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1章
国外追放
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その日 1人の少年が法に則って裁かれた
彼の名は「ハイド・レイスタード」
剣術に長け騎士団入隊が期待されていた少年は殺人に手を染めた
しかし彼は愛する人の幸福を願っていた
友人である少年の幸せを求めた
片思いをしていた少女とその少女の恋人を守る為にその手を血で染めたのだ………
彼は弁解をすることなく罪を受け入れ強制労働施設へと送られた………
ハイド「国王両陛下 発言の許可を頂きたく存じ上げます」
国王「発言を許可する 面を上げよ」
ハイド「ありがとうございます」
公衆の場での断罪を願ったハイドは最後にどうしても伝えたかったことを伝えるべく、臣下の礼をとり国王に発言の許可を求それを許された
ハイド「………まず私がリンナ嬢とその恋人のファイズを手にかけたことは事実です そこにどんな理由があれど未来ある2人の命を奪いました」
ハイドは話す………何故2人を手にかけたのかを
国王「ハイド 私はそなたがどれ程リンナ嬢を愛し、平民となったファイズを友として好いていたのかを知っておる 何故2人をその手にかけたのだ?」
ハイド「………2人は愛し合っていました 立場の違いに苦しめられ、見ず知らずの男と結婚させられるのなら2人一緒に殺して欲しいと………そう私を頼りました」
妃「つまり貴方は愛した人に頼まれて………?」
ハイド「………私は幼少期よりリンナ嬢に片思いをしておりました。勿論リンナ嬢はそのことを知りません。そして平民となったファイズと出会い恋に落ち惹かれていったのです………しかし公爵家はそれを許さなかった………リンナ嬢を「教育」と称して「虐待」しリンナ嬢の精神を削っていきました………リリー嬢と仲がいいのは皆が知っていることですが両親とは仲が悪かったのです………私は2人の幸福を願ってきました………例え己が罪人になろうと2人の幸福を望んだのです。その結果2人は私に殺されながらも「心中」と言う形でこの世を去りました。私は絶望こそすれ後悔はしておりません。ですがこれだけはお願い申し上げたい………どうか彼女達のことを悪く言わないでください………2人の名誉の為にも言いますと2人は純潔を守り続けていました………………私は2人が幸福ならば私は罪人になったとしても満足です。」
「…………」
ハイドの発言にその場にいた貴族や王族達は何も言えずに黙り込んでしまった
国王「………ハイド」
ハイド「はい」
国王「家族はどうするのだ?そなたが罪人となれば家族も罪人の家族として扱われるのだぞ?」
ハイド「本日を持ちまして私は家族とは絶縁をしております ですので私は既にレイスタード家の者ではありません」
ハイドのその言葉に国王と妃はレイスタード公爵家一家を見る………すると一家全員が泣いていてどれ程ハイドが愛されていたのかを知った
ハイド「御決断を」
国王「…………」
国王は迷った………ハイドは騎士団入隊が期待されていた上に、学園に通う自分の子供を好意で護ってくれる程優しい性格であることを知っているが、今裁かなければハイドは何かしらの方法で確実に裁きを受ける形をとるのも想像出来る
国王「 」
国王は情を捨てきれず、ハイドが最も適している場所への強制労働施設へと国外追放を命じた………
彼の名は「ハイド・レイスタード」
剣術に長け騎士団入隊が期待されていた少年は殺人に手を染めた
しかし彼は愛する人の幸福を願っていた
友人である少年の幸せを求めた
片思いをしていた少女とその少女の恋人を守る為にその手を血で染めたのだ………
彼は弁解をすることなく罪を受け入れ強制労働施設へと送られた………
ハイド「国王両陛下 発言の許可を頂きたく存じ上げます」
国王「発言を許可する 面を上げよ」
ハイド「ありがとうございます」
公衆の場での断罪を願ったハイドは最後にどうしても伝えたかったことを伝えるべく、臣下の礼をとり国王に発言の許可を求それを許された
ハイド「………まず私がリンナ嬢とその恋人のファイズを手にかけたことは事実です そこにどんな理由があれど未来ある2人の命を奪いました」
ハイドは話す………何故2人を手にかけたのかを
国王「ハイド 私はそなたがどれ程リンナ嬢を愛し、平民となったファイズを友として好いていたのかを知っておる 何故2人をその手にかけたのだ?」
ハイド「………2人は愛し合っていました 立場の違いに苦しめられ、見ず知らずの男と結婚させられるのなら2人一緒に殺して欲しいと………そう私を頼りました」
妃「つまり貴方は愛した人に頼まれて………?」
ハイド「………私は幼少期よりリンナ嬢に片思いをしておりました。勿論リンナ嬢はそのことを知りません。そして平民となったファイズと出会い恋に落ち惹かれていったのです………しかし公爵家はそれを許さなかった………リンナ嬢を「教育」と称して「虐待」しリンナ嬢の精神を削っていきました………リリー嬢と仲がいいのは皆が知っていることですが両親とは仲が悪かったのです………私は2人の幸福を願ってきました………例え己が罪人になろうと2人の幸福を望んだのです。その結果2人は私に殺されながらも「心中」と言う形でこの世を去りました。私は絶望こそすれ後悔はしておりません。ですがこれだけはお願い申し上げたい………どうか彼女達のことを悪く言わないでください………2人の名誉の為にも言いますと2人は純潔を守り続けていました………………私は2人が幸福ならば私は罪人になったとしても満足です。」
「…………」
ハイドの発言にその場にいた貴族や王族達は何も言えずに黙り込んでしまった
国王「………ハイド」
ハイド「はい」
国王「家族はどうするのだ?そなたが罪人となれば家族も罪人の家族として扱われるのだぞ?」
ハイド「本日を持ちまして私は家族とは絶縁をしております ですので私は既にレイスタード家の者ではありません」
ハイドのその言葉に国王と妃はレイスタード公爵家一家を見る………すると一家全員が泣いていてどれ程ハイドが愛されていたのかを知った
ハイド「御決断を」
国王「…………」
国王は迷った………ハイドは騎士団入隊が期待されていた上に、学園に通う自分の子供を好意で護ってくれる程優しい性格であることを知っているが、今裁かなければハイドは何かしらの方法で確実に裁きを受ける形をとるのも想像出来る
国王「 」
国王は情を捨てきれず、ハイドが最も適している場所への強制労働施設へと国外追放を命じた………
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