異世界魔王の召使い

神無月 伊織

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13話 お願い死なないで!フーニさん!貴方が死んだら(ry

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それはそれは…ある日の…仕事も終えて楽にしてた日だった……
フーニさんが少し青ざめた顔で呼んでいたので一緒にキッチンへ向かった……

「えーと……これ、は?」

俺とフーニさんの目の前にはマグマ?溶岩?が皿に盛られてある

「慧様、魔王様作のシチューでございます…」

どう作ればなるんですか…災いの方の天災ですか…
フーニさんは、恐る恐るカーリスに聞く…

「ま、魔王様…どうお作りに…?」

その質問にカーリスはキラキラお目目のドヤ顔で答える

「普通に作ったぞ!!我特製だ!生だといけないと思ってな、火属性の魔法を中に放ったのだ!これで腹を下すことはないだろう?……ところで、食べてはくれないのか?」

なんて子犬みたいな目で…また……この目には弱いけど…こっちの世界ではまだ死にたくない…

「……先に、私が味見をさせてもらいますね」

ゴクリ、とフーニさんの喉がなる…と同時にフーニさんは倒れていく
やっぱりダメじゃないか!!
いざと言う時の謎の葉っぱ!(麻〇じゃないよ!)をポケットから取り出してフーニさんに……

「…慧様、ありがとうございます。命の恩人ですね……私、とても久しぶりに三途の川を見た気がします…」

口を拭ってフーニさんは鞭を取りだ……いやいやいや、どこから出した、つかなんでそんなもん持ってんだ

「失礼ですが魔王様、本日から楽しいお料理教室を始めさせていただきます。いろんなお料理、覚えさせてあげますね……みっちりと…」

あ、駄目だこの人Sだ。ドSだ、ヤバいたしけて
カーリスはそんなフーニさんに気付かず
「我もっと作る!」みたいな顔してる…うわぁ…

「お、俺お風呂場のシャンプーとかの詰め替えしてきます…」

と、カーリスとフーニさんだけを残して逃げ去った


***********

夕食時、食堂へ行くとキラキラつやつやした顔のフーニさんとゲッソリした顔のカーリスが…真逆の顔つきみたいになってる……

「慧……我は…もう料理したくない…」

カーリスが俺にそう言った瞬間鞭が…バシッと音を立て……

「魔王様?また今度もありますわよ?」

と、ウフフ…と笑い続けながら鞭をしまうフーニさん…
いろんなところから出てきそうだからある意味警戒だな……

「あ、ちなみに今日の晩御飯は魔王様作ですわよ。私が扱いたおかげで美味しく仕上がっております」

と、皿に盛られ出てきたのはカレーだった……
色はまとも…だが…味は………えぇい!ままよ!
口に入れた瞬間程よい辛味、しっかりとしたカレーの旨み…

「おいしい……ほーっ……」

安心したように一息ついてからカレーライスを頬張った
たまに形の悪いにんじんやじゃがいもがあるけどそれはまた別の意味で美味しいと感じた

「ごちそうさまでしたっ!カーリス、フーニさん、美味しかった!です!」

「はい、お粗末さまでした」

淡々とフーニさんは食器を片していく…
カーリスに目を向けると喜んだのか、スパルタが終わったのか安心したような顔で笑い、目を擦っていた…

眠いんだな…なんて思いながら食器の片付けを手伝った
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