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孔雀ヘア
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先日彼女が広めようとした髪型の一例をご紹介いたします。
彼女はおそらく、孔雀をご覧になったんだと思います。
自らの髪型を半円状に広げて、カチカチに固めて固定し、その髪に色とりどりの目玉のようなアクセサリーをくっ付けてご登校なさいました。
メリル様の髪は腰まで届くロングヘア。
それを半円状に広げる訳ですから当然、表面積は大変なことになる訳です。
学園の建物内に入る時も髪を壁にぶつけて引っ掛かっておりました。
「ああ!もう!なんて狭い入り口なんでしょう!邪魔ですわ!」
ちょうど私がその現場を目撃した時、彼女はそのようにおっしゃっていました。
おそらくですが、その現場を目撃された方は皆さん私と同じことを思ったのではないでしょうか?
(オメーが邪魔だよ・・・)
そして、学園の講義では、後ろの方の視界を遮る始末。
さらに、取り巻きの方々を連れて、通路を歩かれる際はその髪型で通路の横幅を塞いでしまうのです。
え、さすがに通路の横幅に届くのは冗談だろ?
たしかに、彼女一人であれば、そんなことにはならないでしょう。
しかし、彼女は取り巻きの方々を連れて歩いていたのです。
そうです。取り巻きの方々です。
先ほども申しましたが、彼女は努力家です。
自分のオシャレを取り巻きの方々や参加のご令嬢達に広めているのです。
もうお分かりですよね?
そうです。取り巻きのご令嬢達も同じ髪型なのです。
こうして、通路は彼女達の髪型で埋め尽くされて、それはそれは他の皆さまの不評を買ったのです。
その結果、大変素晴らしいことに、その髪型は1日で廃れました。
まぁ、校則違反でしたので当然なのですが、追い風もありました。
そう、追い風です。まさに風です。
その日は昼過ぎから風が強かったのです。
取り巻きの方々と連れ立ってお外に出られたメリル様は、突如、強風にあおられたのです。
向かい風でした。
・・・追い風ではありませんでしたね、先程の発言を訂正いたします。
その結果、独創的な髪型で大変広い表面積を誇っていたメリム様は、風の力によって後ろに倒れてしまったのです。
そして、連鎖的に、後ろを歩いていた取り巻きの方々も倒れていきました。
私も偶然、2階からその光景を目にしておりました。
まるで、ドミノ倒しのようでした。
さらにその後、驚くべき光景を目にしました。
倒れたメリル様達に・・・空から大量の鳥の糞が落ちてきたのです。
まるで通り雨のようでした。
それらは次々にメリル様達に直撃しました。
衝撃でした。
なんでこんなことになったのでしょうか?
・・・これは私の仮説ですが、おそらく、たまたま近くを飛んでいた鳥の群れが、下を向いたのでしょう。
そして、鳥たちの眼下には、メリル様達の姿が見える訳です。
そうです。
色とりどりの目玉のようなアクセサリーを、表面積の広い髪に大量にくっ付けた、メリル様達の姿をです。
鳥たちからしてみれば、下からカラフルな大量の目玉達が自分達を一斉に見ている訳です。
驚きますよね?そんな化け物のような得体の知れないものに見られている訳ですから。
だから・・・おそらく、一斉に驚いて脱糞してしまったのでしょう。
その結果、このような事態になったのではないか、と私は想像した訳です。
そんなフウンに見舞われたメリル様達は、一斉に悲鳴をあげまして、鳥の糞に塗れてしまった汚姿・・・げふんげふん・・・御姿を大勢の方々に目撃されてしまった訳です。
そして、彼女達はその日は早めに学園からご自宅に帰られた訳です。
彼女はおそらく、孔雀をご覧になったんだと思います。
自らの髪型を半円状に広げて、カチカチに固めて固定し、その髪に色とりどりの目玉のようなアクセサリーをくっ付けてご登校なさいました。
メリル様の髪は腰まで届くロングヘア。
それを半円状に広げる訳ですから当然、表面積は大変なことになる訳です。
学園の建物内に入る時も髪を壁にぶつけて引っ掛かっておりました。
「ああ!もう!なんて狭い入り口なんでしょう!邪魔ですわ!」
ちょうど私がその現場を目撃した時、彼女はそのようにおっしゃっていました。
おそらくですが、その現場を目撃された方は皆さん私と同じことを思ったのではないでしょうか?
(オメーが邪魔だよ・・・)
そして、学園の講義では、後ろの方の視界を遮る始末。
さらに、取り巻きの方々を連れて、通路を歩かれる際はその髪型で通路の横幅を塞いでしまうのです。
え、さすがに通路の横幅に届くのは冗談だろ?
たしかに、彼女一人であれば、そんなことにはならないでしょう。
しかし、彼女は取り巻きの方々を連れて歩いていたのです。
そうです。取り巻きの方々です。
先ほども申しましたが、彼女は努力家です。
自分のオシャレを取り巻きの方々や参加のご令嬢達に広めているのです。
もうお分かりですよね?
そうです。取り巻きのご令嬢達も同じ髪型なのです。
こうして、通路は彼女達の髪型で埋め尽くされて、それはそれは他の皆さまの不評を買ったのです。
その結果、大変素晴らしいことに、その髪型は1日で廃れました。
まぁ、校則違反でしたので当然なのですが、追い風もありました。
そう、追い風です。まさに風です。
その日は昼過ぎから風が強かったのです。
取り巻きの方々と連れ立ってお外に出られたメリル様は、突如、強風にあおられたのです。
向かい風でした。
・・・追い風ではありませんでしたね、先程の発言を訂正いたします。
その結果、独創的な髪型で大変広い表面積を誇っていたメリム様は、風の力によって後ろに倒れてしまったのです。
そして、連鎖的に、後ろを歩いていた取り巻きの方々も倒れていきました。
私も偶然、2階からその光景を目にしておりました。
まるで、ドミノ倒しのようでした。
さらにその後、驚くべき光景を目にしました。
倒れたメリル様達に・・・空から大量の鳥の糞が落ちてきたのです。
まるで通り雨のようでした。
それらは次々にメリル様達に直撃しました。
衝撃でした。
なんでこんなことになったのでしょうか?
・・・これは私の仮説ですが、おそらく、たまたま近くを飛んでいた鳥の群れが、下を向いたのでしょう。
そして、鳥たちの眼下には、メリル様達の姿が見える訳です。
そうです。
色とりどりの目玉のようなアクセサリーを、表面積の広い髪に大量にくっ付けた、メリル様達の姿をです。
鳥たちからしてみれば、下からカラフルな大量の目玉達が自分達を一斉に見ている訳です。
驚きますよね?そんな化け物のような得体の知れないものに見られている訳ですから。
だから・・・おそらく、一斉に驚いて脱糞してしまったのでしょう。
その結果、このような事態になったのではないか、と私は想像した訳です。
そんなフウンに見舞われたメリル様達は、一斉に悲鳴をあげまして、鳥の糞に塗れてしまった汚姿・・・げふんげふん・・・御姿を大勢の方々に目撃されてしまった訳です。
そして、彼女達はその日は早めに学園からご自宅に帰られた訳です。
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