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第37話:押しかけパーティー
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お弁当も食べたし、午後は打ち合わせもない。住所変更の書類も提出した。
だから、あたしは特に用事は無いんだけど・・・
安藤は普通に仕事がある。まあ、正確に言うとあたしも仕事はあるけど会社に居る必要はない。
帰りは強引に安藤と一緒に帰ることになったから、終業時間になるまではここで作業することにする。
もともとあたしが使っていたブースは別の新人が使っているので、使ってない会議室で作業する。
機材は会社から支給されているモバイルPCだ。もちろん今日も持ち歩いている。
普段サボるためにも前倒し気味で作業を進めていく。
しかし、成果や進捗は正直には報告しない。スケジュール通りに報告する。
昨日までは大体3日分の前倒しだったが、これをもっと増やしたい。
とりあえず、出来るところはどんどんやってしまおう。
打ち合わせで決めないといけない内容もあらかじめ作っておいて誘導しよう。
よし、思いのほか、作業が進む。普段家でするのと同じはずなのに・・・
家だと無意識のうちにサボってるのかな?
そうだ、一応授業中だと思うけど、花子にも連絡しておこう。
安藤は花子を知らないから連絡がいってないはず。
LINEでメッセージを送っておく。
『今日は会社の部下が引っ越し祝いのパーティーをしたいらしい』
意外にもすぐに返事が返ってきた。時計を見るとすでに下校時刻を過ぎていたらしい。
『女性ですか?オスの獣ですか?』
獣って・・・
『この前の弁護士の先生の妹よ』
花子は男の人が怖いのかな?
『それなら、安心です』
これで良しと。いきなり知らない人が来るとびっくりするからね。
ところで、安藤の方は大丈夫なのだろうか?
「あ、先輩。どうしたんですか?私のことが恋しくなりましたか?」
そういうわけじゃないけど、仕事は大丈夫かと思って・・・
「先輩が私のことを・・・大丈夫です!見てくださいよ、もうこんなに出来てますよ?」
どれどれ?
ここが違う。ここも・・・ここは挙動がおかしい。こうなるんじゃないの?
ちょいちょいと直していく。
「え?これ、ダメだったんですか!?」
前も説明したと思うけど、これだと一見動いて見えるけど、ここの処理が止まってるでしょ?
同期して動かさないと結果が変わっちゃうじゃない。
「おお!ドンドンかっこ良くなって行く!」
って、しまった。あたしがやっちゃダメじゃん・・・
「さすが先輩です!おかげで今週の分は大体終わりました!」
今日って月曜日よね・・・あかん、やりすぎたか・・・
「これで、パーティーの準備の時間が取れます!」
いや、仕事しろよ・・・
「メイドちゃんからも連絡がたくさん来てるんですよぅ」
大体、安藤は準備って何をするのよ。ほとんどは佳乃がするんじゃないの?
「機密情報のレシピを送っておきました!」
あんたが食べたいものを佳乃に作ってもらうってこと?
「それは内緒です!サプライズです!」
そこまで言っちゃったらあんまりサプライズじゃないと思うけど?
まあ、楽しみにしてるんだよ!
「さて就業時間ですね、先輩は・・・」
って、寝ちゃってるじゃないですか・・・
「先輩、起きてくださいよぅ。もう帰りますよ?」
うーん、むにゃむにゃ・・・
「このままお持ち帰りしてもいいんだけど、新しい住所がわからないよ・・・」
むにゃむにゃ・・・グレイスぅ・・・
「はいはい、ここに居ますよぅ」
はっ!?
え?あれ?夢?あたし寝てた?
「もう、お仕事終わりの時間です。帰りますよぅ」
うーん、懐かしい夢を見てたような?
PCとか、荷物を片付けて帰る準備をする。
ガタンゴトン・・・
「じゃあ、駅は前のマンションの隣の駅なんですね?」
快速とかも停まるから、便利になったんだよ。マンションも駅直結だし。
しかも、1階がスーパーになってるんだよ!
「あ、着きましたね?」
プシュー
ティロリンティロリン
電車を降りて、改札口へ。
ピッ
SUICAをタッチして改札を出るんだけど、安藤が立ち止まってる・・・
「先輩、ピヨピヨってならないんですね・・・」
あれは子供料金の時の音なんだよ!私は大人なんだよ!
「お帰りなさいませ、お嬢様」
玄関を開けると、佳乃がお出迎え。
「それと、いらっしゃいませ、グレイスさん」
ん?グレイス?
もうご飯は出来てるの?いい匂いというか懐かしい匂いというか・・・
食卓に並んでるのは・・・
「羊の串焼きと野菜シチュー、それと堅パンです」
これは初めて宿屋に泊まった時に食べたお料理なんだよ!
「グレイスさんに機密情報のレシピをいただきました」
後ろを振り向くと、安藤がドヤ顔で胸を張ってるんだよ!?
「それと、これは引っ越しのお祝いですよぅ」
なんだろう?でも、これってEndlessDreamの紙袋だよね?
中を開けると・・・猫耳のフードと猫さんポーチ!
え?これって?だって・・・
「ふふん、ゲーム中のモデルデータを抜き出して発注しておきました!」
すごくうれしいんだよ!
「さすがに白ウサの服とかは再現が難しいらしくて・・・」
うん、まあ、あれは縫い目とかなかったし・・・
「それはそれとして、この子は誰です?」
そう言えば、花子と会うのは初めてだったかな?
「ああ、お姉ちゃんが言ってたかわいい娘ってこの子ですね?」
花子を引き取るときの書類を安藤のお姉さんに頼んだんだけど・・・
なんで顧客の情報を他人にばらしてるの!?守秘義務は!?
「なんか、『今日とってもカワイイ娘が来たのよ!』って写真が送られてきて・・・」
花子がもじもじしてるね、初対面の人にかわいいって言われて照れてるのかな?
ほら、挨拶しないと!
「雛森黒音。マスターの下僕・・・」
そう言って、あたしの後ろに隠れた。人見知りなのかな?
だから、あたしは特に用事は無いんだけど・・・
安藤は普通に仕事がある。まあ、正確に言うとあたしも仕事はあるけど会社に居る必要はない。
帰りは強引に安藤と一緒に帰ることになったから、終業時間になるまではここで作業することにする。
もともとあたしが使っていたブースは別の新人が使っているので、使ってない会議室で作業する。
機材は会社から支給されているモバイルPCだ。もちろん今日も持ち歩いている。
普段サボるためにも前倒し気味で作業を進めていく。
しかし、成果や進捗は正直には報告しない。スケジュール通りに報告する。
昨日までは大体3日分の前倒しだったが、これをもっと増やしたい。
とりあえず、出来るところはどんどんやってしまおう。
打ち合わせで決めないといけない内容もあらかじめ作っておいて誘導しよう。
よし、思いのほか、作業が進む。普段家でするのと同じはずなのに・・・
家だと無意識のうちにサボってるのかな?
そうだ、一応授業中だと思うけど、花子にも連絡しておこう。
安藤は花子を知らないから連絡がいってないはず。
LINEでメッセージを送っておく。
『今日は会社の部下が引っ越し祝いのパーティーをしたいらしい』
意外にもすぐに返事が返ってきた。時計を見るとすでに下校時刻を過ぎていたらしい。
『女性ですか?オスの獣ですか?』
獣って・・・
『この前の弁護士の先生の妹よ』
花子は男の人が怖いのかな?
『それなら、安心です』
これで良しと。いきなり知らない人が来るとびっくりするからね。
ところで、安藤の方は大丈夫なのだろうか?
「あ、先輩。どうしたんですか?私のことが恋しくなりましたか?」
そういうわけじゃないけど、仕事は大丈夫かと思って・・・
「先輩が私のことを・・・大丈夫です!見てくださいよ、もうこんなに出来てますよ?」
どれどれ?
ここが違う。ここも・・・ここは挙動がおかしい。こうなるんじゃないの?
ちょいちょいと直していく。
「え?これ、ダメだったんですか!?」
前も説明したと思うけど、これだと一見動いて見えるけど、ここの処理が止まってるでしょ?
同期して動かさないと結果が変わっちゃうじゃない。
「おお!ドンドンかっこ良くなって行く!」
って、しまった。あたしがやっちゃダメじゃん・・・
「さすが先輩です!おかげで今週の分は大体終わりました!」
今日って月曜日よね・・・あかん、やりすぎたか・・・
「これで、パーティーの準備の時間が取れます!」
いや、仕事しろよ・・・
「メイドちゃんからも連絡がたくさん来てるんですよぅ」
大体、安藤は準備って何をするのよ。ほとんどは佳乃がするんじゃないの?
「機密情報のレシピを送っておきました!」
あんたが食べたいものを佳乃に作ってもらうってこと?
「それは内緒です!サプライズです!」
そこまで言っちゃったらあんまりサプライズじゃないと思うけど?
まあ、楽しみにしてるんだよ!
「さて就業時間ですね、先輩は・・・」
って、寝ちゃってるじゃないですか・・・
「先輩、起きてくださいよぅ。もう帰りますよ?」
うーん、むにゃむにゃ・・・
「このままお持ち帰りしてもいいんだけど、新しい住所がわからないよ・・・」
むにゃむにゃ・・・グレイスぅ・・・
「はいはい、ここに居ますよぅ」
はっ!?
え?あれ?夢?あたし寝てた?
「もう、お仕事終わりの時間です。帰りますよぅ」
うーん、懐かしい夢を見てたような?
PCとか、荷物を片付けて帰る準備をする。
ガタンゴトン・・・
「じゃあ、駅は前のマンションの隣の駅なんですね?」
快速とかも停まるから、便利になったんだよ。マンションも駅直結だし。
しかも、1階がスーパーになってるんだよ!
「あ、着きましたね?」
プシュー
ティロリンティロリン
電車を降りて、改札口へ。
ピッ
SUICAをタッチして改札を出るんだけど、安藤が立ち止まってる・・・
「先輩、ピヨピヨってならないんですね・・・」
あれは子供料金の時の音なんだよ!私は大人なんだよ!
「お帰りなさいませ、お嬢様」
玄関を開けると、佳乃がお出迎え。
「それと、いらっしゃいませ、グレイスさん」
ん?グレイス?
もうご飯は出来てるの?いい匂いというか懐かしい匂いというか・・・
食卓に並んでるのは・・・
「羊の串焼きと野菜シチュー、それと堅パンです」
これは初めて宿屋に泊まった時に食べたお料理なんだよ!
「グレイスさんに機密情報のレシピをいただきました」
後ろを振り向くと、安藤がドヤ顔で胸を張ってるんだよ!?
「それと、これは引っ越しのお祝いですよぅ」
なんだろう?でも、これってEndlessDreamの紙袋だよね?
中を開けると・・・猫耳のフードと猫さんポーチ!
え?これって?だって・・・
「ふふん、ゲーム中のモデルデータを抜き出して発注しておきました!」
すごくうれしいんだよ!
「さすがに白ウサの服とかは再現が難しいらしくて・・・」
うん、まあ、あれは縫い目とかなかったし・・・
「それはそれとして、この子は誰です?」
そう言えば、花子と会うのは初めてだったかな?
「ああ、お姉ちゃんが言ってたかわいい娘ってこの子ですね?」
花子を引き取るときの書類を安藤のお姉さんに頼んだんだけど・・・
なんで顧客の情報を他人にばらしてるの!?守秘義務は!?
「なんか、『今日とってもカワイイ娘が来たのよ!』って写真が送られてきて・・・」
花子がもじもじしてるね、初対面の人にかわいいって言われて照れてるのかな?
ほら、挨拶しないと!
「雛森黒音。マスターの下僕・・・」
そう言って、あたしの後ろに隠れた。人見知りなのかな?
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