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第1章
12 NEWシャロン宅
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町で唯一の大工さんである、ゲンさんだ!
俺はエールとコカトリスの卵焼きを持ってゲンさんを訪ねた。
「なんじゃあ?
お主、知っとるぞ。
エイスケとか言う奴だな。」
「ご存じで、ありがたい限りです。
今日は頼みたいことがあって…」
「だーめ!だめ!
ワシは気に入った奴しか頼み事は受けんからな。
お主は好かん!」
ゲンさんは言う。
「ゲンさん、これ、エールとつまみのコカトリスの卵焼きですけど…」
「ふむ、用件を聞こうか…
ちゅうても、お主の頼み事は分かっとる。
シャロンの家じゃろ?」
「ご明察です…
今のままじゃ、きちんとした風呂もトイレも無いし、シャロンの祖母のナタリーさんのためにはベッドも必要です…
どうか、建て替えてもらえませんか?」
「んー…
そうねぇ…
このコカトリスの卵焼きまだある?」
「後で追加をお持ちしますよ!」
「まぁ、そう言うことなら…
建て替え費は、30万ゴールドだけどな。
あるのか?」
「ありますよ。
一括でお支払いします。」
そして、シャロン宅の建て替えが始まった。
その間、俺たちはシャロンの友達のヨシュアちゃんの元に世話になった。
あぁ、言い忘れていたが、地下牢のデルマークさんもゼガさんが町長になり釈放されたので、一応書いておく。
デルマークさんは余生を別の町で過ごすそうだ。
♦︎♦︎♦︎
そして、3週間後…
立派な家が建った!
俺とシャロンは鍵をもらい、家に入る。
そんなに大きな家では無いが、俺の部屋、シャロンの部屋、ナタリーさんの部屋があり、備え付けのベッドもある。
それに、キッチンとリビングも分かれているし、綺麗なお風呂とトイレもあった。
俺たちは大喜びして、それぞれの部屋に入ったり、リビングで紅茶を飲んだりした。
「素敵なお家ですねぇー!
これも、全てエイスケさんのお陰ですぅ!
本当にありがとうございました!」
シャロンが頭を下げる。
「いや、どこの馬の骨とも分からない俺を今まで居候させてくれたんだ。
これくらいは、お礼として当たり前だよ!」
そして、その日新しいキッチンで、コカトリスの肉のトマトパスタを食べた。
コカトリスの肉にトマトソースが良く絡んでパスタは絶品だった。
そうして、いよいよ、俺の町おこしが本格的に始まろうとしていた。
次はアレを建てたいんだよなぁ…
その為にはしばらく稼がなきゃな…
今のところ、じゃがいもポテチと、コカトリスの塩唐揚げ、コカトリスの卵焼き、だな。
そして、俺はふかふかのベッドで久しぶりに心地よい眠りについたのだった。
俺はエールとコカトリスの卵焼きを持ってゲンさんを訪ねた。
「なんじゃあ?
お主、知っとるぞ。
エイスケとか言う奴だな。」
「ご存じで、ありがたい限りです。
今日は頼みたいことがあって…」
「だーめ!だめ!
ワシは気に入った奴しか頼み事は受けんからな。
お主は好かん!」
ゲンさんは言う。
「ゲンさん、これ、エールとつまみのコカトリスの卵焼きですけど…」
「ふむ、用件を聞こうか…
ちゅうても、お主の頼み事は分かっとる。
シャロンの家じゃろ?」
「ご明察です…
今のままじゃ、きちんとした風呂もトイレも無いし、シャロンの祖母のナタリーさんのためにはベッドも必要です…
どうか、建て替えてもらえませんか?」
「んー…
そうねぇ…
このコカトリスの卵焼きまだある?」
「後で追加をお持ちしますよ!」
「まぁ、そう言うことなら…
建て替え費は、30万ゴールドだけどな。
あるのか?」
「ありますよ。
一括でお支払いします。」
そして、シャロン宅の建て替えが始まった。
その間、俺たちはシャロンの友達のヨシュアちゃんの元に世話になった。
あぁ、言い忘れていたが、地下牢のデルマークさんもゼガさんが町長になり釈放されたので、一応書いておく。
デルマークさんは余生を別の町で過ごすそうだ。
♦︎♦︎♦︎
そして、3週間後…
立派な家が建った!
俺とシャロンは鍵をもらい、家に入る。
そんなに大きな家では無いが、俺の部屋、シャロンの部屋、ナタリーさんの部屋があり、備え付けのベッドもある。
それに、キッチンとリビングも分かれているし、綺麗なお風呂とトイレもあった。
俺たちは大喜びして、それぞれの部屋に入ったり、リビングで紅茶を飲んだりした。
「素敵なお家ですねぇー!
これも、全てエイスケさんのお陰ですぅ!
本当にありがとうございました!」
シャロンが頭を下げる。
「いや、どこの馬の骨とも分からない俺を今まで居候させてくれたんだ。
これくらいは、お礼として当たり前だよ!」
そして、その日新しいキッチンで、コカトリスの肉のトマトパスタを食べた。
コカトリスの肉にトマトソースが良く絡んでパスタは絶品だった。
そうして、いよいよ、俺の町おこしが本格的に始まろうとしていた。
次はアレを建てたいんだよなぁ…
その為にはしばらく稼がなきゃな…
今のところ、じゃがいもポテチと、コカトリスの塩唐揚げ、コカトリスの卵焼き、だな。
そして、俺はふかふかのベッドで久しぶりに心地よい眠りについたのだった。
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