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ウィルフレッドのその後④

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「ひゃぁっ…っ。ん。」

「ティオラ…」

「んっ。ウィルフレッド様…」


私は流れるようにティオラをベッドへと押し倒し、体にキスを落としているうちに、彼女のドレスを半分脱がしてしまった。

経験のない彼女に大丈夫だと何度も宥め、全身をくまなく愛撫していく私を、ティオラは目を潤ませながら見つめてくる。

「ん…」

「今更だけどオーウェン公爵様は?」

「ぁ…今日は、大事な話し合いがあるらしくてヴァージル公爵様の所に…んっ。」


結婚の話をする前にこんなことをして、申し訳ないとは思う。しかしこれ以上彼女を抱かずに過ごすことは私にはできそうもない。

「ティオラ。」

ベッドに横たわる彼女を起こし、自分の膝へと乗せる。
そうしてドレスから覗いた肌に触れていくと、ティオラは恥ずかしそうに顔を背けてしまう。

「ティオラ。キスしてくれるね?」

ずっと私からしかしたことがなかったそれを私が望むと、彼女は戸惑いながらもゆっくりと私にキスをした。

辿々しく、不慣れで愛らしいその行為は、私をどんどん高めるばかりだ。

「ウ、ィル…フレッド様。」

私の名を愛おしそうに呼ぶその声を聞きながら、私は胸へと手を伸ばす。

「んんっ。」

誰にも触れられたことのないその膨らみを優しく包み込むと、ティオラは口を開いた。


「ウィルフレッド様っ。で、電気を…。」

「ティオラ。顔を見ながらするものだ。
私に可愛い顔を見せて欲しい。」

「っ。でも、私絶対変な顔しております…。さっきから変な声も漏れて。恥ずかしいのです。」

「ティオラ。君は可愛いよ。恥ずかしがってもいい。私に全部見せておくれ。」

「ウィルフレッド様っ。んぁ。」

ティオラが初めてだということに付け込んだ私は、自分の欲望を彼女に求めた。

こんなに可愛い姿を暗闇に消してたまるか。私を映し、私だけを見つめ、私の行為に可愛く反応する。この姿を目に焼き付けたい。

私は左手で膨らみの先を弾き、もう片方の膨らみは私の口で堪能させてもらう。
コロコロと口内で楽しめば、ティオラもそれに喜ぶかのようにピクッと体を痺れさせた。

「ぁん…ウィルフレッド様…。」



「ティオラ…そろそろ私を愛称では呼んでくれないだろうか?」

「んっ…そんなことっ…」

「呼んでほしい。」

私が彼女の瞳にそう語りかけると、ティオラは口をキュッと噤んだ。

「…ふ、フレ…ッドさまぁ…。」



「可愛いよ、ティオラ。
私だけのティオラになってくれるかい?」

彼女は快感に耐えるばかりで、もう会話がままならないのだが、そんな彼女でも、愛の囁きにはコクンと頷いてくれた。


「ティオラ…」

彼女をまたベッドへと倒した私は、ドレスの裾から手を這わせ、目的の場所をツイッと撫でる。

「っ。」

「ティオラ。君が恥ずかしくても私は君と繋がりたい。受け入れてくれるかい?」

「は…い。」

私はその言葉にゾクっとし、ティオラの下着を脱がせた。
ツプっと湿った音を鳴らす彼女は、手で顔を隠して恥ずかしさを凌いでいるようだ。

「ティオラ。顔は隠さないでくれ。
恥ずかしいのなら私に掴まっていてくれていいから。」

「うぅ…ぁ。ん。」

くちゅくちゅと響くその音はどんどん潤みを増して部屋に響く。しかし、ティオラは二本の指に気を取られていてそんなことには気付いていないようだ。


「んん…ぁ。」

まだ固い彼女のそこを私は焦る心を抑えながら解していく。

「やぁっ…」

ティオラのいい場所を擦ったようで、ティオラは太ももで私の腕を挟んで止める。

「はぁっ。はぁ…フレッド様。
それはダ…めぇ…っんん。」

ティオラの唇を塞ぎ、拒むその言葉を無かったことにする。そして先程の場所を可愛がれば、ティオラはプルプルと快感を伝えてくれた。

プシャっとひと吹きしたそこは、先ほどよりも柔らかくなり、私を求め始めていた。

クタっとするティオラを眺め、私は用意していた避妊具コンドームを準備した。

「…いつも持ち歩いているのですか?」

「…持ち始めたのはつい最近だよ。
君を見ると抱きたくなる。だからいつそうなってもいいように、ひとつだけ…ね。」

私がクイッと彼女の顎を上げてキスをすると、答えてくれるかのように舌を絡めてくれた。


「はぁっ…私の初めてを、もらってくださいますか?」

「…光栄だよ、ティオラ。優しくするからね。」

私のその言葉に安心したように彼女はニッコリと笑いかけてくれる。

しかし私はそんな余裕を見せているのは外面だけで、内心はめちゃくちゃに抱きたいという思いでいっぱいだった。

「っ…。ふぅぅっ…」

やはり痛みは強いようで、彼女の眉間には深くシワが刻まれた。
私はその痛みに気が行かないようにと彼女の体のあちこちに愛撫を施した。

「んっ…ぁぁ。」




「入っているか気になるか?」

「っ。そ、そういう…わけでは。」

ティオラの目線が下に下がったことに気付いた私は、悪戯にそう告げたのだが、図星だったようで、そこはキュッと締め付けられた。

「っ。ティオラ。力を抜いてくれ…」

「んっ。ごめんなさい…痛かったですか?」

痛いのはティオラだろうに、私のことを心配してくれる彼女は本当に優しい。

「いや、そんなに締め付けたらもう出てしまいそうだ。
せっかくの初めてなのだから、もう少しティオラの中に入っていたいんだよ。」

「っ…」

彼女はいつもながらに顔を赤く染め、私から目を逸らしてしまった。

「ティオラ。こっちを向いて。
君が誰に抱かれているかちゃんと見てくれないと。」

ティオラの頭を撫でると、素直に私を見つめてくれる。するとティオラが口を開いた。

「…フレッド様…貴方を見ていると心臓が煩くて…もう…んっ」

「私もだ。ティオラをこうやって抱ける日がくるなんて、私は幸せだよ。」

私は繋がったままに彼女を抱きしめると、そのまま彼女が口を開いた。

「~っ。フレッド様…もう馴染みましたから、動いて大丈夫ですわ…」


「痛かったら言うんだぞ。」

「っ。はい。」






____________

「ティオラ。体は辛くないかい?」
私はベッドに横たわる彼女の髪をすくい上げ、そう尋ねた。

「ええ。疲れはしましたが、フレッド様と繋がれてとても嬉しいです。それより、まだお元気のようですが…1度だけで宜しいのですか?」


既に着替えた私のそこは、まだ彼女の姿に反応してしまっている。

「ティオラ。今日は初めてなんだ。無理する必要なんてない。私の愛情気持ちを知ってもらえたから、今はこれで満足だよ。

…だが、気の済むまで抱かれてくれるか?」

「っ…はい。」


「それに…」

「それに?」

「一つしか持っていなかったからな。」

「…結婚するのですからそこは気にしなくとも…。」


「いや、祝儀を挙げても、暫くは着けるよ。少しでもティオラと2人でいることを堪能したいんだ。
許してくれるかい?」


「っ…フレッド様、なんだか雰囲気が変わられましたね。」


「そうかい?ずっと思ってはいたんだがな。
今回のことで“伝えることの大切さ”を知ったからね。
君が不安になってしまうくらいなら初めから伝えるようにしようと思ったんだ。」


「フレッド様…。」

彼女は布団から細くて綺麗な腕を出し、私の手を握った。

「愛しております。フレッド様。」

「私もだよ、ティオラ。」

そう言って私は彼女にキスを落として、家へと帰った。
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