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「1.5章(番外編) 少年との出会い」

リミテッドワープ都市が設立する前の物語。

遥か昔、(現在はリミテッドワープ)旧王国アーティズイムタスと(現在のレーロノールに位置する)旧王国ロネオンは、基地(トーチカ)強奪戦争の真っ只中だった。アーティズイムタス70代目女王・ネフィア(メルテの母親)は、終戦を願っていた。だが、彼女の願いは届かぬまま死を遂げてしまった。彼女の死後も戦争が止むことはなかった。そんなある日、皆が予想だにしなかった出来事が起こった。それは、時空間が歪んで人が一瞬にして別空間に消えてしまったということだ。それも、鍵を握る人物ばかりだった。この出来事を嗅ぎ付けた90代目女王(フィアネの母親)メルテは、勇者を捜すことにした。だが、勇者は現れることはなかった。その後も、捜したが上手くはいかなかった。時は流れ、200代目女王フィアネ(スフィアとリフィアの母親)が就任した。彼女は、原因が何なのかを突き止めようとした。解決策が見つかるかもしれない。そう思った彼女は、戸棚の古い書物を読み漁った。が、書いてあったのは王国のことや人物ばかり。これでは、何もないに過ぎない。書物を本棚に戻そうとした時、何かがきらりと光った。よく見ると何の変哲もない錆びた針。針を持った瞬間、蒼白く光を放ち異空間へ堕ちて…。目を開けると、少年がいた。少年は、何やら書物を作成していた。彼女は、覗き込もうとしたが少年は隠した。少年は、眼光を鋭くさせながら言った。「これは、絶対に開いてはいけない本なんだ。」

続く…