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第1章
9 コカトリスの塩唐揚げ
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これで、【コカトリスの塩唐揚げ】の完成だ!
俺は熱々のコカトリスの塩唐揚げをシャロンと一緒に食べた。
「熱っ…!
わあ!
でも、これとっても美味しいですぅ!
コカトリスの甘さと香ばしさが塩と油によって引き出されてて!
ほっぺが落ちそうですねぇ!」
シャロンが言う。
まさにその通りだ!
日本でも人気なこれを売れば…!?
異世界でも大ヒット間違い無し、だ!!!
俺たちは早速ボロ布切れに『コカトリスの塩唐揚げ販売!』と書いて掲げた。
もちろん、お得意様の村の人たちは、こぞってそれを見に来た。
俺は少し細切れにしたコカトリスの塩唐揚げを試食用に差し出すと、コカトリスの塩唐揚げは爆売れ!
次々と買っていかれて、行列までできた。
俺たちは急いで唐揚げを揚げて売り捌いた。
売り上げ金、なんと!
5500ゴールド!
これは、レザーヘルムを抜かせば、今までの最高記録だった。
俺たちは喜び、その日、五右衛門風呂と囲いを買った。
シャロンからまず入ったが、五右衛門風呂とはいえ、温かい湯は最高だったらしく、シャロンは汚れが落ちてさらに色白になっていた。
そして、お湯を換えてナタリーさん、俺が入り、やっと生ゴミと汗の匂いから逃れられた。
「はぁ~!
いい湯だなぁ!」
こうして、シャロン宅に外風呂が設置された日だった。
それからも、コカトリスの塩唐揚げとじゃがいもポテチは飛ぶように売れて、俺たちの日々の生活は潤っていた。
そんなある日…
俺とシャロンが相変わらず商売に精を出していると…
部下を引き連れたガルドさんがやってきた。
「何のご用ですか!?」
俺は鋭く言う。
「ふん!
そう強気に言ってられるのも今のうちだぞ!
昨日からな!
商売権というものができたんだ!」
「「商売…権…?」」
俺とシャロンは同時に呟いた。
「そうだ!
商売をするには、町役場の許可が要る!
それを勝手にした者は牢屋行きだ!!!」
「そんな!?
横暴だろ!!!」
俺は言うが…
「構わん!
ひっとらえろ!」
そうガルドさんが言うと、部下達が俺を羽交締めにした。
そして、俺は町役場の地下の牢屋に連れて行かれたのだ。
「エイスケさん!」
「シャロンー!」
俺は町役場の地下牢に入れられた。
ジメジメしているし、カビ臭いし、灯りもろくにない。
俺が、牢屋に入れられると、そこにはサンタクロースのように髭の長い老人が居た。
「ほぉっほぉっほぉっ!
お若いの、観念しなさい。
ここに入ったが最後、逃れられんのじゃ。」
老人は言った。
「あなたは…?」
「ワシね、デルマークというジジイじゃよ。
ガルドに牢屋に入れられてもう10年かのぉ?」
俺は熱々のコカトリスの塩唐揚げをシャロンと一緒に食べた。
「熱っ…!
わあ!
でも、これとっても美味しいですぅ!
コカトリスの甘さと香ばしさが塩と油によって引き出されてて!
ほっぺが落ちそうですねぇ!」
シャロンが言う。
まさにその通りだ!
日本でも人気なこれを売れば…!?
異世界でも大ヒット間違い無し、だ!!!
俺たちは早速ボロ布切れに『コカトリスの塩唐揚げ販売!』と書いて掲げた。
もちろん、お得意様の村の人たちは、こぞってそれを見に来た。
俺は少し細切れにしたコカトリスの塩唐揚げを試食用に差し出すと、コカトリスの塩唐揚げは爆売れ!
次々と買っていかれて、行列までできた。
俺たちは急いで唐揚げを揚げて売り捌いた。
売り上げ金、なんと!
5500ゴールド!
これは、レザーヘルムを抜かせば、今までの最高記録だった。
俺たちは喜び、その日、五右衛門風呂と囲いを買った。
シャロンからまず入ったが、五右衛門風呂とはいえ、温かい湯は最高だったらしく、シャロンは汚れが落ちてさらに色白になっていた。
そして、お湯を換えてナタリーさん、俺が入り、やっと生ゴミと汗の匂いから逃れられた。
「はぁ~!
いい湯だなぁ!」
こうして、シャロン宅に外風呂が設置された日だった。
それからも、コカトリスの塩唐揚げとじゃがいもポテチは飛ぶように売れて、俺たちの日々の生活は潤っていた。
そんなある日…
俺とシャロンが相変わらず商売に精を出していると…
部下を引き連れたガルドさんがやってきた。
「何のご用ですか!?」
俺は鋭く言う。
「ふん!
そう強気に言ってられるのも今のうちだぞ!
昨日からな!
商売権というものができたんだ!」
「「商売…権…?」」
俺とシャロンは同時に呟いた。
「そうだ!
商売をするには、町役場の許可が要る!
それを勝手にした者は牢屋行きだ!!!」
「そんな!?
横暴だろ!!!」
俺は言うが…
「構わん!
ひっとらえろ!」
そうガルドさんが言うと、部下達が俺を羽交締めにした。
そして、俺は町役場の地下の牢屋に連れて行かれたのだ。
「エイスケさん!」
「シャロンー!」
俺は町役場の地下牢に入れられた。
ジメジメしているし、カビ臭いし、灯りもろくにない。
俺が、牢屋に入れられると、そこにはサンタクロースのように髭の長い老人が居た。
「ほぉっほぉっほぉっ!
お若いの、観念しなさい。
ここに入ったが最後、逃れられんのじゃ。」
老人は言った。
「あなたは…?」
「ワシね、デルマークというジジイじゃよ。
ガルドに牢屋に入れられてもう10年かのぉ?」
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