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プロローグ
4.
しおりを挟む「猊下様だわ」
「今の見まして? まるで騎士様のよう…」
「本当にお似合いのおふたりね」
令嬢たちのうっとりとした囁き合いを聞きながら、お邪魔したかな。と男は申し訳なく思った。
が、去っていく二人の後ろ姿を思い出しすぐに首を捻る。
仲睦まじい二人というより、あれは…
「警備兵と引っ立てられていく罪人みたいだったな…」
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