3 / 13
3 生徒会入り?したくありません。巻き込まないで
しおりを挟む
クラスは攻略対象者のガブリエルとヒロインであるシルリーザ。更にヒロインにとって立ちはだかるルルシュと私は同じクラスだ。これはあまりに都合良すぎじゃない?とは思ったが、1学年3クラスと少ないのでそういうこともあるかと納得した。
シルリーザが誰と恋に落ちるのかはわからないが私は私なりに学園生活を楽しもう。そう決意した。
だって貴族の娘は学園を卒業すると数年の内に結婚することが多いのだ。
結婚適齢期は女性だと、学園卒業後の16歳から20歳。おそくても25歳までだ。もちろん婚約者がいて理由がある場合などは違うが。それを過ぎると結婚する意思がないと思われ、男性陣に相手にされなくなる。
だからなのか、まだまだ政略結婚が多い。
学園でも婚約者がいる女性が多く、私やルルシュのように候補さえいないのは珍しい。
はっ、また考え込んでいた。危ない危ない。ちょうど担任の話も終わり解散になった。
行きは同じ時間に邸を出たから義兄と来たが、帰りは1人で帰るべきだろう。学園までの道はあやふやだが仕方ない。
「フローリア。」
名前を呼ばれて声の方を見ると義兄だった。
で、こうして生徒会室に拉致られている。
なんでも、生徒会は主要メンバーである生徒会長のバルト、副会長のシュナイザー、会計のエリオットしか決まっておらず、人手が足りないと引っ張って来られた。
もちろんルルシュも一緒に。だが、これはシスコンのエリオットがルルシュを連れて行くための口実だろう。心配性のシュナイザーもしかり。
それを面白そうだとガブリエルがついてきた。
ガブリエルは即戦力として生徒会に入ることとなった。
私とルルシュは強引に生徒会補佐として義兄達に生徒会入りさせられた。
あーん。学園で好きな人を見つけて恋人同士になって花の学園生活を送ろうとしていたのに…。
学園の帰り道にデートとか夢みてたのに…。
心配性の義兄とガブリエルがいたら男性と知り合うなんて無理無理。
落ち込んでため息を吐いていたら
「フローリア。帰りにケーキを買ってあげるからもう少し待っててね」
シュナイザーが完全に子供扱いしてきた。
「お義兄様。私する事ないですしお邪魔だろうから先に帰りますわ。」
ここにきてからルルシュと2人放置されている。ブラコンのルルシュはエリオットの仕事する姿を見てうっとりしている。
そう、ここで暇を持て余しているのは私1人だけだ。
ガブリエルが何が言いかけたが、シュナイザーが被せるように
「する事ならあるよ。ここにきて手伝ってくれるかな?」
言われた通りに義兄の横に座った。ガブリエルが持ってきた書類を受け取り重要と思われる書類、急ぎの書類、それ以外に分ける仕事だ。
仕事が与えられたが、ガブリエルが持ってきた時点で分けられている。なので、それ以外の書類に目を通す。
それ以外の書類は学生の要望だった。理不尽な内容もあったがなかなかに面白い要望もある。ついニコニコしながら読み耽っていた。
そんなフローリアを眺めるシュナイザーとガブリエルの視線には気がつかなかった。
シルリーザが誰と恋に落ちるのかはわからないが私は私なりに学園生活を楽しもう。そう決意した。
だって貴族の娘は学園を卒業すると数年の内に結婚することが多いのだ。
結婚適齢期は女性だと、学園卒業後の16歳から20歳。おそくても25歳までだ。もちろん婚約者がいて理由がある場合などは違うが。それを過ぎると結婚する意思がないと思われ、男性陣に相手にされなくなる。
だからなのか、まだまだ政略結婚が多い。
学園でも婚約者がいる女性が多く、私やルルシュのように候補さえいないのは珍しい。
はっ、また考え込んでいた。危ない危ない。ちょうど担任の話も終わり解散になった。
行きは同じ時間に邸を出たから義兄と来たが、帰りは1人で帰るべきだろう。学園までの道はあやふやだが仕方ない。
「フローリア。」
名前を呼ばれて声の方を見ると義兄だった。
で、こうして生徒会室に拉致られている。
なんでも、生徒会は主要メンバーである生徒会長のバルト、副会長のシュナイザー、会計のエリオットしか決まっておらず、人手が足りないと引っ張って来られた。
もちろんルルシュも一緒に。だが、これはシスコンのエリオットがルルシュを連れて行くための口実だろう。心配性のシュナイザーもしかり。
それを面白そうだとガブリエルがついてきた。
ガブリエルは即戦力として生徒会に入ることとなった。
私とルルシュは強引に生徒会補佐として義兄達に生徒会入りさせられた。
あーん。学園で好きな人を見つけて恋人同士になって花の学園生活を送ろうとしていたのに…。
学園の帰り道にデートとか夢みてたのに…。
心配性の義兄とガブリエルがいたら男性と知り合うなんて無理無理。
落ち込んでため息を吐いていたら
「フローリア。帰りにケーキを買ってあげるからもう少し待っててね」
シュナイザーが完全に子供扱いしてきた。
「お義兄様。私する事ないですしお邪魔だろうから先に帰りますわ。」
ここにきてからルルシュと2人放置されている。ブラコンのルルシュはエリオットの仕事する姿を見てうっとりしている。
そう、ここで暇を持て余しているのは私1人だけだ。
ガブリエルが何が言いかけたが、シュナイザーが被せるように
「する事ならあるよ。ここにきて手伝ってくれるかな?」
言われた通りに義兄の横に座った。ガブリエルが持ってきた書類を受け取り重要と思われる書類、急ぎの書類、それ以外に分ける仕事だ。
仕事が与えられたが、ガブリエルが持ってきた時点で分けられている。なので、それ以外の書類に目を通す。
それ以外の書類は学生の要望だった。理不尽な内容もあったがなかなかに面白い要望もある。ついニコニコしながら読み耽っていた。
そんなフローリアを眺めるシュナイザーとガブリエルの視線には気がつかなかった。
10
お気に入りに追加
1,024
あなたにおすすめの小説
あなたを忘れる魔法があれば
七瀬美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。
ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。
私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――?
これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような??
R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
愛してしまって、ごめんなさい
oro
恋愛
「貴様とは白い結婚を貫く。必要が無い限り、私の前に姿を現すな。」
初夜に言われたその言葉を、私は忠実に守っていました。
けれど私は赦されない人間です。
最期に貴方の視界に写ってしまうなんて。
※全9話。
毎朝7時に更新致します。
【完結】用済みと捨てられたはずの王妃はその愛を知らない
千紫万紅
恋愛
王位継承争いによって誕生した後ろ楯のない無力な少年王の後ろ楯となる為だけに。
公爵令嬢ユーフェミアは僅か10歳にして大国の王妃となった。
そして10年の時が過ぎ、無力な少年王は賢王と呼ばれるまでに成長した。
その為後ろ楯としての価値しかない用済みの王妃は廃妃だと性悪宰相はいう。
「城から追放された挙げ句、幽閉されて監視されて一生を惨めに終えるくらいならば、こんな国……逃げだしてやる!」
と、ユーフェミアは誰にも告げず城から逃げ出した。
だが、城から逃げ出したユーフェミアは真実を知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる