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聞くは一時の恥、ではすまないようで③
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「なにかのお役に立てばと、持参いたしましたので、よろしければお使いください」
「よろしいのですかっ。ハイポーションをこのように」
よろしいもなにも。
「使っていただくためのものですわ。
先の魔王襲来で命を落とされた方はいらっしゃらないと聞いておりますが、全員が無傷だったわけではないでしょう?
特に、魔物たちと戦った騎士様方には『守護』の力も万全でなく、申し訳なく思っておりました」
そうなんだよね。
王宮全体を覆った分、ひとりひとりには薄まってたし。
「みなさま治療がお済みでしたら、万が一、魔王が再び襲ってきたときの備蓄にでもしていただければ」
って、このあと何回か、王宮と王都は襲われちゃうのを、私は知っちゃってる。
このくらいチートがあってもいいでしょ。
「なんとっ、我らが使ってもよろしいのかっ」
副団長シレルさんが驚いてる。
名前が出たってことは、完全なモブじゃないですね。この人。
イスリオの背景に結構な割合で映り込んでくる名前あり状況説明キャラ、ってとこかな?
この人相手に話してれば、状況がわかると思うんだけど、なんでポーションでここまで騒ぎが大きくなってるの?
「力なき人々を、その身を呈して守ってくださった王宮騎士のみなさまが、ポーションを使えない理由でも?」
「いえ。普通のポーションなら常備しております。
しかしこれも、イスリオ団長が公爵家の私財を投じてご用意いただいたもの。
我ら王宮騎士団はイスリオ様が団長になられてからは、身分家柄に関わらず実力をもって成り立っております。
中には支給の装備以外を贖うのが難しい者もおりますれば……」
集まってきた騎士たちの中でも、なんか気まずい感じがしてる。
ハイポーションって、そんなにありがたみある系?
侍女さんたちをチラ見してみると、
「通常のポーションですと、庶民の一家が1か月暮らせる程度でございます。
ハイポーションでしたら、1本でおよそ3年分の生活費といったところかと」
だからかぁ。
ポーションの元作ってくれた魔法士に3本あげたら、やたら喜ばらたのはそういうわけね。
そんなだったら、お金がない人はわびしいだろうし、逆にある人はうしろめたさを感じちゃうんだろうな。
う~ん。
ファンタジーの世界であるある身分の差と貧富の差。
でもっ。
ここはファンタジー小説と知っている私は、堂々とガン無視でいきますともっ。
「で?
お怪我をされて治療中の方々はどちらに?」
「治療院におりますが……」
「では、ご案内くださいませっ」
私は持ってきた箱を自分で抱えようとしたんだけど……
重っっっ
持ち上がらないんですけどっ。
置いた地面と箱の間に指を入れようとしても、全っ然っ、動かないんですけどっ。
これ、侍女さんたち平然と持ってたよねぇ?
後ろで控えてくれている侍女さん達を振り返ると、ニッコリ、と微笑まれた。
「アン様、自分が持ちまっ……っっ」
若いモブ騎士さんが持ち上げようとしても、持ち上がらない。
もう一回侍女さんたちを振り返る。
にっこり微笑まれる。
………………。
「……お願いします」
「はい。アン様」
軽やかに持ち上がる箱3つ。
なんとなくみんな目を合わせないようにして、治療院に向かった。
いるじゃないっ。
怪我してる人っ。
アクションファンタジーでメインストーリーが進んでいくと、結構な割合で建物なんかバンバンに壊れたりする。
話の中ではそれっきりかもしれないけど、モブはそうじゃない。
怪我もしてるし、家も店も壊されて、生活が壊される。
話の筋には入ってこないからいつの間にか直ってることになってるけど、そうじゃない。
ので、サクサクいっちゃいますっ。
治療院のお医者さんにポーションを見せて、使ってもいいかどうか確認。
「こ、これは、ハイポーションではっ。使わせていただけるのですかっ」
そのために持ってきたんですってばっ。
「みなさんに使うに際して、なにか差しさわりのある方などいらっしゃいますか?」
よその人のテリトリーで何かするなら、お断りをしておかないとね。
「とんでもないっ。重症の患者には、ポーションを使いつつ治療を進めておりましたが、魔物による毒など、一種類ではなく、対処するまでの時間稼ぎが限界でした。
もしこのポーションを使わせていただけるなら」
よし。
OKもらえたので、バンバンいきますよっ。
といっても作業的には地味~に、怪我してる人たちにかけていくだけ。
飲めそうな人がいたら、侍女さんや他の騎士さんたちと手分けして飲んでもらう。
内側からも効くし。
『おおっ』
『これはっ』
モブ的正しい驚きの声がして、騎士さんたちの怪我が治っていく。
傷が光りながらスゥゥっとなくなって、元の皮膚ができていくところや、抉られていたところや、切られていたところが再生していくのは、ザッツ・ファンタジー。
持ってきた数より怪我人の数の方が少なかったので、余ってる。
ま、備品にでもしてもらえればいいかな?
ついてきてた副団長のシレルさんが、深々と頭を下げているし、後ろの騎士さんたちも前にならえで頭を下げていらっしゃるんですけど。
後ろを振り返っても、誰もいないんですが。
えっと、私?
「我ら騎士団の感謝と敬意をお受け取りください、アン殿」
「いえ、私など……」
あぁ。
なんだかすごい勢いでモブから遠ざかっている気がする……
ちょっと気が遠くなりそう。
「あの、アン様……」
若い騎士さんが話しかけてきた。
装備の感じからして、さっき副団長のシレルさんがいってた庶民の方の人だとわかる。
ってことは、実力で騎士になったわけじゃん。
「そんな。私に敬称なんていりませんわ。アンとお呼びください」
「では、アン嬢。
不躾を承知でお願い申し上げます。
我らの他にも、特に平民が多くを占める隊がありますっ。
できましたらそちらの者たちにも、ハイポーションを使わせていただきたくっ」
「えぇ。もちろん」
「このように高価な物をっ…………え?
よ、よろしいのですかっ」
うん?
怪我してる人がいて、治せる物があるなら、もうバンバン使えばいいじゃないですか。
足りなかったら、また『1滴』作ってもらって『拡大』するし。
「なりませんわ」
へ?
侍女さんに反対されてしまいましたが?
「これをお作りになった時、3日間お倒れになったのをお忘れですか?」
あー。
そういえばそうでした……。
魔力少ないんで、スミマセン。
『おぉ。なんと』
『守護だけではなく、治療のためにそこまでなさるとは……』
『これはもう、魔法士ではなく聖女さまでは……っ』
え?
なんか不穏なセリフが聞こえてきてるんですけどっ。
頷いてる場合じゃないですよ?侍女さん方。
モブ騎士の方々も、キラキラした目で見てきても、当方モブでしかございませんっ。
もう、なりふりかまってられません。
撤収ですっ。
脱兎のごとく敗走っ。
後ろから、足早に近づいてくる力強い足音。
なんか、少し息がきれてます?
「アン殿がいらしてるとっ」
『イスリオ団長、お戻りでっ』
…………モブって、敗走のタイミングすらとれないものなのですね……。
「よろしいのですかっ。ハイポーションをこのように」
よろしいもなにも。
「使っていただくためのものですわ。
先の魔王襲来で命を落とされた方はいらっしゃらないと聞いておりますが、全員が無傷だったわけではないでしょう?
特に、魔物たちと戦った騎士様方には『守護』の力も万全でなく、申し訳なく思っておりました」
そうなんだよね。
王宮全体を覆った分、ひとりひとりには薄まってたし。
「みなさま治療がお済みでしたら、万が一、魔王が再び襲ってきたときの備蓄にでもしていただければ」
って、このあと何回か、王宮と王都は襲われちゃうのを、私は知っちゃってる。
このくらいチートがあってもいいでしょ。
「なんとっ、我らが使ってもよろしいのかっ」
副団長シレルさんが驚いてる。
名前が出たってことは、完全なモブじゃないですね。この人。
イスリオの背景に結構な割合で映り込んでくる名前あり状況説明キャラ、ってとこかな?
この人相手に話してれば、状況がわかると思うんだけど、なんでポーションでここまで騒ぎが大きくなってるの?
「力なき人々を、その身を呈して守ってくださった王宮騎士のみなさまが、ポーションを使えない理由でも?」
「いえ。普通のポーションなら常備しております。
しかしこれも、イスリオ団長が公爵家の私財を投じてご用意いただいたもの。
我ら王宮騎士団はイスリオ様が団長になられてからは、身分家柄に関わらず実力をもって成り立っております。
中には支給の装備以外を贖うのが難しい者もおりますれば……」
集まってきた騎士たちの中でも、なんか気まずい感じがしてる。
ハイポーションって、そんなにありがたみある系?
侍女さんたちをチラ見してみると、
「通常のポーションですと、庶民の一家が1か月暮らせる程度でございます。
ハイポーションでしたら、1本でおよそ3年分の生活費といったところかと」
だからかぁ。
ポーションの元作ってくれた魔法士に3本あげたら、やたら喜ばらたのはそういうわけね。
そんなだったら、お金がない人はわびしいだろうし、逆にある人はうしろめたさを感じちゃうんだろうな。
う~ん。
ファンタジーの世界であるある身分の差と貧富の差。
でもっ。
ここはファンタジー小説と知っている私は、堂々とガン無視でいきますともっ。
「で?
お怪我をされて治療中の方々はどちらに?」
「治療院におりますが……」
「では、ご案内くださいませっ」
私は持ってきた箱を自分で抱えようとしたんだけど……
重っっっ
持ち上がらないんですけどっ。
置いた地面と箱の間に指を入れようとしても、全っ然っ、動かないんですけどっ。
これ、侍女さんたち平然と持ってたよねぇ?
後ろで控えてくれている侍女さん達を振り返ると、ニッコリ、と微笑まれた。
「アン様、自分が持ちまっ……っっ」
若いモブ騎士さんが持ち上げようとしても、持ち上がらない。
もう一回侍女さんたちを振り返る。
にっこり微笑まれる。
………………。
「……お願いします」
「はい。アン様」
軽やかに持ち上がる箱3つ。
なんとなくみんな目を合わせないようにして、治療院に向かった。
いるじゃないっ。
怪我してる人っ。
アクションファンタジーでメインストーリーが進んでいくと、結構な割合で建物なんかバンバンに壊れたりする。
話の中ではそれっきりかもしれないけど、モブはそうじゃない。
怪我もしてるし、家も店も壊されて、生活が壊される。
話の筋には入ってこないからいつの間にか直ってることになってるけど、そうじゃない。
ので、サクサクいっちゃいますっ。
治療院のお医者さんにポーションを見せて、使ってもいいかどうか確認。
「こ、これは、ハイポーションではっ。使わせていただけるのですかっ」
そのために持ってきたんですってばっ。
「みなさんに使うに際して、なにか差しさわりのある方などいらっしゃいますか?」
よその人のテリトリーで何かするなら、お断りをしておかないとね。
「とんでもないっ。重症の患者には、ポーションを使いつつ治療を進めておりましたが、魔物による毒など、一種類ではなく、対処するまでの時間稼ぎが限界でした。
もしこのポーションを使わせていただけるなら」
よし。
OKもらえたので、バンバンいきますよっ。
といっても作業的には地味~に、怪我してる人たちにかけていくだけ。
飲めそうな人がいたら、侍女さんや他の騎士さんたちと手分けして飲んでもらう。
内側からも効くし。
『おおっ』
『これはっ』
モブ的正しい驚きの声がして、騎士さんたちの怪我が治っていく。
傷が光りながらスゥゥっとなくなって、元の皮膚ができていくところや、抉られていたところや、切られていたところが再生していくのは、ザッツ・ファンタジー。
持ってきた数より怪我人の数の方が少なかったので、余ってる。
ま、備品にでもしてもらえればいいかな?
ついてきてた副団長のシレルさんが、深々と頭を下げているし、後ろの騎士さんたちも前にならえで頭を下げていらっしゃるんですけど。
後ろを振り返っても、誰もいないんですが。
えっと、私?
「我ら騎士団の感謝と敬意をお受け取りください、アン殿」
「いえ、私など……」
あぁ。
なんだかすごい勢いでモブから遠ざかっている気がする……
ちょっと気が遠くなりそう。
「あの、アン様……」
若い騎士さんが話しかけてきた。
装備の感じからして、さっき副団長のシレルさんがいってた庶民の方の人だとわかる。
ってことは、実力で騎士になったわけじゃん。
「そんな。私に敬称なんていりませんわ。アンとお呼びください」
「では、アン嬢。
不躾を承知でお願い申し上げます。
我らの他にも、特に平民が多くを占める隊がありますっ。
できましたらそちらの者たちにも、ハイポーションを使わせていただきたくっ」
「えぇ。もちろん」
「このように高価な物をっ…………え?
よ、よろしいのですかっ」
うん?
怪我してる人がいて、治せる物があるなら、もうバンバン使えばいいじゃないですか。
足りなかったら、また『1滴』作ってもらって『拡大』するし。
「なりませんわ」
へ?
侍女さんに反対されてしまいましたが?
「これをお作りになった時、3日間お倒れになったのをお忘れですか?」
あー。
そういえばそうでした……。
魔力少ないんで、スミマセン。
『おぉ。なんと』
『守護だけではなく、治療のためにそこまでなさるとは……』
『これはもう、魔法士ではなく聖女さまでは……っ』
え?
なんか不穏なセリフが聞こえてきてるんですけどっ。
頷いてる場合じゃないですよ?侍女さん方。
モブ騎士の方々も、キラキラした目で見てきても、当方モブでしかございませんっ。
もう、なりふりかまってられません。
撤収ですっ。
脱兎のごとく敗走っ。
後ろから、足早に近づいてくる力強い足音。
なんか、少し息がきれてます?
「アン殿がいらしてるとっ」
『イスリオ団長、お戻りでっ』
…………モブって、敗走のタイミングすらとれないものなのですね……。
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