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第一章 戦争
Seventeen. William donor
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拠点を出てよくわからない図形やらが書かれた紙を貼る。おぉ、閉じた。
図形の真ん中から杖が出てきた。
ユルゲンが出てきた杖を引っ張る。
「…なんか、無かったみたいだな。」
跡形もなく、痕跡もない。俺達、本当にここで過ごしたんだろうか。
ユルゲンが果物を見せた。
「ちゃんとあるだろ。…過ごしたんだよ。」
俺も見せる。ニヤリと笑って術を展開させた。
魔術は俺の専門外だから説明されても見せられてもさっぱりだ。隊長の杖を両手で持ってブツブツ呟いてることしかわからない。
こいつの姿格好を改めてみると、隊長といい、なんで全身を覆うような格好をしているんだろうか。
何してるかハッキリさせない為だろうか。
隊長においては目でさえ見えているのかわからない程ローブで覆い隠している。引きこもりには見えないが、なんでだろう。
そういえば夢で見た隊長は動き辛い筈だろうに鮮やかに化け物を屠っていた。彼らのローブには何か秘密があるのだろうか。秘密主義だもんな、こいつら。
暢気にそんなことを考えていると終わったようだ。暫く考えて、
「隊長はやはり、ナーラガスの方にいる。…念のため、簡単な偽装魔術をかける。」
そう言うとユルゲンは自分の腕を切りつけた。
「飲め。お前に術をかける。急ぎだから文句は言うな。」
お前の血を飲むのかぁ…
渋々承知して垂れ出す血を口に含む。
「もっと飲め。」
酒じゃないんだからよ、勘弁してくれよ…
もういいだろうというくらい飲んだので口を離す。ヴェッ
「お前の血をよこせ。」
「は?」
「いいから切ってよこせ。」
わかりましたよ、隊長殿。
渋々腕を切って差し出す。俺の血も飲むのか!?
魔術師のやることはよくわからん…。
なんだか、体が変だ。歪んでいるような、なんだ…?
ユルゲンが口を離してじっと俺を見る。
満足そうだ。
「これで完璧なのか?」
「ああ。男前だぞ。」
胡散臭いな。別にどうでもいいからいいんだけど。
ユルゲンもいつの間にか顔が変わっていた。そうか、こいつ向こうでスパイしてたもんな。変えないとバレるのか。
「行くぞ。」
俺達は隊長奪還作戦を決行する。
図形の真ん中から杖が出てきた。
ユルゲンが出てきた杖を引っ張る。
「…なんか、無かったみたいだな。」
跡形もなく、痕跡もない。俺達、本当にここで過ごしたんだろうか。
ユルゲンが果物を見せた。
「ちゃんとあるだろ。…過ごしたんだよ。」
俺も見せる。ニヤリと笑って術を展開させた。
魔術は俺の専門外だから説明されても見せられてもさっぱりだ。隊長の杖を両手で持ってブツブツ呟いてることしかわからない。
こいつの姿格好を改めてみると、隊長といい、なんで全身を覆うような格好をしているんだろうか。
何してるかハッキリさせない為だろうか。
隊長においては目でさえ見えているのかわからない程ローブで覆い隠している。引きこもりには見えないが、なんでだろう。
そういえば夢で見た隊長は動き辛い筈だろうに鮮やかに化け物を屠っていた。彼らのローブには何か秘密があるのだろうか。秘密主義だもんな、こいつら。
暢気にそんなことを考えていると終わったようだ。暫く考えて、
「隊長はやはり、ナーラガスの方にいる。…念のため、簡単な偽装魔術をかける。」
そう言うとユルゲンは自分の腕を切りつけた。
「飲め。お前に術をかける。急ぎだから文句は言うな。」
お前の血を飲むのかぁ…
渋々承知して垂れ出す血を口に含む。
「もっと飲め。」
酒じゃないんだからよ、勘弁してくれよ…
もういいだろうというくらい飲んだので口を離す。ヴェッ
「お前の血をよこせ。」
「は?」
「いいから切ってよこせ。」
わかりましたよ、隊長殿。
渋々腕を切って差し出す。俺の血も飲むのか!?
魔術師のやることはよくわからん…。
なんだか、体が変だ。歪んでいるような、なんだ…?
ユルゲンが口を離してじっと俺を見る。
満足そうだ。
「これで完璧なのか?」
「ああ。男前だぞ。」
胡散臭いな。別にどうでもいいからいいんだけど。
ユルゲンもいつの間にか顔が変わっていた。そうか、こいつ向こうでスパイしてたもんな。変えないとバレるのか。
「行くぞ。」
俺達は隊長奪還作戦を決行する。
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