異世界魔王の召使い

14話 使い魔？貰いました！

……いつもの謎な呼び出しをくらった………もう…ゆっくりさせろぉ！
なんて言えるはずもなく…

「カーリス？俺を呼びました？」

と…難しい顔をしながら不意に質問を投げ掛けられる

「慧よ……犬と馬と魚…どれが良い？」

は？？何言ってんだ(ｎ回目)
馬と魚って…つかなんの選択肢だよ…

「…ペットを飼うのですか？」

「…そうではなくてだな…お主に、使い魔をつけといてやろうかと」

使い魔！？んでもって魚と馬と犬！？？
馬なんか見た事ないよ！！テレビでは見た事あるけど！

「い、犬で？お願いします？」

なんで疑問形なんだろう自分と思ったけどまず疑問形にならないと、普通はいっぱいハテナがでるよね？ね？？

『……我の名の元においてフェンリルよ、この場に降り立ち、慧と契約を果たせ…』

……ダジャレカナー、フェンリルって聞こえたけどなんかすごいやつだった気がするんだけどナー

突如眩い光が放たれ…光の中から出てきたのは

うわっ、モッフモフ！コッロコロ！え！！子犬！！！え！！！！可愛い！！！！！

ワンワンっ！って俺の周りグルグルしてるし！！可愛い！！

「…目を輝かせている所悪いが、そいつがフェンリルだ。いざと言う時、慧を守ってくれるであろう……餌は不要だ。腹を空かせれば自ら取ってくるであろう」

えぇー…凄いこの子犬…自分でとってくるなん…めっちゃ舐められてる…ほっぺ凄いなめ…よだれぇぇ…

「えへへ…可愛い……」

カーリスは微笑ましそうに…俺を見て……助けて…よだれが…よだれがぁぁ…


「あら、フェンリルなんていつぶりでしょうか。百年前ほどに一回見ただけでそこからは記憶がないですわ」

フーニさんだ…どっちでもいいから…

「た、たすけ……」

喋れないのを分かっておきながら助けないフーニさん…
そもそもそんなこと分かってないカーリス…

子犬…しつけしてやるからなぁー！