地球の歯車

相原罫

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「ああ、いい歯車じゃ」
「でも僕の歯車は、 あんなにぴかぴかじゃありません」

クルがしょんぼりすると、 おじいさんはその歯車を見せてくれました。

「この歯車も、最初は鈍い色をしておった。
 でも毎日一生懸命 働いているうちに磨かれて、
 こんなにぴかぴかに なったんじゃよ」

「僕の歯車も、いつかぴかぴかになるでしょうか?」
「怠けず正直に働き続けていれば、きっとぴかぴかになるとも」

クルは嬉しくなりました。
やっとクルの歯車にも使ってもらえる場所が見つかりました。
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