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第五章 太陽の女神
20 終戦
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エルディアとロイゼルドが連れ立って戻っていると、どこからか言い争うような声が聞こえて来た。
聞き覚えのある声にエルディアは安堵する。人型になった時の神獣達の声だ。
「ロイ、フェン達だよ!」
「ああ」
近付いて行くと、フェンがレオに向かって噛み付くようにして喋っているのが見えてきた。
「どうすんだよ!女神が連れて行かれたじゃないか」
「他獣のせいにするな。お前のせいでもあるだろうが!呑気に伸びている場合か」
「傷ぐらい自分で治せよ!」
「仕方ないだろう!回復系魔法を持っているのはお前だけなんだから。勝手に飛び掛かるな、後方で援護しろと初めに言っておいただろう!」
「お前達がやられっぱなしだったからじゃないか!役立たず!」
「はあ?この馬鹿狼が!」
どうやらガルザ・ローゲに立ち向かったものの返り討ちにあい、かなりの痛手を負って動けなくなっていたようだった。治癒能力の高いフェンが前後不覚になっていた為、他の三匹も回復に時間がかかっていたらしい。
「お前は昔からよく考えずに動く癖を直せと、何度も言っているだろう!だから別の神につけ入られるのだ」
「うるさい!」
「だいたいな、そんなのではまた主人に迷惑をかけることになるぞ。よく覚えておけ!」
鼻を突き合わせんばかりにいがみ合う二匹を見かねて、間にニンギルスが黙って割り込む。ヘイロンが呆れたように溜息を一つついた。
「レオ、そのくらいにしてやれ。結界が解けた。魔族が入ってくるぞ」
「急がなくても大丈夫だ」
ロイゼルドが呼び掛けると、四匹が振り返る。
エルディアがフェンに駆け寄った。
「フェン!無事で良かった!」
「ルディ!」
見えない尻尾を振ってフェンがエルディアに飛びつく。
「危ないから来ちゃダメって言ったのに」
頬にすりすりして甘えるフェンを横目で見ながら、ヘイロンがロイゼルドに問いかけた。
「大丈夫とはどういう事だ?」
「ガルザ・ローゲは女神を連れて行く代わりに、アルカ・エルラと約束をした。君達に掛けられた呪いは解かれる。神を巻き込んだ戦いはもう起こらない」
ヘイロンがその漆黒の瞳でじっとロイゼルドを見つめる。
そして探るような視線をフッと緩ませた。
「貴方が終わらせたのか」
「いや、俺は伝言を伝えただけだ」
事の成り行きを簡単に説明すると、神獣達も初め驚き、そして安堵した。
「感謝する」
レオがロイゼルドの右手を握り感謝を述べる。
ニンギルスも黙ってペコリと頭を下げた。
「フェンは女神がガルザ・ローゲと恋仲だったの知っていたの?」
「知らない。ハティ……もう一匹のフェンリルと僕は、女神が人間の男と恋人同士になって帰らなくなったと思っていたから。僕等にも内緒にするなんてひどいな」
「子供を産んでから言うつもりだったのかも知れないよ」
「そうだね……その前に僕が狂ってしまったから」
「ガルザ・ローゲのせいでね」
エルディアはうなだれるフェンの白銀の頭を優しく撫でた。
「ルディ、女神は元気だった?」
「まだ眠っていたけど、とても綺麗だった。やつれたりはしてなかったよ」
「彼と一緒になれてうれしいかな?」
エルディアは少しだけ考えて、そして頷いた。
「目が覚めたら女神を信用しなかったガルザ・ローゲに怒るかもしれないけど、きっと幸せだと思う。好きな人と、もう一人じゃないから」
女神を抱いて立ち去る終焉の神の後ろ姿は、とても優しく見えた。あの冷酷な神も、女神の前では春の陽だまりのようにあたたかくなるのかもしれない。
フェンはそうだね、と呟いて、エルディアの身体にぎゅっとしがみついた。
出口に向かって歩きながら、ロイゼルドは隣を見て顔をしかめた。フェンがエルディアの背中にしがみつくようにしてべったりくっついている。エルディアも歩きにくそうにしながらも、甘えるフェンをそのままにしていた。
「フェン、お前ルディに触りすぎ」
「ルディは僕の主だもの。……ああ、そうか」
ぽふんと煙があがってフェンが狼に戻る。
「わあっ!」
いきなり荷重が掛かって、支えきれなかったエルディアが床に転がる。慌ててロイゼルドが潰れるエルディアを、フェンのお腹の下から救い出した。
「フェン、重い!」
狼の姿のフェンは仲間を探す旅の間に随分と大きくなっていた。もう犬には到底見えないサイズだ。
『ルディに抱きつくときは、狼に戻れってルフィが言ってたんだ』
「もう大きすぎだよ」
この大きさで抱きつかれたら圧死してしまう。
レオが呆れて鼻で笑った。
「相変わらず思慮が浅いな」
『うるさい……そうだ、ねえ、ルディ乗って』
フェンがエルディアの腰の辺りを鼻でつつく。
促されてエルディアはヒョイとフェンの背中に飛び乗った。
「ロイも!」
「ええ?」
『はやく』
エルディアに手を引かれ、ロイゼルドもその背にまたがる。立ち上がったフェンの背中は、馬に乗る時よりもだいぶん背が高く広かった。
『いくよ』
そう一声言って走り出す。
「くっ、速すぎる」
『しっかりしがみついててよ』
「手綱が欲しい!」
風をびゅうびゅうと切って走るスピードは、呼吸をするのも難しいくらいだ。落ちないように毛皮をつかむ。薄く霧のかかる空間を、フェンはまさに風になって走った。
もと来た階段まで着くのも、あっという間の事だった。
暗い階段を駆け上がる。そして開かれたままだった扉をくぐり、神殿の廊下を風となって吹き抜けた。
建物の外へ飛び出して、ようやくフェンは走るのをやめた。
外は明るい青空が広がっていた。
戦いから一夜明け、無事だった兵士達が走りまわっている。城に避難していた街の人たちも戻って来て、食事や治療の手伝いをしているようだった。
神殿の前の広場で、エルディアとロイゼルドはフェンの背中から降りた。すると、遠くからそれを見ていた人達がわっと集まって来る。
「団長!」
「ルディ!」
リアムとカルシードが走って来た。ダリスやレインスレンド、べレザーディも遠くの方から歩いて来るのが見える。
治療がひと段落したのか、アーヴァインとエルフェルムも騒ぎを聞きつけて出てきていた。
エルディアは皆に両手を振って、笑顔で終わりを伝えた。
聞き覚えのある声にエルディアは安堵する。人型になった時の神獣達の声だ。
「ロイ、フェン達だよ!」
「ああ」
近付いて行くと、フェンがレオに向かって噛み付くようにして喋っているのが見えてきた。
「どうすんだよ!女神が連れて行かれたじゃないか」
「他獣のせいにするな。お前のせいでもあるだろうが!呑気に伸びている場合か」
「傷ぐらい自分で治せよ!」
「仕方ないだろう!回復系魔法を持っているのはお前だけなんだから。勝手に飛び掛かるな、後方で援護しろと初めに言っておいただろう!」
「お前達がやられっぱなしだったからじゃないか!役立たず!」
「はあ?この馬鹿狼が!」
どうやらガルザ・ローゲに立ち向かったものの返り討ちにあい、かなりの痛手を負って動けなくなっていたようだった。治癒能力の高いフェンが前後不覚になっていた為、他の三匹も回復に時間がかかっていたらしい。
「お前は昔からよく考えずに動く癖を直せと、何度も言っているだろう!だから別の神につけ入られるのだ」
「うるさい!」
「だいたいな、そんなのではまた主人に迷惑をかけることになるぞ。よく覚えておけ!」
鼻を突き合わせんばかりにいがみ合う二匹を見かねて、間にニンギルスが黙って割り込む。ヘイロンが呆れたように溜息を一つついた。
「レオ、そのくらいにしてやれ。結界が解けた。魔族が入ってくるぞ」
「急がなくても大丈夫だ」
ロイゼルドが呼び掛けると、四匹が振り返る。
エルディアがフェンに駆け寄った。
「フェン!無事で良かった!」
「ルディ!」
見えない尻尾を振ってフェンがエルディアに飛びつく。
「危ないから来ちゃダメって言ったのに」
頬にすりすりして甘えるフェンを横目で見ながら、ヘイロンがロイゼルドに問いかけた。
「大丈夫とはどういう事だ?」
「ガルザ・ローゲは女神を連れて行く代わりに、アルカ・エルラと約束をした。君達に掛けられた呪いは解かれる。神を巻き込んだ戦いはもう起こらない」
ヘイロンがその漆黒の瞳でじっとロイゼルドを見つめる。
そして探るような視線をフッと緩ませた。
「貴方が終わらせたのか」
「いや、俺は伝言を伝えただけだ」
事の成り行きを簡単に説明すると、神獣達も初め驚き、そして安堵した。
「感謝する」
レオがロイゼルドの右手を握り感謝を述べる。
ニンギルスも黙ってペコリと頭を下げた。
「フェンは女神がガルザ・ローゲと恋仲だったの知っていたの?」
「知らない。ハティ……もう一匹のフェンリルと僕は、女神が人間の男と恋人同士になって帰らなくなったと思っていたから。僕等にも内緒にするなんてひどいな」
「子供を産んでから言うつもりだったのかも知れないよ」
「そうだね……その前に僕が狂ってしまったから」
「ガルザ・ローゲのせいでね」
エルディアはうなだれるフェンの白銀の頭を優しく撫でた。
「ルディ、女神は元気だった?」
「まだ眠っていたけど、とても綺麗だった。やつれたりはしてなかったよ」
「彼と一緒になれてうれしいかな?」
エルディアは少しだけ考えて、そして頷いた。
「目が覚めたら女神を信用しなかったガルザ・ローゲに怒るかもしれないけど、きっと幸せだと思う。好きな人と、もう一人じゃないから」
女神を抱いて立ち去る終焉の神の後ろ姿は、とても優しく見えた。あの冷酷な神も、女神の前では春の陽だまりのようにあたたかくなるのかもしれない。
フェンはそうだね、と呟いて、エルディアの身体にぎゅっとしがみついた。
出口に向かって歩きながら、ロイゼルドは隣を見て顔をしかめた。フェンがエルディアの背中にしがみつくようにしてべったりくっついている。エルディアも歩きにくそうにしながらも、甘えるフェンをそのままにしていた。
「フェン、お前ルディに触りすぎ」
「ルディは僕の主だもの。……ああ、そうか」
ぽふんと煙があがってフェンが狼に戻る。
「わあっ!」
いきなり荷重が掛かって、支えきれなかったエルディアが床に転がる。慌ててロイゼルドが潰れるエルディアを、フェンのお腹の下から救い出した。
「フェン、重い!」
狼の姿のフェンは仲間を探す旅の間に随分と大きくなっていた。もう犬には到底見えないサイズだ。
『ルディに抱きつくときは、狼に戻れってルフィが言ってたんだ』
「もう大きすぎだよ」
この大きさで抱きつかれたら圧死してしまう。
レオが呆れて鼻で笑った。
「相変わらず思慮が浅いな」
『うるさい……そうだ、ねえ、ルディ乗って』
フェンがエルディアの腰の辺りを鼻でつつく。
促されてエルディアはヒョイとフェンの背中に飛び乗った。
「ロイも!」
「ええ?」
『はやく』
エルディアに手を引かれ、ロイゼルドもその背にまたがる。立ち上がったフェンの背中は、馬に乗る時よりもだいぶん背が高く広かった。
『いくよ』
そう一声言って走り出す。
「くっ、速すぎる」
『しっかりしがみついててよ』
「手綱が欲しい!」
風をびゅうびゅうと切って走るスピードは、呼吸をするのも難しいくらいだ。落ちないように毛皮をつかむ。薄く霧のかかる空間を、フェンはまさに風になって走った。
もと来た階段まで着くのも、あっという間の事だった。
暗い階段を駆け上がる。そして開かれたままだった扉をくぐり、神殿の廊下を風となって吹き抜けた。
建物の外へ飛び出して、ようやくフェンは走るのをやめた。
外は明るい青空が広がっていた。
戦いから一夜明け、無事だった兵士達が走りまわっている。城に避難していた街の人たちも戻って来て、食事や治療の手伝いをしているようだった。
神殿の前の広場で、エルディアとロイゼルドはフェンの背中から降りた。すると、遠くからそれを見ていた人達がわっと集まって来る。
「団長!」
「ルディ!」
リアムとカルシードが走って来た。ダリスやレインスレンド、べレザーディも遠くの方から歩いて来るのが見える。
治療がひと段落したのか、アーヴァインとエルフェルムも騒ぎを聞きつけて出てきていた。
エルディアは皆に両手を振って、笑顔で終わりを伝えた。
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