94 / 126
第四章 終焉の神
18 城の夕食会
しおりを挟む
その日の夜はロイゼルドがいるということで、警備の者以外の皆が広間で集まって夕食会が開かれた。鷲獅子騎士団の騎士は五人、それ以外はダリスによって集められた兵士達だ。
皆身元はある程度調査済みだが、一部は流れの傭兵経験者などもおり、騎士達から滲み出る育ちの良さとはまた違う雰囲気があった。
レンブル城の私兵ともまた違う雑多な印象だ。それでも軍隊らしい規律正しさは皆持っている。これから先、グレイ領の侯爵直属の私兵として磨き上げていくのだ。
面白いなぁとエルディアは観察を楽しんでいた。まだ階級はつけていないはずだが、大体の序列はついているようだ。雇用されて間がないはずだが、訓練などで大体お互いの雌雄が決しているのだろう。
かわるがわるロイゼルドのところに来ては話をしている。
料理は彼等の内で得意な者が作っているらしいのだが、これがなかなか素朴ながらに味が良く、エルディアは珍しくぱくぱく食べた。貴族の女性にしてはその食べっぷりが良かったので、初めは気後れしていた兵士達も和やかな雰囲気で彼女を見ている。
そのうちロイゼルドを囲む兵士達のうちの数人が寄って来た。
「お嬢さん、めちゃくちゃ綺麗なのによく食べるなあ」
「団長の彼女?」
近くにいた騎士が慌てて飛んでくる。
「こら、失礼だぞ。エルディア様は女性だが、我等騎士団の騎士だ。それに訓練指導員もされている」
「まさか。どこから見ても可愛らしい姫様じゃないか」
「本当だよ」
にっこり笑ってそう言うと、兵士達は目を瞬かせて驚いた。
常日頃軍服を着て走り回っているのだが、ふんわりスカートの格好では楚々とした雰囲気である。
「嘘だろ。このほっそい身体で?」
「剣は持てるのか?」
「何歳だ?」
「十七」
側についている騎士はヒヤヒヤしているが、エルディアは頓着せずころころと笑う。
「七歳の時から訓練は欠かしてないよ。筋肉つかないの悔しいんだよね」
思ったよりも気さくな少女に、遠くから見ていた兵士達もそろそろと寄って来る。
「騎士のお嬢ちゃん、酒はいけるか?」
「林檎酒は好きだけど」
兵士達に丁寧な口調で話させる事を諦めた騎士がボトルを指し示す。
「聖地は桃が特産で、桃のワインがあるんですよ。女性には結構好評です」
「え、桃?」
桃は大好きだが桃のワインは初めてだ。
「お注ぎいたしますよ」
騎士についでもらったワインを一口飲んで、エルディアは目を輝かせた。
「美味しい!」
甘い香りがしてとても飲みやすい。
すぐに打ち解けてわいわいと話しているエルディアを片目で見て、ロイゼルドは騎士達とこの城の運営についての相談を進めていた。
いつしか夕食会も酒が進み、数人がゲームを始めた。
壁に設置した的に向かってダガーを撃ち合う。うまく中心を貫いた者が勝者だ。そのうちにそれだけでは物足りなくなって、誰かが木切れを数本持って来た。それを空中に放り投げてそれを的とし始めた。
一本だった的が二本になり三本になり、それに合わせてダガーの本数も二本三本と増えていく。なかなか三本ともなると、同時に全てを貫くのは難しい。
「次は誰が挑戦する?」
「僕がやる!」
(ん……?僕?)
ロイゼルドが聞き咎めて振り向くと、ぽわんした顔のエルディアがすっくと立ち上がっていた。
かなり酔っている。目を離していた隙にかなりの量を飲んだようだ。
「おっ、姫さんもやるか?何本いく?二本くらいか?」
「五本!」
空に向けて右手を開いて上げると、ヒュッと口笛があちこちから聞こえる。
「マジか!成功した奴はいないぞ!」
「ダガーは四本しかない」
「大丈夫!ここの武器を使うから!」
「よっしゃ、いくぞ!」
一斉に五本の的となる木切れが空中に投げられる。それらはクルクルと回りながら別々に宙を舞った。
同時にひらりとスカートの裾が舞い上がり、すらりと白い脚があらわになる。
「!!!」
次の瞬間、エルディアの両手に握られた五本のナイフが音もなく放たれた。
カカカッとほぼ同時にナイフが突き立ち、木切れが床に落ちる。
おおーっと男達の歓声が上がったのは、ナイフが全て命中したことに対してか、それとも美脚がさらされたことに対してかわからない。
「こらっ、馬鹿!見えてるだろ!」
ロイゼルドの怒鳴り声は歓声にかき消された。
馬車の中でナイフを見せられた時、釘を刺しておくべきだった。そう激しく後悔する。
すごいすごいとはやしたてられ、満足げなエルディアの背後に黒い影が立った。
「ルディ……」
エルディアの動きがぴたりと止まった。
この低い声は怒られる時のものだ。
恐る恐る振り向くと、ピキピキと顔を引きつらせた彼がいた。
「ロイ……?」
「淑女はスカートをめくらないものだ」
「……はい」
「ナイフ投げもしないよな?」
「……はい」
「女らしくするって言ったのは?」
寒々しい声に悪寒がして思わずヒイッと直立する。
「ごめんなさい!嘘じゃないですうう!」
女の自覚が足りないとこってり叱られているエルディアを見ながら、後ろでは兵士達がひそひそと話していた。
「なんか、見た目と違うお嬢様だな」
「しかし、すげえ姫様だぞ」
「俺、あの姫さん好き」
「さすがエディーサの騎士団はよそと違う」
こうして一夜にしてエルディアは兵士達の心を掴んだ。
皆身元はある程度調査済みだが、一部は流れの傭兵経験者などもおり、騎士達から滲み出る育ちの良さとはまた違う雰囲気があった。
レンブル城の私兵ともまた違う雑多な印象だ。それでも軍隊らしい規律正しさは皆持っている。これから先、グレイ領の侯爵直属の私兵として磨き上げていくのだ。
面白いなぁとエルディアは観察を楽しんでいた。まだ階級はつけていないはずだが、大体の序列はついているようだ。雇用されて間がないはずだが、訓練などで大体お互いの雌雄が決しているのだろう。
かわるがわるロイゼルドのところに来ては話をしている。
料理は彼等の内で得意な者が作っているらしいのだが、これがなかなか素朴ながらに味が良く、エルディアは珍しくぱくぱく食べた。貴族の女性にしてはその食べっぷりが良かったので、初めは気後れしていた兵士達も和やかな雰囲気で彼女を見ている。
そのうちロイゼルドを囲む兵士達のうちの数人が寄って来た。
「お嬢さん、めちゃくちゃ綺麗なのによく食べるなあ」
「団長の彼女?」
近くにいた騎士が慌てて飛んでくる。
「こら、失礼だぞ。エルディア様は女性だが、我等騎士団の騎士だ。それに訓練指導員もされている」
「まさか。どこから見ても可愛らしい姫様じゃないか」
「本当だよ」
にっこり笑ってそう言うと、兵士達は目を瞬かせて驚いた。
常日頃軍服を着て走り回っているのだが、ふんわりスカートの格好では楚々とした雰囲気である。
「嘘だろ。このほっそい身体で?」
「剣は持てるのか?」
「何歳だ?」
「十七」
側についている騎士はヒヤヒヤしているが、エルディアは頓着せずころころと笑う。
「七歳の時から訓練は欠かしてないよ。筋肉つかないの悔しいんだよね」
思ったよりも気さくな少女に、遠くから見ていた兵士達もそろそろと寄って来る。
「騎士のお嬢ちゃん、酒はいけるか?」
「林檎酒は好きだけど」
兵士達に丁寧な口調で話させる事を諦めた騎士がボトルを指し示す。
「聖地は桃が特産で、桃のワインがあるんですよ。女性には結構好評です」
「え、桃?」
桃は大好きだが桃のワインは初めてだ。
「お注ぎいたしますよ」
騎士についでもらったワインを一口飲んで、エルディアは目を輝かせた。
「美味しい!」
甘い香りがしてとても飲みやすい。
すぐに打ち解けてわいわいと話しているエルディアを片目で見て、ロイゼルドは騎士達とこの城の運営についての相談を進めていた。
いつしか夕食会も酒が進み、数人がゲームを始めた。
壁に設置した的に向かってダガーを撃ち合う。うまく中心を貫いた者が勝者だ。そのうちにそれだけでは物足りなくなって、誰かが木切れを数本持って来た。それを空中に放り投げてそれを的とし始めた。
一本だった的が二本になり三本になり、それに合わせてダガーの本数も二本三本と増えていく。なかなか三本ともなると、同時に全てを貫くのは難しい。
「次は誰が挑戦する?」
「僕がやる!」
(ん……?僕?)
ロイゼルドが聞き咎めて振り向くと、ぽわんした顔のエルディアがすっくと立ち上がっていた。
かなり酔っている。目を離していた隙にかなりの量を飲んだようだ。
「おっ、姫さんもやるか?何本いく?二本くらいか?」
「五本!」
空に向けて右手を開いて上げると、ヒュッと口笛があちこちから聞こえる。
「マジか!成功した奴はいないぞ!」
「ダガーは四本しかない」
「大丈夫!ここの武器を使うから!」
「よっしゃ、いくぞ!」
一斉に五本の的となる木切れが空中に投げられる。それらはクルクルと回りながら別々に宙を舞った。
同時にひらりとスカートの裾が舞い上がり、すらりと白い脚があらわになる。
「!!!」
次の瞬間、エルディアの両手に握られた五本のナイフが音もなく放たれた。
カカカッとほぼ同時にナイフが突き立ち、木切れが床に落ちる。
おおーっと男達の歓声が上がったのは、ナイフが全て命中したことに対してか、それとも美脚がさらされたことに対してかわからない。
「こらっ、馬鹿!見えてるだろ!」
ロイゼルドの怒鳴り声は歓声にかき消された。
馬車の中でナイフを見せられた時、釘を刺しておくべきだった。そう激しく後悔する。
すごいすごいとはやしたてられ、満足げなエルディアの背後に黒い影が立った。
「ルディ……」
エルディアの動きがぴたりと止まった。
この低い声は怒られる時のものだ。
恐る恐る振り向くと、ピキピキと顔を引きつらせた彼がいた。
「ロイ……?」
「淑女はスカートをめくらないものだ」
「……はい」
「ナイフ投げもしないよな?」
「……はい」
「女らしくするって言ったのは?」
寒々しい声に悪寒がして思わずヒイッと直立する。
「ごめんなさい!嘘じゃないですうう!」
女の自覚が足りないとこってり叱られているエルディアを見ながら、後ろでは兵士達がひそひそと話していた。
「なんか、見た目と違うお嬢様だな」
「しかし、すげえ姫様だぞ」
「俺、あの姫さん好き」
「さすがエディーサの騎士団はよそと違う」
こうして一夜にしてエルディアは兵士達の心を掴んだ。
1
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる