルテロス・アトラス・アトス女王の結婚式を済ませ、小一時間後にアトラス連合の軍最高幹部等と通信回線を通して戦略会議を開く。３時間後。大まかな戦略が完了する。アランは救援艦隊を２分して、半分を引率してアトラの本拠地星系に向かう。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）８月２５日。アトラス超銀河団中央部アトロバングル銀河団アトバン銀河アバン星系外縁に到着する。
　カレメルナ・アトラス・アトラ女王は、カレルナレ・アトラス・アトラ統轄女王とコンタクト。救援船団を連れて来たことを報告する。
「アトス帝国のペルテロス・アトラス・アトス到着女王から詳細は伺っています。」と、話し掛けるカレルナレ・アトラス・アトラ統轄女王。
「キングマスター事アラン・レムール・リア陛下に何も御礼出来ませんのでわ私も娘のペルテロスを陛下に嫁がせたい。お受けして頂けましょうか❗️」と、話し掛ける。
「喜んでお受けします❗️」と、答えるアラン。
　２人さ早々に結婚式を挙げ、新たな嫁２人を連れて激戦区に出発する。アランに取っては息も付けないほどハードな日々が続いた。
　出発して２時間後。漸く心が和んで来る。アランは２人に向かって「心配しなくとも良い。我が軍団は宇宙最強だから必ず勝てる。先ずは中央部戦線のアドル帝国軍団を殲滅させる❗️」と、豪語するアラン。

　数時間後。アランが引率する船団が中央部戦線アトラス連合軍の側にドロップダウンする。
「私はレムールアーナ銀河連合帝国のアラン・レムール・リアです❗️アトラス連合軍に全艦隊に告げる。直ちに戦線依り離脱して後退せよ。後は我々が引き継ぐ。以上❗️」と、通信を送る。
「艦隊司令のホイットマンです❗️女王陛下から連絡を受けています。救援に感謝します。では、直ちに後退させます」と、返信が届く。
　小一時間後。艦隊の入れ替えがスムーズに進行する。最前列にトライアングルキラー３角錐型戦闘戦艦５万台。其の後にエイレーン船団５万台が控えている。其の背後に生体アラタリアンドーム・リアナ・ペレット。更に其の背後にはレムール教艦隊と巫女徒艦隊が滞空して煎る。
　最後列には正規艦隊、エスパー艦隊、ガーディアン艦隊が滞空している。
　アランは「トライアングルキラー発進❗️」と、号令する。
　命令一下、トライアングルキラー５万台が同時に発進し、扇状に広がり恐れる事無くアドル帝国軍大船団に向かって行く。
　アドル帝国軍は、先鋒艦隊６万台を発進させる。小一時間後。戦闘が開始する。トライアングルキラーは艦隊は、アドル帝国軍の第１擊を受けるがタイレネパス・バリアが其のエネルギーを吸収する。
　数秒後。トライアングルキラーは、６次元半３状スバイラル・ウェーブ砲で反撃する。其の威力は驚異的で瞬時に６万台の船団を消滅させる。
　炎が消えぬ内に、其の炎に突っ込み、後方の本隊に接近して行く。数秒後トライアングルキラーは、全艦隊同時に次元振動砲を発砲する。其のエネルギーは集合エネルギー体となり、単独放射の数十倍の威力でアドル帝国軍本隊に襲い掛かり強烈な次元振動が発生する。其の激しい振動で、乗務員は前後左右に振り回され、大怪我或いは意識を失ない、５次元器機はショートして爆発する。
　推進部のダメージは更に致命的で、ほぼ全艦隊が航行不能或いは大爆発、小爆発する。
　スクリーンで監視していたアランは「リアナ❗️破損したアドル帝国艦を拿捕、或いは救助せよ❗️」と、命令する。
　最後尾に滞空していたレスキュー船団、病院船団が救助に向かう。
　救助活動は数週間続いた。かなりの重症者が出たが、全員病院船に移送し入院或いは治療中で有る。尋問は当分先回しになる。
　機工部は、拿捕した比較的軽傷のアドル帝国戦艦の調査を開始する。アラン様他船団は惑星アトスに戻って行く。

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　数ヵ月後のＭＤ８０６６年（４７７６年）１２月２日。。捕虜の尋問の結果の報告を受けたアランらアトラス連合の最高位要人等は、古代の歴史を知る事になる。
　其の内容は、
超古代に３大種族が宇宙を支配していた。其の種族は
💜レムール種族。レムール帝国。
　💛リア氏族。
　💛レム氏族。
　💛ルダン氏族。
　💛ムア氏族。
　💛レムロン氏族。
　💛レムラル氏族。
　💛コスモドリアン氏族。
　💛コスモレルナー氏族。

💜ムーア種族。ムーア帝国。
　💛ムー氏族。ムー帝国。
　💛ムル氏族。ムル帝国。
　💛ムロル氏族。ムロル帝国。
　💛ムラル氏族。ムラル帝国。
　💛ムザルン氏族。ムザルン帝国。
　💛ムロダン氏族。ムロダン帝国。

💜アトラス種族。アトラス帝国。
　💛アトス氏族。アトス帝国。
　💛アトラ氏族。アトラ帝国。
　💛アトル氏族。アトル帝国。
　💛アトン氏族。アトン帝国。
　💛アトリ氏族。アトリ帝国。

（アトラス種族分派）
　💛アスル氏族。アスル帝国。
　💛アラス氏族。アラス帝国。
　💛アドル氏族。アドル帝国。
で有る。
　アドル氏族のアドル帝国は、とある時期を境に専制君主体制となる。其の後宇宙制圧を目指して軍事力の強化を開始し、近隣の諸国を制圧して行く。其の過程でネガティブな思考に変化して行く。
　簡単な歴史は以上の通り、他にはアドル帝国内外の星座標、植民星系の座標等のデータを手に入れた。

　アランは、アトス帝国とアトラ帝国に、アラタナリル通信機（６次元通信機）と、アラタナル転送機（６次元ドラン転送機）を各１０万台譲渡し、レムールアーナ銀河連合帝国と、直結する提案をし、承認される。
　アランは、惑星レムールと、惑星アトス、惑星アトラとは１５億光年も離れている為、５億光年毎に中継局を配備する計画を建てる。万が一に備え、２台セットで３億光年毎に配備する事に決定する。

　アラタリアンドーム・リアナ・ペレットの製造部局を訪問したアランは、製造部長と懇談して、趣旨を伝える。
　製造部長は「なるほど。歴史始まって始めて試みで胸が踊る。予備を含めて４５台製造する。設計図並びに諸々の付加設備の仕様もお願いする」と、申し出る。
「承知した。早々に科学技術部で検討して設計図を作成する❗️」と、答えるアラン。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）１２月６日。設計図と諸々の付加設備の仕様を製造部局に送る。其れを見た製造部局は早々に製造を開始する。
　転送部局と通信部局は、惑星アトスと、惑星アトラ間の通信並びに転送の実験を済ませ完璧動作する事を確認して引き渡した。其の他にも各種兵器の譲渡並びに諸々の技術を提供する。
　アランの誠実さと、あらゆる技術等の援助に感謝して、両帝国の統轄女王２人か協議してレムールアーナ銀河連合帝国の傘下になる事を決定してアランに話した。
「えっ、其れで宜しいのですか❗️」と、２人の女王に話し掛ける。
「勿論よ❗️アランは婿ですが後継者ですもの」と、代表してペルティウス・アトラス・アトス統轄女王がアランに話す。
「其れでは、レムールアーナ超銀河団連合帝国領アトス帝国、アトラ帝国と言うことになるな。其れとも他にも良い呼び方は無いかな❗️」と、アラン。
「帝国を廃止し、アトス連邦共和国、アトラ連邦共和国に解明してはどうかしら❗️」と、提案するカレルナレ・アトラス・アトラ統轄女王。
「そうね、帝国制には何ら未練も意味も有りませんから」と、ペルティウス統轄女王。
「ではレムールアーナ超銀河団連合帝国アトス連邦共和国並びにアトラ連邦共和国とする。但し、外的にはアトラ帝国、アトス帝国と言う事にする❗️」と、提案するアラン。
　此の提案が可決されて、本日から施行される事になった。

　ＭＤ８０６６年（４７７６年）１２月７日。正式にレムールアーナ超銀河団連合帝国を建国。アランは、初代大帝に就任し、アラン・レムール・アトラスの称号を得る。
　アラン・レムール・アトラス大帝は、此の日を境にアトス連邦共和国とアトラ連邦共和国内の全ての植民星系に、アラタナリル通信機とアラタナル転送機を配備し、通信網と転送網を確率させる。更に輸送網を充実させ、経済力を高め、国民の生活を向上させ、文化、教育等に力を注ぐ。
　軍事力にも力を注ぎ、両連邦共和国の主要星系に、直径８００万キロメートル。最外縁直径４８００万キロメートル。内円直径１８００万キロメートルのすみれの花弁の様な８角形の浮揚要塞都市レムリアンガーデンを配備する。

　１１年後のＭＤ８０７７年（４７８７年）２月７日。局所銀河群とアトラス超銀河団間の転送網と通信網が開通し、其の間に２人の女王には其々に３人の娘が誕生した。
　アランは、アトスとアトラ連邦共和国の摂政以上の要人を連れて本拠地惑星レムールに向かった。
　３日後のＭＤ８０７７年（４７８７年）２月１０日、本拠地惑星レムールに到着する。
　２人の嫁と６人の娘は直ぐに馴染めて和気藹々と楽しそうに対話をしている。６人の娘は、年の離れた姉達のマスコット見たいに可愛がられている。
　アランは、ペルティウス・アトラス・アトス統轄女王とカレルナレ・アトラス・アトラ統轄女王の２人に、最新鋭生体アラタリアンドームを譲渡し、其の優れた機能を説明する。
「此のアラタリアンドームは、我が帝国の最新鋭の技術を満載しています。得に自慢出来るのはタイムマシンが備わっている事ですね❗️更に、此のアラタリアンドームは生体金属で製造された生体宇宙船なので、原始的な知性が有り自己保存本能を持っています。
　完全自動で稼働し、言葉或いは思念波で命令伝達出来ます❗️」
「まるで動く帝都ね❗️」と、ペルティウス・アトラス・アトス統轄女王。
「正に其の通りです❗️ミニ種族保存船にもなります。完全自給自足ですし、長い旅路の場合は貨物船が到着して資材等を補給します❗️」と、説明するアラン。
「奇跡的に素晴らしい船ですわね❗️」と、カレルナレ・アトラス・アトラ統轄女王。
「母上様❗️誉めすぎです❗️」と、アラン。
　何時の間にか２人の統轄女王の孫娘６人が、お婆様に群がって「叔母様❗️未だ行かないわよね❗️」と、足に絡み付いて話し掛ける。
「未だ、行かないわ❗️」と、７歳のカレメルラを抱き上げるカレメルナ・アトラス・アトラ統轄女王。
　沙羅の３女レナが子供達の側にいる事が解った。
「レナが引率して来たのか、安心した。全員能力者で瞬間移動して来たのかと思ったよ❗️」と、アラン。
「そんなはず無いでしょう❗️妹達がお婆様に会いたいと言うので連れて来たのよ❗️」と、話すレナ。
「アッ、パパだ❗️」と、絡み付いて来るペルテロス・アトラス・アトス統轄女王の３女ペルテラハス。
　アランはペルテラハスを抱き上げる。
「ペルテラハス❗️面白い物を造って上げよう」と、話し掛けてから念じると、本物そっくりのパンダが出現する。ペルテラハスをパンダの上にのせると、ゆっくりと歩き出す。
　其れを見たのカレメルラは「アッ、私も乗りたい❗️」と、叫ぶ。
　カレメルナ・アトラス・アトラ統轄女王は、カレメルラを後ろに乗せる。
「お姉さんが色々な動物を造ってあげるから宮殿に戻るわよ❗️」と、妹達に話し掛ける。
　全員揃って返事をする。数秒後。全員同時に瞬間移動で消えた。
「母上様、何に質問は有りますか❗️」と、問い掛けるアラン。
「得に有りません❗️」と、答えるカレルナレ・アトラス・アトラ統轄女王。
「では、宮殿に戻ります」と、アラン。転送機のゲートに入る。同時に宮殿内のゲートから現れる。

　レムールアーナ超銀河団最強能力者の１人で有るミサ・レムール・リアが、アランに「詳細が解らないけど、闇の騎士団の様な軍団がアンドロメダ銀河に向かって来るわ❗️」と、話し掛ける。
「闇の勢力の第２陣か❗️」と、アラン。
「アラン様❗️此れはチャンスですわ。髪の毛座超銀河団を制圧しましょう❗️」と、アフロディーナ・レムール・リア女王が話し掛ける。
「制圧するにも新たな船団を編成する余裕は無いが❗️」と、答えるアラン。
「髪の毛座超銀河団の降伏した４つの軍団が有ります。指揮する統合大元帥も決めて有ります❗️」と、話す。
「承知した。アフロディーナに託す❗️」と、答えるアラン。

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　ＭＤ８０７７年（４７８７年）２月１２日。コスモアイネットワークセンターが、未知船団を探知する。
「コスモアイネットワークセンター依り、全ての共和国国防本部に通達。超巨大球体と、巨大な円錐がアンドロメダ銀河に向かって接近中です❗️緊急警報発出を依頼します」と、通信が届く。
　惑星レムール帝都の宮殿で此の放送を聞いていたアランは、事前に知っていたので驚きもしなかった。
　完璧とは言いがたいが準備はしてある。だが、闇の勢力の軍事力が解らないので不安は有る。

　アランは、レムリア連邦共和国パトレラル・レムール・レムリア女王に全てを託して有る。但し、万が一にも敵わないと思ったら直ちに撤退せよ。と命令して有る。
　局所銀河群防衛船団アンドロメダ銀河防衛軍の他に、幾つかの船団が控えている。負けるわけには行かない存亡を賭けた一戦で有る。
　闇の軍団が更に近付いた。現在、アンドロメダ銀河から１３００万光年離れた宙域に滞空している。作戦開始ラインは、アンドロメダ銀河から１００光年ラインで有る。
　クイーンサークル・フォティは、万が一に備えて疎開の準備を始めていた。疎開船団の当面の受入れ星系は、銀河系西側最外縁ハロー内の独立星系で有るフレンドリー星系第３惑星フレンドで有る。惑星レムールから僅か４６０光年しか離れていない。

　髪の毛座超銀河団制圧船団は、髪の毛座銀河団ハロー外縁レナルダン銀河団レナルダ銀河レナルン星系第３惑星レナルから２６００光年離れた髪の毛座銀河団最西側外縁のローズン銀河団ローズ銀河フハワル星系第３惑星パワルに出撃拠点として開発を始める。完成する迄に、近辺の星域並びに髪の毛座超銀河団の調査並びに、通信・探知網を造り上げる為に、コスモ・アイ・シグマを１００万台派遣する。其の、コスモ・アイ・シグマには、直径１センチメートルのミクロ・アイが各５００万台が搭載されている。内１００万台が射出され、行き届かない星域並びにドロダロン銀河連合帝国植民星系に派遣する。
　フランソア・タリアラン・コスモレルナー統轄女王は、レナル銀河連合共和国の帝都となる星系の開発と、情報収集と髪の毛座超銀河団の座標を造る事に力を注いでいる。当然だが、惑星レムールと髪の毛座超銀河団との転送システムと通信網の建設も忘れていなかった。
　ローズン銀河団内にかなりの数の酸素星系が発見される。其等を分析して、最も適した順番にランク付けをして、ランク１の星系を出撃拠点とし、惑星パワルは帝都として隠蔽する方針に切り替える。

　出撃拠点星系は、髪の毛座銀河団最西側外縁のローズン銀河団バルロダン銀河ダロルン星系第３惑星バルンで有る。
　責任者はフランアイラ・タリアラン・コスモレルナー統轄摂政。副として、フライラ・タリアラン・コスモレルナー摂政。
　第３軍、第４軍の統轄として、フラハロイ・タリアラン・コスモレルナー合大元帥が指揮を取る。
　着実に地保を固め、軍事力の強化を促進している。数年後には強大なレナル銀河連合共和国に成長するであろう。

　ＭＤ８０７７年（４７８７年）２月１５日。ドロダロン銀河連合帝国軍団が１５０光年迄接近する。闇の軍団の第２陣が不気味で有るが、アランは覚悟を決めてアラタリアンドーム・リアナ・ペレットに乗り込んでアンドロメダ銀河全面に滞空している。背後には、親衛隊の巫女徒艦隊とレムール教艦隊が滞空している。全面には、親衛隊のエスパー艦隊、ガーディアン艦隊。其の前にはレムールアーナ超銀河団連合帝国正規艦隊。其の前にはエイレーン艦隊。と、局所銀河群防衛軍。其の前には、トライアングルキラー船団が滞空している。

　ＭＤ８０７７年（４７８７年）２月１６日。超大型母船が１２０万光年全面で停止し、其の母船から直径８０００キロメートル。全髙６０００キロメートルの円錐型母船が飛び出して来る。
　円錐型母船はいきなりドロップアップし、同時にトライアングルキラー全面から１０光分手前にドロップダウンする。其の円錐型母船から大きな騎馬隊が次々と出現して来る。
　まるで、超古代中国の騎馬隊の様である。其の黒い鎧を着た騎馬隊が何十万騎が大地を走る様に接近して来る。其の黒騎馬隊軍団をトライアングルキラー船団が迎撃するべく出撃して行く。
　トライアングルキラー船団が一斉にゼロ・フィールド砲を発射する。黒騎馬隊は不可思議な７色の揺らぐバリアに命中する。強烈な光球が広がるが、瞬時に収束して７色の揺らぐバリアに吸収される。
　其れを見ていたアランは、科学部に連絡して分析する様依頼する。
「トライアングルキラー船団へ、反物質超光速ミサイルを発射せよ❗️」と命じる。
　反物質超光速ミサイルが着弾するが、７色の揺らぐバリアの全面に構造亀裂が発生し、爆発のエネルギーが吸い込まれて行く。
「クソッ❗️此れも駄目か。対消滅フィールド砲を発射せよ」少し興奮して命じる。
　結果は同じで有る。アランは、有りとあらゆる兵器は通用しないと悟り「エイレーン船団とトライアングルキラー船団を残し、全船団撤退せよ❗️」と、命令を出す。
　命令一下、巫女徒艦隊とレムール教艦隊を残し全船団が撤退して行く。
「巫女徒艦隊並びにレムール教艦隊も撤退せよ❗️」と、強い口調で命令する。
　其の命令で、巫女徒艦隊とレムール教艦隊が撤退して行く。残ったのはアラタリアンドームとトライアングルキラー船団と、エイレーン船団だけとなる。
　数秒後。アンドロメダ銀河の植民星系から救援要請通信が次々と届く。
「局所銀河群防衛船団並びに正規艦隊は直ちに救援に向かえ❗️」と、命じてから「エイレーン船団、黒騎馬隊を殲滅せよ❗️トライアングルキラーは背後の超大型母船を攻撃せよ❗️」と、命令する。
　いきなりトライアングルキラー船団がドロップアップし、同時に超大型母船の全面にドロップダウンして攻撃を開始する。
　トライアングルキラーは玉砕覚悟で母船に突撃して行くが、バリアに命中して次々と大爆発する。
　エイレーン船団は、黒騎馬隊に向かって突進して行き、メンタル・ゴースト・ハーフ砲を発射する。其のエネルギーが数１０騎を消滅させるが、殆んど無傷で、縦横無尽な走り回り、不可思議な揺らぐエネルギーソードでエイレーンを消滅させて行く。
「やはり駄目か❗️」と、ぼやき「全ての船団並びに植民星系へ、可能な限り疎開して生き延びよ❗️生きていれば何れ反撃の目処が産まれるかも知れない。繰り返す。全て植民星系は疎開せよ❗️アンドロメダ銀河にいる全ての船団は、疎開に協力並びに援護せよ❗️我々は闇の軍団には手も足も出ない。種族保存する為に１人でも多くの民を疎開させよ。私はアラタリアンドーム単独で闇の軍団に戦いを挑む。レムールアーナ存亡を賭けて❗️我を救い、我に勝利を❗️」思わす祈っていた。
　数秒後のＭＤ８０７７年（４７８７年）２月１７日午後２時。何もない宇宙空間に超巨大なリングが発生し、其処から光り輝く戦士騎馬隊が次々と舞い降りて来る。
　少し離れた宙域に、直径１０万キロメートル。全高２０万キロメートルの傘に似た戦艦母船。傘の部分はクラゲに似ている半知性生物兵器バロクニロンがドロップダウンして来る。
　光り輝く戦士騎馬隊は、黒騎馬隊に向かって突進して行く。バロクニロンは、背後の直径８０００キロメートル。全髙６０００キロメートルの円錐形母船と、直径８０００メートル。全髙６０００メートルの戦艦船団に向かって行く。
　バロクニロンは有りとあらゆるエネルギーを吸収する宇宙最強の半生物兵器で有る。
　光の戦士スピットル・ゴーストは、敵対する相手と似たような形態を取る。と、言う事で、光の戦士。スピットル・ゴースト或いはソルジャー・ゴーストと、呼ばれている。
　ソルジャー・ゴーストは、エネルギーを吸収する能力と、次元を切り裂く能力が有る。
　白と黒の戦いは、超古代の騎馬隊の戦い其のもので有る。まるで、幻を見ている様だ。戦いはお互いに一進一退で中々決着が付かない。
　数時間後。徐々に光りの戦士が優勢になる。白く輝く剣が、黒騎馬隊の刃と交える毎にエネルギーを吸い取りやがて黒騎馬隊はエネルギーが枯渇して真っ黒い霧になり消滅して行く。
　更に２時間後。最後の黒騎馬隊が消滅する。アランは此れで終わったと、考えた。だが、円錐形母船シャドー・バロンから搭載艦らしき直径８０メートル。全髙６０メートルの小型戦闘艦シャドー・バルが次々と飛び出して来る。其の艦シャドー・バルが光の戦士・白騎馬隊に向かって突進して行く。
　円錐の天辺から白い回転するエネルギービームが伸びて行き、白騎馬隊に命中すると、高速回転するビームに捕らわれ否応なしに回転する。余りにも高速回転なので、其の遠心力に押し潰され粉々に分解して消滅する。
　黒騎馬隊に勝利したが、第２陣の攻撃に依り、数台単位で消滅して行く。
　戦艦シャドー・バルダン艦隊全てのエネルギーを吸収したバロクニロンは、強烈なエネルギーを探知して、小型戦闘艦シャドー・バル船団に超高速で接近して何万本もの触手を伸ばし、本体毎飲み込んで、金属だけ吐き出す。小一時間後。バロクニロンは全てのシャドー・バル船団を呑み込んで、円錐型母船に突進して行く。
　状況を把握したベロベステリア・ダロン・ダラス女帝と、円錐型母船は緊急撤退して行く。
　アランは、撤退して行くドロダロン銀河連合帝国軍を見送ってホッと息を吐く。
　数秒後。いきなり通信が届く。スクリーンに女性の上半身が映し出される。
「私は第３親衛隊のナリアロア・レムール・リオンです❗️出動シグナルを受け、キングマスターの救済に来ました」と、報告する。
「キングマスター事アラン・レムール・アトラスです❗️緊急に感謝します。今からアラタリアンドームに来て頂きたい」と、話し掛けるアラン。
「招待に感謝します❗️」と、答えるナリアロア・レムール・リオン。