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オリーブとメリル

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 申し遅れました、私はオリーブ。ブラウス辺境伯家の令嬢です。

 私はオシャレが大好きです。

 髪型を整えるのも、ドレスにワンポイントのアクセントを入れるのも、コーディネートを考えるのがとても好きなのです。

 学園の制服も、校則に違反しない範囲でオシャレを楽しむのです。

 そうした私の姿は皆さんにご好評をいただいていると自負しています。

「オリーブ様!その素敵な髪型はどのようにセットなされているのですか?」
「オリーブ様!私にもオシャレの秘訣を教えていただけませんか?」
「オリーブ嬢、あなたはいつも華やかだね」

 よく、こんなお声をいただいております。
 また、私のオシャレを真似される方も、大勢いらっしゃるんですよ?


 そんな、純粋にオシャレを楽しむ私ですが・・・私を目の敵にしていらっしゃるご令嬢がいます。


 そうです。メリム様です。メリル・プラウド侯爵令嬢です。

 彼女は、自分が一番オシャレだと自負していらっしゃる、自称・超イケてるご令嬢、なのです。

 はい、そうです。自称です。

 その、自称・超イケてるご令嬢のメリム様は、何でも自分が一番じゃないと気が済まないような、超わがままなお嬢様です。

 そんな彼女は、ファッションにご執心。

 自分が考えたオシャレを流行らせようと、努力なさっているのです。

 そう、努力です。

 侯爵令嬢の地位を利用して、取り巻きのご令嬢や、その傘下のご令嬢に、自分の考えた髪型やコーディネートなどを強制させる、そういった努力に力を入れていらっしゃいます。

 しかし、その肝心なオシャレの方ですが、あまりにも奇をてらいすぎていると言いますか・・・。

 オブラートに包むなら、大変独創的なファッションセンスをお持ちなのです。
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