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第四章 終焉の神
10 ハルピュイア
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その日の夜、帰宅したエルフェルムも玄関でフェンの熱い歓迎にあっていた。
「ルフィ、ルフィ、見て見て似合うでしょ!」
「フェン……わかった、わかったよ。似合うから、お願いすりすりしないで」
抱きついて頬をすりすりとこすりつけるフェンの頭をぐいぐい押しのけながら、エルフェルムは奥へ歩き出す。
「僕料理も作ったんだよ。褒めて!」
「はいはい、偉い偉い。フェンは賢いね」
エルフェルムはしがみつくフェンを背中にくっつけたまま、ずりずり引きずりながら自室に戻っている。二人と廊下ですれ違ったエルディアは、その様子にくすくすと笑った。甘えたがりの白狼は人型になってもご主人様への愛に溢れている。
エルフェルムは妹も同じ歓迎を受けたであろう事を思って肩をすくめた。
「フェン、ルディに抱きつく時はちゃんと狼に戻るんだよ」
「なんで?」
「ロイがヤキモチ妬いちゃうよ。ルディでなくても、人の姿の時は女の子に抱きついちゃダメだよ。失礼だからね」
「ふーん。狼に戻ったらいいんだね」
エルディアはそのやりとりに首を傾げる。狼の姿でよその女の子に抱きついても、それはそれで問題な気がするが。喰われるかと誤解されそうだ。
この兄も少しズレているなとエルディアが思っていると、何かを思い出したエルフェルムに呼び止められた。
「そうそう、ルディ、明日少し時間ある?合間で研究所の方に来て欲しいんだ」
「私もアーヴァイン様に聞きたいことがあるから行くよ。でも何の用事?」
「研究所で飼ってる魔獣の事は、ルディも知ってるんでしょう?」
以前、金獅子騎士団が拾って来たと言う魔鳥のことだろうか。赤い鷹のような幼鳥だった。妙に人懐っこくて可愛かったのを覚えている。
「アーヴァイン様が研究してるハルピュイア?」
「そうそう。なんかね、おかしいんだ」
「何が?」
「うーん、もうけっこう大きくなったのに半人になる気配がなくて」
「ハルピュイアなのに?まだ子供なのかな」
ハルピュイアは人面の魔鳥だ。幼鳥の時期はまるっきり鳥と区別がつかないと言われているが、成長するに従って顔面が人間の様に変化するはずだ。
エルディアが見たのは数ヶ月前の事だが、どのくらいの期間で成獣になるのかはわかっていない。そもそも魔獣の妖獣自体が珍しい。もしかしたらまだ変化前なのかもしれない。
「ちょっとルディにも見て欲しくて。ルディ、ハルピュイアは見たことある?」
「大きい奴なら一度倒した事はあるけど」
「僕も一度だけヴェルと一緒に見たことはあるんだけど、あの研究所のは僕が知っているハルピュイアと違う気がするんだ」
確認して欲しい。
そう言うエルフェルムにエルディアはこくりと頷く。
その後の夕食で出されたフェンが作ったキッシュはとても美味しくて、双子の兄妹は自分達の従獣の器用さにとても驚いた。
*********
翌日、魔術研究所を訪れたエルディアは、アーヴァインの研究室で檻に入った魔鳥と対面していた。
以前見た時よりかなり大きくなっていて、翼を広げれば二メートルにはなるだろう。真紅の羽が光に透けてとても美しい鷹だ。
しかし、やはり顔も嘴を持つ鳥のそれで、ハルピュイアのように人面ではない。
エルフェルムが隣で鳥を見つめる妹に問う。
「ルディどう?」
「うーん、やっぱり魔獣には違いないとは思うけど、ハルピュイアではないのかも。前に見たのはこの子より小さくてももう人の顔をしていた」
やはりか、とアーヴァインも腕を組む。
「こんなに大きくなっててもまだ子供なのかな」
「個体差?」
「いや、やはりハルピュイアではないのだろう。なんらかの魔力は感じるからただの鳥ではないはずなのだが、姿も大きくなるだけで変化もしないし人を襲うわけでもなし。ただ食費がかさんでたまらん」
「おとなしいんです?」
「利口だぞ。腕に乗せてもじっとしている」
布を放って寄越してきたアーヴァインが、魔鳥の檻を開きエルディアに腕を差し出せと顎をしゃくる。
ぐるぐると布を巻いて腕を出すと、鳥はよちよち歩いてよっこらせといったふうにエルディアの腕に登りキュウと鳴いた。
「可愛過ぎ」
エルディアが褒めるとそれがわかるのか、腕に嘴を擦り寄せて甘える仕草を見せた。
「やはりお前にはすぐ懐くな」
「この子を契約魔獣にすると言っていたのはどうなりました?」
「やってみたいのだが勇気のある者がいなくてな」
「アーヴァイン様は?」
「私に何かあると研究にならぬだろうが」
「……狂研究者」
安定の鬼畜さ加減につい口が滑る。
エルフェルムがくっくっと肩を震わせた。
「で、お前の用事は何だったんだ?」
話題を逸らされたが、エルディアは気を悪くすることなく素直に話した。
「魔術師団から鷲獅子騎士団に転属した人達について教えていただきたくて。経歴は書類で頂きましたが、実際の戦闘でどこまで前線に出せるか、意見を聞かせて下さい」
戦闘訓練には状況想定を作らねばならない。まだ彼等の能力をわかっていないエルディアには難しい。
それで師に聞きに来たのだ。
「ダリスがそっちに行っただろう。私より彼の方が良く知っているぞ」
「そうなのですか?」
「私は奴等の名前も知らん。人選はいつもダリスに任せていたからな」
「…………」
そういえば師はこういう人だった。興味がない人間は名前も覚えない。
はあっと溜息をついた時、腕に止まっていた鳥が何かに気付いてふるふるとふるえた。
コンコンと執務室の扉をノックする音がして、重い木の扉がギイとかすかにきしんで開いた。奥の研究室に向けて声が掛けられる。
「アーヴァイン殿、ルディが来ていると思うのだが」
ロイゼルドの声だ。
エルディアは研究室の開いたままのドアから、声のした執務室の方を覗き込む。エルディアを見つけた彼が、そこにいたのかと言って微笑んだ。
「やっぱりここか。ダリスが呼んでいるぞ。早く来い」
「はい」
返事はしたものの、腕に大きな鳥を乗せたままだ。
ロイゼルドがそれを見て、ほうと感心する。魔鳥の漆黒の瞳が彼の目と合い、キラリと黒曜石の様に輝いた。
「綺麗な鷹だな。どうしたんだ?」
彼がそう言って近付いて来た時、突然腕にとまっていた魔鳥が羽ばたく。
「わっ」
バッサバッサと大きく翼を動かし、エルディアの腕から飛び立った。研究室の机の上をその脚でめちゃくちゃに引っ掻き回し、執務室の方へ飛んでいく。
「扉を閉めろ!」
アーヴァインの言葉にロイゼルドが慌てて回れ右をすると、入って来た扉をバタンと閉めた。
魔鳥は執務室の天井近くを飛んでいる。だが、そのうち逃げ場がないと思ったのかロイゼルドの肩の上へふうわりと降りて来た。
「びっくりさせるなよ」
肩にとまる鳥を見上げてロイゼルドが安堵の息を吐く。すると魔鳥はその頭をコツコツと軽くつついた。
「何だ?」
「キュイ!」
嘴に手紙のようなものを咥えている。
読めというように差し出されて、ロイゼルドはそれを受け取った。開いてみるとアーヴァインの文字だろうか、何やら単語が書かれている。
意味不明のそれをロイゼルドが読み上げた。
「『ヴェーラ』?」
エルディアはハッとしてロイゼルドに向かって叫んだ。
「ロイ!ダメ!」
「え?」
バサリと魔鳥が翼を広げた。赤い羽がぐんと大きく伸びる。
鳥は頭を羽の中に潜り込ませ、身体を包み込んだ翼が赤い光を放った。
羽に包まれたしなやかな身体が、みるみる女性のそれとなり、羽根が赤い服に変化した。
赤い唇が優雅な笑みを形作る。
「我が主」
艶やかな低い女性の声が、愛おしげに目の前の紫紺の瞳の青年に向けて囁かれる。
「嘘だろう?」
驚きに目を見張る彼等の前で、魔鳥は真紅の髪の妖艶な美女の姿に変化していた。
「ルフィ、ルフィ、見て見て似合うでしょ!」
「フェン……わかった、わかったよ。似合うから、お願いすりすりしないで」
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エルフェルムはしがみつくフェンを背中にくっつけたまま、ずりずり引きずりながら自室に戻っている。二人と廊下ですれ違ったエルディアは、その様子にくすくすと笑った。甘えたがりの白狼は人型になってもご主人様への愛に溢れている。
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「フェン、ルディに抱きつく時はちゃんと狼に戻るんだよ」
「なんで?」
「ロイがヤキモチ妬いちゃうよ。ルディでなくても、人の姿の時は女の子に抱きついちゃダメだよ。失礼だからね」
「ふーん。狼に戻ったらいいんだね」
エルディアはそのやりとりに首を傾げる。狼の姿でよその女の子に抱きついても、それはそれで問題な気がするが。喰われるかと誤解されそうだ。
この兄も少しズレているなとエルディアが思っていると、何かを思い出したエルフェルムに呼び止められた。
「そうそう、ルディ、明日少し時間ある?合間で研究所の方に来て欲しいんだ」
「私もアーヴァイン様に聞きたいことがあるから行くよ。でも何の用事?」
「研究所で飼ってる魔獣の事は、ルディも知ってるんでしょう?」
以前、金獅子騎士団が拾って来たと言う魔鳥のことだろうか。赤い鷹のような幼鳥だった。妙に人懐っこくて可愛かったのを覚えている。
「アーヴァイン様が研究してるハルピュイア?」
「そうそう。なんかね、おかしいんだ」
「何が?」
「うーん、もうけっこう大きくなったのに半人になる気配がなくて」
「ハルピュイアなのに?まだ子供なのかな」
ハルピュイアは人面の魔鳥だ。幼鳥の時期はまるっきり鳥と区別がつかないと言われているが、成長するに従って顔面が人間の様に変化するはずだ。
エルディアが見たのは数ヶ月前の事だが、どのくらいの期間で成獣になるのかはわかっていない。そもそも魔獣の妖獣自体が珍しい。もしかしたらまだ変化前なのかもしれない。
「ちょっとルディにも見て欲しくて。ルディ、ハルピュイアは見たことある?」
「大きい奴なら一度倒した事はあるけど」
「僕も一度だけヴェルと一緒に見たことはあるんだけど、あの研究所のは僕が知っているハルピュイアと違う気がするんだ」
確認して欲しい。
そう言うエルフェルムにエルディアはこくりと頷く。
その後の夕食で出されたフェンが作ったキッシュはとても美味しくて、双子の兄妹は自分達の従獣の器用さにとても驚いた。
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翌日、魔術研究所を訪れたエルディアは、アーヴァインの研究室で檻に入った魔鳥と対面していた。
以前見た時よりかなり大きくなっていて、翼を広げれば二メートルにはなるだろう。真紅の羽が光に透けてとても美しい鷹だ。
しかし、やはり顔も嘴を持つ鳥のそれで、ハルピュイアのように人面ではない。
エルフェルムが隣で鳥を見つめる妹に問う。
「ルディどう?」
「うーん、やっぱり魔獣には違いないとは思うけど、ハルピュイアではないのかも。前に見たのはこの子より小さくてももう人の顔をしていた」
やはりか、とアーヴァインも腕を組む。
「こんなに大きくなっててもまだ子供なのかな」
「個体差?」
「いや、やはりハルピュイアではないのだろう。なんらかの魔力は感じるからただの鳥ではないはずなのだが、姿も大きくなるだけで変化もしないし人を襲うわけでもなし。ただ食費がかさんでたまらん」
「おとなしいんです?」
「利口だぞ。腕に乗せてもじっとしている」
布を放って寄越してきたアーヴァインが、魔鳥の檻を開きエルディアに腕を差し出せと顎をしゃくる。
ぐるぐると布を巻いて腕を出すと、鳥はよちよち歩いてよっこらせといったふうにエルディアの腕に登りキュウと鳴いた。
「可愛過ぎ」
エルディアが褒めるとそれがわかるのか、腕に嘴を擦り寄せて甘える仕草を見せた。
「やはりお前にはすぐ懐くな」
「この子を契約魔獣にすると言っていたのはどうなりました?」
「やってみたいのだが勇気のある者がいなくてな」
「アーヴァイン様は?」
「私に何かあると研究にならぬだろうが」
「……狂研究者」
安定の鬼畜さ加減につい口が滑る。
エルフェルムがくっくっと肩を震わせた。
「で、お前の用事は何だったんだ?」
話題を逸らされたが、エルディアは気を悪くすることなく素直に話した。
「魔術師団から鷲獅子騎士団に転属した人達について教えていただきたくて。経歴は書類で頂きましたが、実際の戦闘でどこまで前線に出せるか、意見を聞かせて下さい」
戦闘訓練には状況想定を作らねばならない。まだ彼等の能力をわかっていないエルディアには難しい。
それで師に聞きに来たのだ。
「ダリスがそっちに行っただろう。私より彼の方が良く知っているぞ」
「そうなのですか?」
「私は奴等の名前も知らん。人選はいつもダリスに任せていたからな」
「…………」
そういえば師はこういう人だった。興味がない人間は名前も覚えない。
はあっと溜息をついた時、腕に止まっていた鳥が何かに気付いてふるふるとふるえた。
コンコンと執務室の扉をノックする音がして、重い木の扉がギイとかすかにきしんで開いた。奥の研究室に向けて声が掛けられる。
「アーヴァイン殿、ルディが来ていると思うのだが」
ロイゼルドの声だ。
エルディアは研究室の開いたままのドアから、声のした執務室の方を覗き込む。エルディアを見つけた彼が、そこにいたのかと言って微笑んだ。
「やっぱりここか。ダリスが呼んでいるぞ。早く来い」
「はい」
返事はしたものの、腕に大きな鳥を乗せたままだ。
ロイゼルドがそれを見て、ほうと感心する。魔鳥の漆黒の瞳が彼の目と合い、キラリと黒曜石の様に輝いた。
「綺麗な鷹だな。どうしたんだ?」
彼がそう言って近付いて来た時、突然腕にとまっていた魔鳥が羽ばたく。
「わっ」
バッサバッサと大きく翼を動かし、エルディアの腕から飛び立った。研究室の机の上をその脚でめちゃくちゃに引っ掻き回し、執務室の方へ飛んでいく。
「扉を閉めろ!」
アーヴァインの言葉にロイゼルドが慌てて回れ右をすると、入って来た扉をバタンと閉めた。
魔鳥は執務室の天井近くを飛んでいる。だが、そのうち逃げ場がないと思ったのかロイゼルドの肩の上へふうわりと降りて来た。
「びっくりさせるなよ」
肩にとまる鳥を見上げてロイゼルドが安堵の息を吐く。すると魔鳥はその頭をコツコツと軽くつついた。
「何だ?」
「キュイ!」
嘴に手紙のようなものを咥えている。
読めというように差し出されて、ロイゼルドはそれを受け取った。開いてみるとアーヴァインの文字だろうか、何やら単語が書かれている。
意味不明のそれをロイゼルドが読み上げた。
「『ヴェーラ』?」
エルディアはハッとしてロイゼルドに向かって叫んだ。
「ロイ!ダメ!」
「え?」
バサリと魔鳥が翼を広げた。赤い羽がぐんと大きく伸びる。
鳥は頭を羽の中に潜り込ませ、身体を包み込んだ翼が赤い光を放った。
羽に包まれたしなやかな身体が、みるみる女性のそれとなり、羽根が赤い服に変化した。
赤い唇が優雅な笑みを形作る。
「我が主」
艶やかな低い女性の声が、愛おしげに目の前の紫紺の瞳の青年に向けて囁かれる。
「嘘だろう?」
驚きに目を見張る彼等の前で、魔鳥は真紅の髪の妖艶な美女の姿に変化していた。
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