45 / 73
許嫁と学校
44_美少女の頑張りとご褒美
しおりを挟む
家に帰ったら、栞(しおり)さんはいなくなっていた。
車もなくなっていたので、帰ったのだろう。
その代わりに、ものすごく丁寧な謝罪文がテーブルの上に置かれていた。
内容は・・・彼女の名誉のために、ここでは控えよう。
大人の世界には色々あるみたいだなぁ・・・
ところで、クラスでのさくらの立ち振る舞いを見ていて思ったことがある。
彼女は地元から全てを捨ててうちにやってきた。
知らない俺と、知らない家で暮らすっていうのは大変なことじゃないだろうか。
しかも、栞(しおり)さんに品定めされるようなことをされても、笑顔で対応。
知り合いなんて俺しかいない学校でも1日でクラスの連中と打ち解けてしまった。
家の中でも、俺とずっと接しているわけで。
失敗が許されないと思ったら、緊張もしているだろう。
ずっと緊張した中での生活・・・考えただけで、俺には無理だった。
こうして、俺がリビングのソファにぼんやり座っている時だって、さくらは俺のために何かしてくれている。
「さくら、ちょっと来て!」
「はーい。すぐ行きます!」
キッチンから出てきたさくら。
ソファの俺のすぐ横に座って、にこにことこちらを見ている。
うわー、近くで見ると、やっぱり可愛いわぁ。
大きな目がこちらを見ている。
それだけでドキドキしてしまう・・・
いや、今はそうじゃない!
「さくら、色々我慢していることがあるだろ?」
「え?!なぜそれを!?さすが、ごしゅ・・・セリカくん!」
やっぱりな・・・
精神的な重圧は大きいはず。
たまには、気が抜けるタイミングを作ってやらないと、彼女も爆発してしまうだろう。
「いつも頑張ってくれているから、お礼になんでも願いを叶えるぞ」
「え!?何でもですか!?」
「ああ、ただ、俺にできることだけだからな」
「セリカくんがご褒美・・・」
ご褒美って言うか、お礼な。
何かご褒美って上から下に渡すイメージで、お礼は対等か下から上っていうイメージがあるんだけど・・・
まあ、いいか。
「ひとっ、ひとつだけですか!?」
ああ、色々やって欲しい事とかあるのかな。
『脱いだ服は洗濯機に入れて』とか、ふたつみっつ言いたいこともあるだろう。
「よし、じゃあ、3つまで。3つでどう?」
「は、はい。3つ・・・」
さくらはちょっと考えて1つ目はすぐに出てきた。
「じゃあ、セリカくんは、そのままソファに座っていてください」
「え?あ、うん」
「そして、私が・・・」
そう言うと、さくらが、ソファの上に仰向けに寝転がり、俺に膝に膝枕の状態で頭をのせてきた。
膝枕してほしかったのかな?
「じゃあ、その状態で、私のお腹を撫でてください」
「は!?」
「だから、このまま私のお腹を撫でてください♪」
さくらは家に帰って制服から私服に着替えていたのだが、割とミニのスカートにヒラヒラしたシャツだ。
生地は薄目(うすめ)なので、お腹を撫でるとなると、それなりに緊張する。
そもそも何だこの行為。
他で見たことがない。
「セリカくん!お願いします!」
ま、まあ、俺が言いだしたことだしなぁ。
(さすさす)「あっ!」
何か際どい声を上げるんじゃない!
さくらは、膝を立てて、もじもじと悶えている。
(さすさすさす)「あっ、ああん!」
薄い生地越しに、さくらのお腹の感じと体温が指に伝わってくる。
さくらは膝を更にもじもじさせ、艶めかしい声で悶えている。
もう、これアウトだろ!
「(はあ、はあ、はあ、はあ)ご主人様、これ最高です・・・」
さくらが起き上がってサムズアップで言った。
もう『セリカくん』忘れて『ご主人様』になっちゃってるじゃん。
「じゃあ、2つ目・・・お願いします」
「ああ、2つ目は何?」
車もなくなっていたので、帰ったのだろう。
その代わりに、ものすごく丁寧な謝罪文がテーブルの上に置かれていた。
内容は・・・彼女の名誉のために、ここでは控えよう。
大人の世界には色々あるみたいだなぁ・・・
ところで、クラスでのさくらの立ち振る舞いを見ていて思ったことがある。
彼女は地元から全てを捨ててうちにやってきた。
知らない俺と、知らない家で暮らすっていうのは大変なことじゃないだろうか。
しかも、栞(しおり)さんに品定めされるようなことをされても、笑顔で対応。
知り合いなんて俺しかいない学校でも1日でクラスの連中と打ち解けてしまった。
家の中でも、俺とずっと接しているわけで。
失敗が許されないと思ったら、緊張もしているだろう。
ずっと緊張した中での生活・・・考えただけで、俺には無理だった。
こうして、俺がリビングのソファにぼんやり座っている時だって、さくらは俺のために何かしてくれている。
「さくら、ちょっと来て!」
「はーい。すぐ行きます!」
キッチンから出てきたさくら。
ソファの俺のすぐ横に座って、にこにことこちらを見ている。
うわー、近くで見ると、やっぱり可愛いわぁ。
大きな目がこちらを見ている。
それだけでドキドキしてしまう・・・
いや、今はそうじゃない!
「さくら、色々我慢していることがあるだろ?」
「え?!なぜそれを!?さすが、ごしゅ・・・セリカくん!」
やっぱりな・・・
精神的な重圧は大きいはず。
たまには、気が抜けるタイミングを作ってやらないと、彼女も爆発してしまうだろう。
「いつも頑張ってくれているから、お礼になんでも願いを叶えるぞ」
「え!?何でもですか!?」
「ああ、ただ、俺にできることだけだからな」
「セリカくんがご褒美・・・」
ご褒美って言うか、お礼な。
何かご褒美って上から下に渡すイメージで、お礼は対等か下から上っていうイメージがあるんだけど・・・
まあ、いいか。
「ひとっ、ひとつだけですか!?」
ああ、色々やって欲しい事とかあるのかな。
『脱いだ服は洗濯機に入れて』とか、ふたつみっつ言いたいこともあるだろう。
「よし、じゃあ、3つまで。3つでどう?」
「は、はい。3つ・・・」
さくらはちょっと考えて1つ目はすぐに出てきた。
「じゃあ、セリカくんは、そのままソファに座っていてください」
「え?あ、うん」
「そして、私が・・・」
そう言うと、さくらが、ソファの上に仰向けに寝転がり、俺に膝に膝枕の状態で頭をのせてきた。
膝枕してほしかったのかな?
「じゃあ、その状態で、私のお腹を撫でてください」
「は!?」
「だから、このまま私のお腹を撫でてください♪」
さくらは家に帰って制服から私服に着替えていたのだが、割とミニのスカートにヒラヒラしたシャツだ。
生地は薄目(うすめ)なので、お腹を撫でるとなると、それなりに緊張する。
そもそも何だこの行為。
他で見たことがない。
「セリカくん!お願いします!」
ま、まあ、俺が言いだしたことだしなぁ。
(さすさす)「あっ!」
何か際どい声を上げるんじゃない!
さくらは、膝を立てて、もじもじと悶えている。
(さすさすさす)「あっ、ああん!」
薄い生地越しに、さくらのお腹の感じと体温が指に伝わってくる。
さくらは膝を更にもじもじさせ、艶めかしい声で悶えている。
もう、これアウトだろ!
「(はあ、はあ、はあ、はあ)ご主人様、これ最高です・・・」
さくらが起き上がってサムズアップで言った。
もう『セリカくん』忘れて『ご主人様』になっちゃってるじゃん。
「じゃあ、2つ目・・・お願いします」
「ああ、2つ目は何?」
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?
さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。
私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。
見た目は、まあ正直、好みなんだけど……
「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」
そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。
「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」
はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。
こんなんじゃ絶対にフラれる!
仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの!
実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる