15 / 69
第一話 其れは幼き心の傍らに
第三章 其れは見えない悲しみー5
しおりを挟む
「いらっしゃい」
女店主に促されておそるおそる“ゼルトザム・フェー”店内に足を踏み入れると、例の気だるそうで面倒くさそうな声がそう迎えてくれた。
若い男性の声だ。
アリムが何か言うより早く、店主だという女性が不愉快そうな声を上げる。
「アンタ、その愛想のない挨拶どうにかなンないのかい」
「あんたの無駄な騒がしさと合わせてちょうどいいだろ」
どうやらその声の主は、態度を改めようという気がないらしい。
ぷんすかと肩を怒らせている女店主の横に立ち、アリムは店内を見回した。
店内は寒かった。……ドアがないから当たり前だ。
決して広いとは言えない。そして薄暗い。
暖を取るための設備はなさそうだった。ゼーレでは暖炉が備えてあるのが当たり前のはずなのだが。
それでも、外よりはましではある。
店内を照らしているのは、四隅にかけられたランプの灯りだけらしい――アリムはランプに目をやって、そのやさしいオレンジ色の光にふっと体の力が抜けるのを感じた。
狭い場所に、見渡す限りものが並んでいる。天井に吊り下げられているものもある。石やら怪しい液体の入った瓶やら不思議な文様のタペストリやら、壷やガラス製品もある。何だかガラクタ置き場のようだと、少年アリムは思う。
それでも、とても興味深い場所には違いなかった。
きょろきょろと見渡すアリムに気づいたか、女店主が少年を見てふわりと笑った。
「ゆっくり見ておいでよ。説明が必要なら、あそこにいるのに聞いてくれればいいからね」
示された先、店の奥のカウンター。
足りない灯りで暗いそこをよく見て、ようやくもう一人の人物を見つける。
……足だけ。
カウンターの上に、両足が放り出されている。本人の体は向こう側にあって見えないのだ。いったいどういう姿勢でいるのか――
(え――ええと……)
固まったアリムを、なぜか“怯えている”と女店主は判断したらしい。
「心配ないよ。愛想はこの街で一番ないヤツだけど、まあ、知識はあるからね。なかったらそもそも雇ってないからサ。それぐらいしかとりえはない甲斐性のない男だけど、そんなに怯えなくても噛み付きゃしないから」
「俺はケダモノか」
「ケダモノにもなりそこなってンだろ。この年中やる気なし男」
「人の勝手だ」
店主のあんまりな言いようにも、変わらないかったるい返事。
もうそれ以上言うことはなくなったらしい。「なンて従業員だい」とぶつぶつ言いながら、女店主はさっさと店の奥の扉の向こうに消えてしまった。
店内にひとり残され、アリムはじっとカウンターの足を見る。
どうしよう。
靴の裏を見つめて、少年は真剣に悩んだ。
さっきから聞こえていた“面倒くさそうな”声の主は、その足に――というか、足の本体に――違いないだろうが……
こっそりと、懐にしまっていたあの置手紙を服の上から押さえてみる。自分の目的はなんだった?
この手紙にあったのは、“みどりいろの髪の男”。
(……緑の、髪の、人……?)
……どうしよう。
足しか見えていない人間には、こうも近づきにくいものか。アリムはどうでもいいことに深く頭を悩ませた。
答えをさがしたかったのかどうか、意味もなく視線を店内に巡らせて――
ふと、壁に吊り下げられた首飾りのひとつに目がとまった。
……あの、黒い石は……
ふらりと足が引きつけられた。首飾りの先にくくりつけられた黒い石――あれは、置手紙の青年が森の家を守るために置いていってくれたものに似ている……
近づいてみると、説明書きの紙が傍らにある。
“黒曜石”
――魔よけになる、と書かれている。
苦労してその文面を読み、アリムの顔はほころんだ。本当にあれは守護石だったのだ。それがとても嬉しくて。
「お客さん」
ふと、声をかけられて、アリムはびくっと緊張した。
少年のそんな様子に気づいているのかいないのか、カウンターから聞こえる気だるい声は、初めてまともにアリムに向かってしゃべりかけてくる。
「……もっと中に入ってくれば。濡れる」
「え――」
しばらく考えてから、ようやく気づいた。
店内に湿気がこもってきていた。
慌てて振り向くと、ぶち抜かれたドアの向こうに、いつの間にか降り出していた雨が見えた。
“もっと中に来い”と声をかけてくれた親切さ――だろうか?――を意外に思いながら、アリムはつい口を開く。
「あの、ドア、……塞がなくていいんですか……」
商品が濡れるかも、とおそるおそる言ってみると、
「んー……? 入り口付近には濡れてもいいものしか置いてない。今日は風がないから、降りこんでくる可能性も低いしな……」
そこのドア、しょっちゅう壊れるから、とそこまで言ってカウンターからの声は途切れた。
……どうしてしょっちゅう壊れているのかは、聞くのが怖い。
アリムはドアの外を見つめた。
さあさあと降る雨。音こそ軽いが、水量は多そうだ。
森で過ごす時間の多い彼は、雨を“避けよう”という気持ちがあまりなかった。天を覆い隠すほどに茂る木々の葉がたいていの雨を防いでしまうから、大雨の経験がほとんどないのだ。
風さえなければ、雨はフードで防げる。
そして今日は風がない。
そう思ってから――ふと気づく。思わずカウンターに振り返った。
「風……風、そう言えばさっき、風が、」
――風の渦が、男たちを吹き飛ばしたのではなかったか――?
反応はなかった。
「………」
アリムは再び服の中の手紙を押さえる。
紙の感触は、それだけで自分を勇気づけてくれる気がした。
話しかけなきゃ。そう思って、今度こそカウンターに近づこうとそちらへ一歩足を踏み出す――
と、
「いやあ、雨に降られちまったなあオイ」
唐突に、背後から声がした。「悪ぃな、ちっと雨宿りさせてくれや」
ぼん、と肩を叩かれて、アリムはまたもや硬直した。
いつの間に人が――
そろそろと視線を背後へ巡らせる。まず自分の肩を押さえる手が見えた。ごつごつの大きな手。そこからつながる太い腕、がっちりした肩、大きく笑みを形作った大男の顔……
「ボーズ。お前さんも雨宿りかあ?」
笑顔ははっきりとアリムに向いていた。
びくりとアリムは震える。けれど肩が動かない。置かれた手が――強い。
「あ、あの、手を放し――」
「いやあこんな店でこんな子供を見るとは思わなかったぜ。ボーズ、いったい何をしにここに来てんだ?」
「あの――」
「いかんなあ。ここは協会の保護を受けてない、いわゆる非合法モグリの店だ。騙されるなボーズ」
「放し、放してくださ、」
「ん? ん? 何だぁ怯えるこたぁねえぞ? 帰り道は俺が送ってやるからな、こんな店には近づくな?」
「――ふん」
――その気配は、唐突に傍らに湧いた。
「つまり、今度は協会からか。一番面倒くさいな」
顔を上げたのはアリムも大男もほぼ同時――
アリムの肩から、圧迫感が消えた。大男の手が離れた。その太い手首を、軽い仕種でつかみ上げている新たな手がある。
「とりあえず今日は立て続けで腹が立ってるんだ。腕を折るくらいで勘弁してやるから、とっとと帰れ」
淡々と言葉を紡ぐは、背の高い青年。
やわらかなオレンジ色の灯火に、照らし出された髪は日暮れの森の色……
女店主に促されておそるおそる“ゼルトザム・フェー”店内に足を踏み入れると、例の気だるそうで面倒くさそうな声がそう迎えてくれた。
若い男性の声だ。
アリムが何か言うより早く、店主だという女性が不愉快そうな声を上げる。
「アンタ、その愛想のない挨拶どうにかなンないのかい」
「あんたの無駄な騒がしさと合わせてちょうどいいだろ」
どうやらその声の主は、態度を改めようという気がないらしい。
ぷんすかと肩を怒らせている女店主の横に立ち、アリムは店内を見回した。
店内は寒かった。……ドアがないから当たり前だ。
決して広いとは言えない。そして薄暗い。
暖を取るための設備はなさそうだった。ゼーレでは暖炉が備えてあるのが当たり前のはずなのだが。
それでも、外よりはましではある。
店内を照らしているのは、四隅にかけられたランプの灯りだけらしい――アリムはランプに目をやって、そのやさしいオレンジ色の光にふっと体の力が抜けるのを感じた。
狭い場所に、見渡す限りものが並んでいる。天井に吊り下げられているものもある。石やら怪しい液体の入った瓶やら不思議な文様のタペストリやら、壷やガラス製品もある。何だかガラクタ置き場のようだと、少年アリムは思う。
それでも、とても興味深い場所には違いなかった。
きょろきょろと見渡すアリムに気づいたか、女店主が少年を見てふわりと笑った。
「ゆっくり見ておいでよ。説明が必要なら、あそこにいるのに聞いてくれればいいからね」
示された先、店の奥のカウンター。
足りない灯りで暗いそこをよく見て、ようやくもう一人の人物を見つける。
……足だけ。
カウンターの上に、両足が放り出されている。本人の体は向こう側にあって見えないのだ。いったいどういう姿勢でいるのか――
(え――ええと……)
固まったアリムを、なぜか“怯えている”と女店主は判断したらしい。
「心配ないよ。愛想はこの街で一番ないヤツだけど、まあ、知識はあるからね。なかったらそもそも雇ってないからサ。それぐらいしかとりえはない甲斐性のない男だけど、そんなに怯えなくても噛み付きゃしないから」
「俺はケダモノか」
「ケダモノにもなりそこなってンだろ。この年中やる気なし男」
「人の勝手だ」
店主のあんまりな言いようにも、変わらないかったるい返事。
もうそれ以上言うことはなくなったらしい。「なンて従業員だい」とぶつぶつ言いながら、女店主はさっさと店の奥の扉の向こうに消えてしまった。
店内にひとり残され、アリムはじっとカウンターの足を見る。
どうしよう。
靴の裏を見つめて、少年は真剣に悩んだ。
さっきから聞こえていた“面倒くさそうな”声の主は、その足に――というか、足の本体に――違いないだろうが……
こっそりと、懐にしまっていたあの置手紙を服の上から押さえてみる。自分の目的はなんだった?
この手紙にあったのは、“みどりいろの髪の男”。
(……緑の、髪の、人……?)
……どうしよう。
足しか見えていない人間には、こうも近づきにくいものか。アリムはどうでもいいことに深く頭を悩ませた。
答えをさがしたかったのかどうか、意味もなく視線を店内に巡らせて――
ふと、壁に吊り下げられた首飾りのひとつに目がとまった。
……あの、黒い石は……
ふらりと足が引きつけられた。首飾りの先にくくりつけられた黒い石――あれは、置手紙の青年が森の家を守るために置いていってくれたものに似ている……
近づいてみると、説明書きの紙が傍らにある。
“黒曜石”
――魔よけになる、と書かれている。
苦労してその文面を読み、アリムの顔はほころんだ。本当にあれは守護石だったのだ。それがとても嬉しくて。
「お客さん」
ふと、声をかけられて、アリムはびくっと緊張した。
少年のそんな様子に気づいているのかいないのか、カウンターから聞こえる気だるい声は、初めてまともにアリムに向かってしゃべりかけてくる。
「……もっと中に入ってくれば。濡れる」
「え――」
しばらく考えてから、ようやく気づいた。
店内に湿気がこもってきていた。
慌てて振り向くと、ぶち抜かれたドアの向こうに、いつの間にか降り出していた雨が見えた。
“もっと中に来い”と声をかけてくれた親切さ――だろうか?――を意外に思いながら、アリムはつい口を開く。
「あの、ドア、……塞がなくていいんですか……」
商品が濡れるかも、とおそるおそる言ってみると、
「んー……? 入り口付近には濡れてもいいものしか置いてない。今日は風がないから、降りこんでくる可能性も低いしな……」
そこのドア、しょっちゅう壊れるから、とそこまで言ってカウンターからの声は途切れた。
……どうしてしょっちゅう壊れているのかは、聞くのが怖い。
アリムはドアの外を見つめた。
さあさあと降る雨。音こそ軽いが、水量は多そうだ。
森で過ごす時間の多い彼は、雨を“避けよう”という気持ちがあまりなかった。天を覆い隠すほどに茂る木々の葉がたいていの雨を防いでしまうから、大雨の経験がほとんどないのだ。
風さえなければ、雨はフードで防げる。
そして今日は風がない。
そう思ってから――ふと気づく。思わずカウンターに振り返った。
「風……風、そう言えばさっき、風が、」
――風の渦が、男たちを吹き飛ばしたのではなかったか――?
反応はなかった。
「………」
アリムは再び服の中の手紙を押さえる。
紙の感触は、それだけで自分を勇気づけてくれる気がした。
話しかけなきゃ。そう思って、今度こそカウンターに近づこうとそちらへ一歩足を踏み出す――
と、
「いやあ、雨に降られちまったなあオイ」
唐突に、背後から声がした。「悪ぃな、ちっと雨宿りさせてくれや」
ぼん、と肩を叩かれて、アリムはまたもや硬直した。
いつの間に人が――
そろそろと視線を背後へ巡らせる。まず自分の肩を押さえる手が見えた。ごつごつの大きな手。そこからつながる太い腕、がっちりした肩、大きく笑みを形作った大男の顔……
「ボーズ。お前さんも雨宿りかあ?」
笑顔ははっきりとアリムに向いていた。
びくりとアリムは震える。けれど肩が動かない。置かれた手が――強い。
「あ、あの、手を放し――」
「いやあこんな店でこんな子供を見るとは思わなかったぜ。ボーズ、いったい何をしにここに来てんだ?」
「あの――」
「いかんなあ。ここは協会の保護を受けてない、いわゆる非合法モグリの店だ。騙されるなボーズ」
「放し、放してくださ、」
「ん? ん? 何だぁ怯えるこたぁねえぞ? 帰り道は俺が送ってやるからな、こんな店には近づくな?」
「――ふん」
――その気配は、唐突に傍らに湧いた。
「つまり、今度は協会からか。一番面倒くさいな」
顔を上げたのはアリムも大男もほぼ同時――
アリムの肩から、圧迫感が消えた。大男の手が離れた。その太い手首を、軽い仕種でつかみ上げている新たな手がある。
「とりあえず今日は立て続けで腹が立ってるんだ。腕を折るくらいで勘弁してやるから、とっとと帰れ」
淡々と言葉を紡ぐは、背の高い青年。
やわらかなオレンジ色の灯火に、照らし出された髪は日暮れの森の色……
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
忘れられた妻
毛蟹葵葉
恋愛
結婚初夜、チネロは夫になったセインに抱かれることはなかった。
セインは彼女に積もり積もった怒りをぶつけた。
「浅ましいお前の母のわがままで、私は愛する者を伴侶にできなかった。それを止めなかったお前は罪人だ。顔を見るだけで吐き気がする」
セインは婚約者だった時とは別人のような冷たい目で、チネロを睨みつけて吐き捨てた。
「3年間、白い結婚が認められたらお前を自由にしてやる。私の妻になったのだから飢えない程度には生活の面倒は見てやるが、それ以上は求めるな」
セインはそれだけ言い残してチネロの前からいなくなった。
そして、チネロは、誰もいない別邸へと連れて行かれた。
三人称の練習で書いています。違和感があるかもしれません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる